その日の夜直哉の自宅では・・・
「夜分にすまねえな響」
「いえ、直哉君から恐らく米田さんの訪問があるだろうと言われてたので」
「そうか・・・響直哉に伝えてくれ。大神が姿を消したと」
「やはりですか」
「ああ、一昨日の戦いの後から大神が少し変だったんだ」
「変とは?」
「ああ、主に性格が変わったようにな。それに憎しみが表に出ている時間が長くなっているような気がするんだ」
「成る程、米田さんまだ確定てはないので、他言無用でお願いします」
「ああ、わかった」
「直哉君が襲われた事件を知ってますか?」
「ああ、大帝国劇場を出た後に襲われた事件だろ?元老院も騒ぎになったからな」
「そうですか。直哉君は背後から下半身に数発の銃弾を受けた傷跡と上半身に刀傷を受けていました」
「何だと‼、まさかマリアと大神が直哉を襲撃したのか?しかしなぜ」
「いえ、二人は自分の意思で直哉君を襲ってはいないと思います」
「はあ、響どういうこった?実際に直哉を襲ったのは大神とマリアなのだろう?」
「ええ、そうと見ています。ですがその二人が何者かに操られていたとしたら・・・」
「おいおいまさかマリアはメガビョウーゲンに操られていたと思っていたがその時に別の存在に操られていたと、響はそう考えているのか?」
「ええ、そんな事が出来るのは、黒のイシュメルガと思います」
「おいおいマジかよ、イシュメルガだとーー」
「ええ、これは直哉君が言っていた事ですが、イシュメルガは大神一郎の肉体を得ようとしていた可能性があると」
「何だと‼」
回想
「くそー俺達も戦えたら戦いたい」
「そうか、なら我と契約すればその機体を動けるようにしてやるぞ」
「誰だ!!お前は」
「我の名は、黒のイシュメルガどうする我と契約するか?」
「イシュメルガだって、本当に契約者になればこの状況を打破出来るんだな」
「ああ出来るとも」
大神がイシュメルガとの契約をしようとしたとき次元の裂け目ができた。
!!
「ちっ奴め、ここまで来たか。だが、まだ奴等に見つかるわけにはいかん。我とデボネアの紫藤直哉と魔法騎士に復讐するまでは」
回想終了
「この時の大神さんの機体から黒い靄が出ていたらしいと直哉君が言ってましたけどその時はヴァリマールという機神の事で頭がいっぱいだったと言ってました」
「ならイシュメルガの目的は大神だとしたらマリアは・・・」
「こういう言い方は悪いですけどマリアさんはたまたまメガビョウーゲンになったのをイシュメルガが大神さんの体をゲットするためにリィン君にマリアさんを殺す場面を作り出すために利用されたと思います」
「それでは直哉もお前達も大神とマリアは生きてると思ってるのか?」
「ええ」