「それじゃあどうするの?シンフォギア世界ではあまり行動しないでホテルでずっと過ごすの?」
「いや流石にそれでは異世界旅行の意味が無いので、未来さん」
「それもそうか」
「でも案外ホテルでの生活に慣れるまでどこにも行けないかもよ。直哉君」
響が直哉に説明をする。
「それはこの世界が皆さんの知る蒸気機関とは違う物が発展した世界なので」
「まあそうなのですね」
「「「「何だって――」」」」
「その話は、本当なんですか?響さん」
エリカが、巴里華撃団に同行している響に聞く。
「ええ、本当ですよエリカさん。その辺の話は後でするとしてひとまずホテルに行きましょう」
「はーい」
そして巴里華撃団は、響と共にシンフォギア世界での生活拠点になるホテルに移動した。
ホテル内にて・・・
「うわあーーグリシーヌさんとロベリアさん大変ですよ。手をだしただけで水が出ますよ」
「「「「何だって――」」」」
「「あはは」」
「ごめんね未来手伝って貰って」
「気にしないで響エリカさんの天才的ドジが出たら大変だからね」
「ありがとう未来。それにしてもこの状況帝国華撃団の時を思い出すなあ」
「うおお、本当に焼けたぞ。こんな小さい箱なのに」
ロベリアは電子レンジを見て驚く。
「凄いよ皆この箱に預言者がいる」
「「「「ええ」」馬鹿な預言者などあてになるものか」そうだな」
「この後00地区では急な雷雨に注意して下さい」
暫くして・・・
巴里華撃団のいるホテルでは天気予報通り急な雷雨が降り出した。
「「「「「「ええーー」」」」」
「馬鹿なあの預言者は未来がわかるのか?」
「ありえねえだろ。私以上の怪物を私は見たぞ」
「・・・ただの天気予報なんだけど。巴里華撃団の存在していた頃には天気予報をここまで正確に当てる事は出来なかったのかな?」
未来が心の声でつぶやく。
「こんな感じでカルチャーショックを受けてたしね」
「確かにホテルだけでもいいかもしれませんが、もしかすると帝国華撃団みたいに滞在期間が長くなるかも知れませんよ」
「「ええーー」」
直哉の言葉に響と未来が驚く。
「まあ、今回は明日巴里華撃団とクローゼさんの出会いによっては、ゼムリア大陸には行けなくなるかもですね。クローゼさんが断ると言う可能性もありますし」
「「確かにクローゼさんの巴里華撃団に対する印象が悪いという想定もしておくべきだね」」
「そうですね、しかしクローゼさんが拒否するような事は無いと思いますが」
「でも直哉君。拒否された場合はどうするの?」
「その時は融合世界のすこやか市に変更するしかないですね」
「それでライラック婦人。決まりました?巴里華撃団の5人の異世界で何を強化してほしいのか」
「ああ、それは、紫藤直哉貴方が決めてくれないか?」
「それは無理ですね。巴里華撃団総司令と言う立場にいるのはライラック婦人なのですから貴女が大本の方針を言って貰わないと、一時的に預かるこちらとしても計画が立てられませんから」
「そうなのかい?すまないねえ。ならあの子達に異世界旅行をさせてあげてくれないか?」
「あの子達は漸く解放されたからね。パリシイから」
「成程その世界では1つの戦いが終わったからの旅行なのだな」
「そう言う事です。ですのでシンフォギア世界での常識を超えての奇行に見える行動をするかも知れませんがそこは、協力をお願いするかも知れません」
「ああ、わかった。響君」
「それでは私は、これで失礼をします」
「その為響さんには、二課との接触をお願いをしたんですから」