「「「「「「何だあれは」」」」」」
「まあ良い、巴里華撃団の諸君、ここまでよく戦った。だが、私の勝ちだ、今から貴様等の守ってきた街、巴里を消す」
放たれたオプスキュールのビームによって、一瞬にして巴里の半分が焼け野原と化してしまった。
その一部始終を見てしまった巴里華撃団隊員5人は、カルマールと戦う前に、心が折れかけていた。
「ムッシュ一時撤退をしな」
「しかし」
「冷静に考えな、今の状況で満足に戦えるのかい?」
「いいえそれは無理です」
そして、全員体制を整える為シャノワールに戻った。
シャノワール地下司令室・・・
「なんだいなんだい、もう諦めてるのかいあんた達」
「でも、グラン・マあんな大きい物をどうやって倒せば良いのさ」
「今のあんた達では、オプスキュールにも、あのイカ公爵にも勝てないだろうね」
「勝てるとしたら、帝国華撃団だけだろうね」
!!
「ムッシュ帝国華撃団には、空宙戦艦ミカサがあるんだよね」
「ええ、ありますがそれがどうしたんですか?」
「ああ、現状の巴里華撃団の装備の中に、カルマールの秘密兵器に対応できる装備が未完成なのでね」
「「「「「そんな」」」」」
「それじゃあ僕達何も出来ないまま負けるんだ」
コクリコがそう言う。
「成程ですがグラン・マ正直に言いますが、帝国華撃団にミカサを借りれたとしても実際にカルマールの秘密兵器の本格的な攻撃が始まるまでに到着出来るかわかりませんが」
「ああ、そっちの問題があったね」
「そう言えば大神さん。帝国華撃団の織姫さんとレ二さんを助けた人は結局誰なんですか?」
エリカが大神に聞く。
レオンが大神に最後の攻撃をしようとした時、突然織姫とレニの拘束具が解除された.
「なっ何故奴ら拘束具が勝手に外れる」
「残念でした。拘束具を外したのは私だよ。レオンさん」
!!
「誰だ貴様は?いつの間に侵入したのだ」
「そうですよ響さん」
「それについて僕も知りたい」
「最初からいたんですよ。私はレ二さんと織姫さんの近くにね」
「「ええーー」」
「何だと!!」
響の言葉を聞き驚く、レ二と織姫とレオンだった。
「さあ、大神さんと巴里華撃団の皆さん思いきりレオンを叩き潰してください」
「織姫さんとレ二さんはまかせてください」
「ああ、頼むぞ響君」
「はいまかされました」
そして3人はノートルダム寺院から逃げ出した。
「ああ、その人は・・・」
ビービービービー
その時シャノワール地下司令室に緊急連絡が来た。凱旋門に人を襲う異形の怪物が現れたと言う連絡だった。
「何なんだい遜な怪物が巴里に現れたのかい?」
「グラン・マどうしたのだ?」
「落ち着いて聞いておくれ、ミスター迫水からの連絡で人間を炭に変える異形の怪物が凱旋門に現れたそうだよ」
!!
「「「「「ええーー」」」」」
「まさか巴里にノイズが出たのか?どうするここでノイズの事を打ち明けるか」
「今は言わずに特殊遊撃部隊に任せておいた方が良い様な気がする」
大神がそう言う答えを出した時シャノワール地下司令室に立花響が現れた。