米田一基がすこやか市に来たその日の夜・・・
「ほうこれがテレビと言う物か、本当に人間が芝居をしてやがるぜ」
米田は旅館の部屋でテレビを見ながら夕食を食べていた。
「本当にこの時代の発展力は凄いな。これはアイリス達じゃねえが病みつきになるな。冷蔵庫も各部屋にあるみたいだしな。この世界にある電気と言う物で全部が動かせる事に驚いたぜ」
「失礼します」
その時ちゆが米田の部屋に来た。
「おう、ちゆどうした?」
「お食事が済んだようなのでお膳を取りに来ました」
「それはすまねえな。ちゆ1つ聞きたいんだがいいか?」
「はい何でしょう?」
そして米田がちゆに質問しながら以前の事を交えて聞く。
「大神さんおはようございます」
「さくら君おはよう」
「皆は起きてるかな」
「ええ、大広間に私達の朝食が準備されているそうですよ」
「そうなのかい?それでは行こう。さくら君」
「はい」
そしてさくらと大神が大広間に行くと、そこには和食と洋食の朝食が各自の席に準備されていた。
「「これは」」
「あ、大神さんにさくらさん。お二人も席に着いてください」
「あ、ちゆさん。この朝食全員が同じものではないのはどうしてですか?」
「それはですね、私達の時代では皆さんの故郷の食べ物を使い和食と洋食に変化させているんですよ。まあこれは直哉君が事前に用意をした食材で作っているので」
「「「「「「「「ええ――」」」」」」」」
「直哉君がどうして?」
「詳しい理由は私も知りませんけど、ただ美味しく食べてもらう為と思いますよ」
「後、アイリスちゃんと大神さんは、分かると思いますけど、いい意味でも悪い意味でもこちらの時代と太正での常識が違いますから」
「この食事は、大神の時みたいに直哉が準備したのか?」
「ああ、それは・・・違いますよ。米田さんのお食事は全部私達の世界の食材を使ってますよ」
「おお、そうだったのか」
「今回は観光ツアーでは無いので、そこまではしてませんが、このお部屋だけは大神さん達が使った部屋を使用しています」
「成程な」
「このお部屋の電話やテレビ等の使い方は書いているので見ておいてください」
「ああ、わかった」
「それでは失礼します」
「ああ、待ってくれ」
「はい、米田さ‥ん一体何を・・・何故土下座をしているんですか?」
「いやさせてくれ」
そして米田が話し出す。
「彼女達は数日間の予定ですこやか市で休暇してますね。と言っても今日の午前中に行ったんですけどね」
「そうか、直哉すまんが帝国華撃団を少しすこやか市で預かってくれないか?」
「霊子甲冑をオーバーホールしたいんですね。レ二の機体の」
「ああそうだ」
「わかりました本来は2泊3日の予定でしたけど滞在期間を延ばしますよ」
「ありがとう」
「少し僕の方でも調整するので、米田さん達は花組の皆さんに夕方家に来るよう通達してください」
「わかった」
そして米田とかえでは、大帝国劇場に戻った。
「ワシが直哉に提案しなければ君達の家族にここまでさせる事はなかった筈だ。」
「・・・確かに米田さんの言う通りの部分もありますけど、米田さんここは融合世界の1つの世界に過ぎないんですから、気にしないで下さい」
そう言ったちゆは米田の部屋を出て行った。
その頃花寺家では・・・