新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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直哉とトワの緊急連絡と結論後編2

「さて響の事は置いておいて」

 

「本人は研究を中心にしてるわよ。そして錬金術師達には夜叉と降魔に任せてると思うから」

 

「確かにその可能性はありそうですね」

 

「でしょう。そして本来ならエステルと新生帝国華撃団を派遣する形で良いと思うけどグレ響があれだから、こちらの響と新生帝国華撃団に向こうのシンフォギア世界に行ってもらうのはどう?」

 

「現状の向こうからの緊急依頼をトワの案で対応したとしてもその後面倒な事になりませんか?」

 

「ああ、そうだだが、俺達のように彼等の事情を知らない連中は、異世界の戦争に巻き込んだ国が一番わるい、そんな国は滅べなんて言われてるがな」

 

「まあ、シンフォギアに関しては秘密に出来てるがな、彼等の存在が世界の目を逸らしてくれる形となっているな」

 

「何なんだよ、それ響や直哉達が悪者じゃねえか」

 

「そうです。伯父様彼等は私達の代わりに世界の為に戦ってくれた恩人ですよ」

 

「それはわかっているが、政府からの通達でな彼等が再び来たら捕獲しろダそうだ」

 

!!

 

「まじかよ」

 

「ああ、防衛大臣からの通達だ」

 

「取り消しは出来ねえのか?」

 

「無理だ防衛大臣や政府が変わらなければ」

 

「ああ、それは・・・大丈夫よ本当に向こうでそう言う事があれば見限ればいいんだから」

 

「見限る・・・つまり見捨てると言う事ですか」

 

「そうよ直哉。貴方だって全ての世界が主人公が勝つ世界とは限らないでしょう?」

 

「それはそうですけど・・・」

 

「直哉の話を聞いて私はあの2人を思い出すわ」

 

「なのはさん貴女は幼馴染世界にやって来てくれた時空管理局の人達に向かって私は、紫藤直哉の妹として生きる事を選択したんですよね」

 

「それは・・・」

 

「なのはさん貴女紫藤直哉の妹として生きる事が辛くなったんですか?」

 

「そうだとしても貴女はその選択をしたので、その責任は果たすべきですよ」

 

「・・・」

 

「確かに融合世界の場合は一時保護として来訪者に管理者のトワさんやレイさんに預かって貰えますが、なのはさんが幼馴染世界に転移した時はその制度がなかったんですよね?」

 

「うん」

 

「だから貴女は融合世界で生活をしている自分が羨ましいのですね」

 

「正直に言えば羨ましいよ。だって貴方達が本当に最低限の干渉で終わらせたよね?ジェミニさんの時だって」

 

「ええ、あの時はそういう形でするしかなかったんですけどね」

 

「それでもあの後私達の世界に悪影響無かったよ」

 

「それは、メルクさんがしっかり後始末したからでは」

 

「直哉さんお願い私を融合世界の人間にして」

 

!!

 

「何を言っているんですか?そんな事出来ませんよ」

 

その後紫藤なのはが興奮状態となり過去の直哉達とまなつ達と響がやって来てなのはを落ち着かせていた。

 

「なっ彼は僕達がトワから聞かされた可能性について知っていて黙っていたのか?」

 

「そうよ、この一件に関してでもそうだけどこちらの直哉は自分で考えて融合世界や友好世界のバランスを壊すような事態が起きない限り介入は最低限にしてるし」

 

「別にこちらの直哉の自慢をしてるつもりはないけど、貴方達の場合米田健二の闇の力と戦う使命があったのなら、もっと管理者と繋がるべきだったのではないい?」

 

「はあ、耳が痛いわ」

 

その時過去の幼馴染世界の管理者メルクが管理者の神殿にやって来た。

 

!!

 

「メルクどうしてここに?」

 

「どうしてって貴方達が融合世界以外に行ったからに決まってるじゃん」

 

「まさか・・・あの子に呼ばれて?」

 

そしてもう1人の直哉が思い出す。

 

「いやいや謝るんだったら特殊遊撃部隊全員に謝って欲しいわ。そこの2人がこんな事をしなければ、歓迎会を開く準備もしていたのに」

 

「「そんなーー」」

 

トワの発言に驚く2人だった。

 

「どのみち融合世界に貴方達が行くのはもう無理よ」

 

「「ええーー」」

 

「「何でですか?メルク」メルクさん」

 

2人がメルクに聞く。

 

「当たり前じゃない貴方達が融合世界と友好世界の関係を壊しかけたからよ」

 

「それは・・・メルクがやってはいけない事を事前に教えてくれないからですよ」

 

もう1人の直哉がそう言う。

 

「確かに似ているかもですね」

 

そしてその後直哉はトワとの通信を終えた。

 


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