「お疲れ様直哉」
「もうこんな無茶苦茶な依頼はやめて下さいよトワ」
「ねえ、直哉っち今は私達の知る直哉っちだよね?」
「そうですよひなたさん。僕の状態は以前ののどかさんの状態と同じと考えて良いですよ」
「実際あの時は直哉に負担をかけたしね」
「それを無駄にするのは気が引けるか?」
「ええ、流石にね」
「そうか、それで特殊遊撃部隊の再出発地点はどうするんだ?」
「そうね・・・」
「とりあえずプリキュア関連か海鳴市関連かそれの2つから決めようと思ってるわ。それでも直接介入はさせないわよ」
「ああ、以前の海鳴市のような感じでやるのか?」
「またトワさん無茶ぶりを押し付けましたね」
「あら良いじゃない。あいつらのせいでグレースにも余計な仕事が増えたでしょう」
「それはそうですけど・・・」
「まったくトワは変わってないな。確かに今回リンディさん達が行こうとした地球は、トワとレイが管理している融合世界の中の地球だからトワが動いたんだろ?」
「そうよ、でも私をしらなさそうだから直哉の事は言わなかったけどね」
「それで良いと思うよ自分を知るリンディさん達なら違う反応をしたと思うから」
「でもこれからどうするんですか?」
「とりあえずグレースは、仲間の所に戻りなさい」
「わかりました」
「ああ、今回はそういう形ではしないつもりよ」
「でも、不気味なのがこの半年間ワイズマンやイシュメルガとデボネア達が、多少なり動くと予想してたんだけど・・・動かなかったわね」
「そう言えばそうだったな。イシュメルガとデボネアに関してはあれ以降出て来てないよな」
レイがそう言う。
「変身するラビ」
「スタート!」
「プリキュア・オペレーション!」
「「キュアタッチ!」」
「エレメントレベル上昇ラビ!」
「「重なる2つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
そして直哉は、キュアグレースのヒーリングステッキに吸い込まれた。
「ほう、仲間を先に行かせて自分達は残るとはな」
「そりゃそうですよ。僕達2人しか見てないですからね。貴方が存在する所には紅い花が出現しますからね。イシュメルガ」
「フフ、そうだったな」
そう言ってイシュメルガは、グレース達の前に現れた。
「くっまだマリアさんの体を・・・」
「何この娘の体を使うのは、その方がお前達には効果的だからな」
!!
「何を考えてるの?イシュメルガ」
「この庭園そして、この空間におけるゲームは、貴方が仕組んだの?」
「そういう事だ、最もそこにある赤い扉は一切手をだしていないがな」
!!
「つまり紫の扉とオレンジの扉は、イシュメルガお前が作り出したのか?」
「ああ、簡単に獅童光を救出するのは、我もデボネアも認めるわけにはいかないからな」
「何!!この一件デボネアも関与してるのか?」
「ああ、2つの扉の世界でな」
「まあデボネアの干渉が無くとも、奴等の一部はその世界の虜だろうがな。その点に関しては、紫藤直哉お前に感謝しているぞ」
!!
「それはまさか・・・」
「そうだ融合世界に起きた地震を利用し、捕獲した世界をゲートの中に組み込んだのさ」
「確かにね」
「ああいう事を事はするのに、今回は何もしなかったんだろうな」
「さあ知らないわ。とりあえず直哉達特殊遊撃部隊の皆を融合世界のすこやか市に転移させるわよ」
「ああ、わかった」
そして融合世界は再始動したのだった。