「お待たせのどかっちとちゆっち」
「あ、ひなたちゃんここだよ」
「さて、揃ったし行きましょうか?」
「あれアスミンは?」
「今日は3人だよひなたちゃん」
「あ、そうなの?」
「それでどこに行くの?」
「中心世界の大帝国劇場だよ」
「ええ――何でなの?」
「ほらひなたちゃん思い出して」
のどかがそう言う。
「わかったそうしておこう。後直哉すまないが別の事件も解決してくれないか?」
「別の事件ですか?」
「ああ、最近帝都の各地にあるレストランで急に料理の味が変わったという苦情が出始めてな」
「成程」
「わしが調べた範囲でわかった事だが怪盗らしき者が現れた後から料理の味が変わったと言う事だ」
「怪盗ですか?」
「そうだ」
「トワさん」
のどかがトワに言う。
「そうね、米田一基その怪盗は異世界の存在よ」
「「異世界の人間」ですって」
トワの言葉に驚く米田とエステルだった。
「あの時ブンドル団の事を話したよね」
「うん」
「その時米田さんがいたから呼びに行くのよ」
「そうなんだよ。これはレイさんの指示でだけど今はブンドル団による被害は帝都の一部だけで、具体的にブンドル団がどういうやり方でレシピッピを奪う仕方がわからないからね」
「それで本当に今回のお祭りイベントを使ってブンドル団が帝都ではなくすこやか市に現れたら、ブンドル団が融合世界の敵の協力者がいる。もしくは技術が使える
技術者がいると言う事になるかも知れないし」
「成程、それじゃあの人もいるの?」
「あの人?」
ひなたの言葉にちゆが悩む。
「もしかして・・・ローズマリーさんの事?」
「そうそう」
ひなたが思い出す。
「あ、そこの少女達ちょっといいかしら」
「「「はい」」」
「「「凄い人ラビ」ペン」ニャン」
「ごめんなさいね、今私人を探しているの、ちょうど貴女達と同じくらいの女の子をね」
「「「女の子をですか?」」」
「ええ、写真を見て貰えるかしら?」
そして男性は1枚の写真をのどか達に見せた。
「かわいい」
「すみませんこの子の名前は何て言うんですか?」
ちゆが男性に聞く。
「ああ、それは・・・ゆいよ」
「ゆいちゃんなんですね?でもどうして名前だけなんですか」
「ああ、それは・・・別世界から探しに来たとは言えないし、私も出会ってすぐだから名前しか聞いてないのよ」
「成程そうなんですね」
「ごめんなさいね」
「あの人今までのプリキュアの関係者でと言ってもまなつちゃん達しかいないけどさ、ローズマリーさんがいれば、直哉っちの苦労が少なくなるよね?」
「「あ、そっちの苦労ね」」
「私達の場合は直哉っちといるのが当たり前だから直哉っちの苦労がまなつちゃん達のおかげで知れたよね」
「そうね・・・あの時なんて」
「「「「お母さん」」」」親父」
「「「「まなつ」さんご」みのり」!!」
「貴女達今までどこにいたの?大地震が起きてこっちは大変だったのに」
まなつの母親が、まなつ達に聞く。
「「「ごめんなさい。私達はこのお兄さんに特別なシェルターに連れて行って貰ってたの」」」
まなつ達がそう言うと、直哉が親たちの前に出て行く。
「貴方が娘達を助けてくれたんですか?」
「結果的に言えばそうなりますね。自分の名前は紫藤直哉と申します」
「あの大地震が起きる直前に、自分はたまたまあおぞら中学方面にある仕事場に行く時に被災をして、学校から避難してくる子達を仕事場に地下シェルターを完備してたので、子供たちをそこに避難させてました」
「申し訳ございませんでした。本来ならこんな誘拐紛いの避難ではなく、ちゃんと連絡すべきでした」
「いえ、頭をあげてください。直哉さんのおかげで沢山の子供の命が助かったのは、事実なのですから」
「ありがとうございます。それじゃあね。まなつちゃん、さんごちゃん、みのりちゃん、あすかちゃん」
「「「「ありがとう直哉さん」」」」
そして直哉はまなつ達を親に渡して自分の家に戻った。
「さて、大帝国劇場に行きましょうか」
「「うん」」
そしてのどか達は中心世界に簡易ゲートを使い向かった。