「その通りですよ。兄さん」
「それによりその当時の紫藤直哉さんにとっては、義理の妹の紫藤なのはは白い悪魔と恐れていたそうです」
「白い悪魔か・・・」
「飛鳥ちゃんと薫ちゃん君達の両親は過去の幼馴染世界の10年後の世界だよね?」
「「そうですよ」」
「つまり、新生帝国華撃団と同じ時間軸で良いんだよね?」
「ええそうですね」
「で、過去の紫藤直哉が義理の妹達と協力して一時的に帝国華撃団の一員として、黒鬼会と戦ったんだよね」
直哉が飛鳥ちゃんと薫ちゃんに聞く。
「「お疲れ様でしたなのはさん」」
「本当にあそこまでして良かったんですか?新人の子達に」
雨宮さくらがなのはに聞く。
「気にしないで下さいさくらさん。私達の部隊はミッドチルダの中の敵対組織だけでなく降魔や魔装機兵等を使う敵対組織も対象なので」
「そうなんですね」
「それに私とフェイトちゃんは帝都で帝国華撃団の一員でしたし」
そしてなのははその時の事を話し出す。
「フォフォ、久しぶりじゃの帝国華撃団、どうじゃ自分たちが帝劇を攻める気分は?」
「木喰」
「それにしても、この帝劇防御壁は、たいした物よのう」
「たった1機で、この帝劇防御壁と、わし特製の攻撃装置を使ったこの布陣を突破し、わしの所までこれるかの?」
木喰は、余裕の笑みを浮べる。
「私達を甘く見ていると、痛い目を見ることになりますよ木喰さん」
「抜かしよるな、小娘が」
そして木喰との戦いが始まった。
「皆加山さんが、攻撃装置を無効化するまで、攻撃装置の射程に気をつけて」
「「「了解」」」
そして攻撃装置は無力化された。
「今だよ二人共」
「行くよ、フェイトちゃん」
「うん、なのは」
「ディバインバスターー」
「サンダーレイジ」
二人の魔法が帝劇防御壁を貫通し桜天武が木喰の魔装機兵智拳に、近づいた。
「何故じゃあ、わしの計算では、お前たちはここまでこれないはずなのに?」
「帝国華撃団め、何時もわしの計算の上をいくなあ」
「これが私達の絆の力です」
「「破邪剣征・桜花天舞」」
「うおおおお。ま、まさかわしが負けるのか、たった4人に、この敗北は計算外じゃああああ」
「僕達は少ししてから、響さんと天宮さくらさんから聞いた時驚いたけどね」
「そのせいであの子が白い悪魔と言われるの?」
「いえ、正確には彼女が幼馴染世界に来る前からそう言われてたみたいですね」
「兄さんは薫から聞きましたよね?」
「うん聞いたよ」
そしてその事を直哉が、この場にいる全員に薫も聞いた時の内容をそのまま話し出す。
「成程、ロストロギアかそんな危険な物がある世界と君達のお父さんの世界が関りを持ったのは、偶然だったんだね」
「ええ、ですがミッドチルダに存在する時空管理局と言う組織にとっては高町なのはが、私達のお父さんの世界に干渉した事が許されない行為だったようですね」
それは何故?」
「それは・・・」
薫が話し出す。
「ごめんください」
「こちらに高町なのはさんはいますか?」
「はい、すいませんけど高町なのははいませんが」
売り子である高村椿が、応対している。
「変ですね」
「母さん違うよ、すみません。高町ではなく紫藤なのははこの劇場にいますか?」
「ああ、支配人の妹さんの事ね、いるわよ」
「あ、丁度来たみたいだね」
「やっぱり、リンディさんと、クロノくんかあ」
「なのはさん!!」
「なのは」
「良かったわ、なのはさんが見つかって、さあ帰りましょう」
「なのは?」
「・・・嫌、私帰らない。この世界にずっといたい」
「!!なに言い出すんだ、なのは?なのはの帰りを待つ、家族がいるのに?」
「もう私は、高町なのはじゃない、紫藤直哉の妹紫藤なのはだからーーー」