「いえ、兄さんゼムリア大陸で起きているエレポニア帝国とカルバート共和国の衝突をワイズマンは加速させるのが目的ではないかと思います」
「何だってーー」
「いやいや飛鳥ちゃん。確かにゼムリア大陸のエレポニア帝国とカルバート共和国は色々あるけどさそんな両国にワイズマンが関わって何の得が・・・」
「ええ、ありませんよワイズマンにとっては、強いて上げるとすれば特殊遊撃部隊の動きをある程度ワイズマンのコントロールする事が出来る事でしょうね」
「まあ、ワイズマンは実験をしている感覚なのでしょうけど」
「実験か」
「ちなみにその研究者は、アルバと名乗りませんでしたか?」
「何故響君が、その研究者の名前を?」
「やはりそうでしたか、ワイズマン自身の世界でも偽名でアルバと名乗っていたと特殊遊撃部隊の仲間がそう言っていたので」
「成程な」
「亜種型メガビョーゲンが出てからのアルバと名乗る研究者と防衛大臣の足取りはわかってますか?」
「あおい、どうだ?」
「司令大変です。亜種型メガビョーゲンが出現した時を境に2人が消えました」
「何だと!!」
あおいの報告に驚く弦十郎だった。
「恐らくと思いますけど・・・」
「この騒動中にワイズマンはこの世界でフィーネが作り出した亜種型メガビョーゲンの記録を見つけ、私達特殊遊撃部隊を足止めをする事が彼の目的かも知れません」
直哉はシンフォギア世界での出来事を思い出す。
「確かにワイズマンが亜種型メガビョーゲンを完成させて起動実験にシンフォギアと特殊遊撃部隊を戦わせてましたね」
「成程ね要は今のゼムリア大陸のエレポニア帝国とカルバート共和国がワイズマンの実験のターゲットと見てるのね」
「ええ」
「そうでもなければクロスベルにメガビョーゲンを出現させないで、エレポニア帝国とカルバート共和国それぞれにメガビョーゲンを出現させればいいじゃない?」
「「「あ、確かに」」」
「現状の特殊遊撃部隊の状況を知っている筈のワイズマンがわざわざリベール王国とクロスベルに出現させたのは、異世界の怪物の存在をエレポニア帝国とカルバート共和国に見せる為ではないかと思う」
「あのメガビョーゲンを使ったのは貴方なの?」
グレースがバトラーに聞く。
そうですよ。それにブルーが言っていた異世界のプリキュアにも興味がありましたからね」
その頃エステル達は・・・
「まだなのグレース達は?」
「「「トリプルハートチャージ!」」」
「「届け!」」
「「癒やしの!」」
「「パワー!」」
「「「プリキュア ヒーリング・オアシス!」」」
「「ヒーリンググッパイ」」
「「「「お大事に」」」」
「ちょっ何言わせてんのよ」
「「「まあまあ怒らないで下さいエステルさん」」」」
原作世界のキュアグレース達がエステルに言う。
「あくまでもクロスベルに原作世界ののどかさん達がいたからそう言う手段を使ったとも考えられるけどね」
「「「成程」」」
飛鳥の説明にレイとトワと直哉が納得する。
「それではどうすればいいの?飛鳥ちゃん」
直哉が飛鳥に聞く