「しかし凄いなこの簡易ゲートと言うのは?」
「あれ、米田さんゲート使うの初めてなの?」
ひなたが米田に聞く。
「ああ、そうだぞ」
「まあ、お前達の世界については事前に知ってるが」
帝国華撃団と直哉はゲートを通って旅館沢泉に到着した。
「うわあ、熱海の温泉旅館みたいに歓迎帝国歌劇団て書いてる」
アイリスが、それを見つけると、花組の皆のテンションが上がった。
そして旅館に入ると・・・
「ようこそ沢泉へ」
「「「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」」」
そしてちゆが帝国歌劇団の皆を客室に案内を始めると、直哉がちゆの母親に話し出した。
「すみません。女将さん急に予約入れてしまって、こちらでは、何日か前に予約が普通なのに」
「気にしなくていいわよ直哉君。こちらはお客に来てもらう為の商売ですもの」
「おかみさん。宿泊代は、彼等が帰ってから払いますね」
「あら、宿泊代なら花寺さんが払ったわよ」
「ええ――」
「子供に払わせるわけにはと言ってね」
「そうなんですね」
「しかし、ちゆから聞いたけど、年齢が変えられるなんて」
「不気味ですか?」
「うん、何も知らなかったらね。でも私は羨ましいわね青春時代を何度でも出来て」
「ああ成る程、そう言う考え方もありますね」
「でしょう」
「さて、一度花寺家に戻ります。彼等はこちらの時代の変化についていけなくて何かと迷惑をかけるかも知れませんけど」
「大丈夫よ。彼等の事はちゆに聞いてるから」
そして直哉は旅館沢泉を出ると、12歳モードになり花寺家に戻った。
「大神さんおはようございます」
「さくら君おはよう」
「皆は起きてるかな」
「ええ、大広間に私達の朝食が準備されているそうですよ」
「そうなのかい?それでは行こう。さくら君」
「はい」
そしてさくらと大神が大広間に行くと、そこには和食と洋食の朝食が各自の席に準備されていた。
「「これは」」
「あ、大神さんにさくらさん。お二人も席に着いてください」
「あ、ちゆさん。この朝食全員が同じものではないのはどうしてですか?」
「それはですね、私達の時代では皆さんの故郷の食べ物を使い和食と洋食に変化させているんですよ。まあこれは直哉君が事前に用意をした食材で作っているので」
「「「「「「「「ええ――」」」」」」」」
「直哉君がどうして?」
「詳しい理由は私も知りませんけど、ただ美味しく食べてもらう為と思いますよ」
「後、アイリスちゃんと大神さんは、分かると思いますけど、いい意味でも悪い意味でもこちらの時代と太正での常識が違いますから」
「ああ、そうだね、こちらの時代ではテレビとかネットと言う奴で世界と繋がってるんだろ。それも民間レベルで」
「ええ、まあそうですね」
「「ああ、大神さん達の情報ですね」」
「そういう事だ、俺はさくら達みたいな失態はせんぞ」
「「「さくらさん達みたいな失態?」」」
のどか達は米田の言った言葉の出来事を思い出していた。
それではすこやか市の隣にある街の大型ショッピングモールに向けて駅に行きますよ」
すこやか駅にて・・・
「「「「「「「「きゃあきゃあこれ何?」なんですの?」なんだあ進めねぞ」面白い機械や」私としたことが・・・」少尉さん助けてください」・・・」
「「「「「「直哉君これは・・・」」」」」」
「ええ、少しどころかかなり目立ちますね」
「だよね、ほら逆に珍しいから写真撮られてるよさくらさん達」
「もう、さくら達なにしてんの?ほらさっき買った切符を入れてよ」
「「「「「「「こう」」」」」」」
そして、大神とアイリス以外のメンバーは漸く改札を抜ける事が出来た。
「「「「流石アイリスちゃん」」」」
「子供は覚えるの早いからね」
「そうですね。エステルさん」
そして皆で電車に乗った。
電車内にて・・・」
「「「「「「「うわあ―――早い」」」」」」」
「これが電車かいな。よっしゃうちが電車を超える移動手段を作ったる」
「紅蘭さんこの電車が、最速と思ってるよ」
「特急とか言わない方がいいかもね」
「お兄ちゃんさくら達子供みたいだね」
「仕方ないよアイリス。さくら君達は初めてだし」
「「ガーンアイリスに子供って言われた」くっなにも言えませんわ」
さくらとすみれはアイリスの言葉に、ショックを受けていた。
「まあ、太正の人間だし仕方ないですよね?響さん」
「うんそれはね・・・でも花組の皆さん楽しそうですね」
「「「成程」」」
その後のどか達は米田を旅館沢泉に案内し、そこでひなたとのどかは米田とちゆと別れた。