「成る程わかりました」
「響さん。遊撃手協会のほうには伝えておきますが今回はあくまでこの一連の調査事件解決まででいいのですか?」
「ええそれで構いません」
「わかりました。エステルさんヨシュアさん。今から貴女達は遊撃手協会協会の所属ではなく、紫藤直哉さんが率いる特殊遊撃部隊の一員として動いてください。それがエステルさんとヨシュアさんが同行の許可を出す条件です」
「ええーー何よ遊撃手をやめないと関わる事が出来ないわけ?」
「ええそうですね。これから貴女達がいこうとしている場所はリベール王国としては関わりを持つことを避けたい場所なので、遊撃手協会所属で行かれると困るんですよ」
響さん以前の事を話して下さい」
「いいのですか?」
「構いません」
「どういう事?響」
「エステルさん以前の事を覚えてますか?」
「私と直哉君がエステルさんに呼ばれて来たときの事を」
そして響が話を始めた。
「ええ、実はかつて我が国とエレポニア帝国との戦争がありました。その戦争の直前に異常気象によって滅んだ村がありました」
「その滅んだ村がどうしたんですか?」
「最近になって異形の魔獣が出現をしたのです。人を炭に変える魔獣が」
‼
「なんだと、ゼムリア大陸にもノイズが現れたのですか?」
「そうですかやはり、異世界の存在でしたか」
「それでノイズは今どうしているんですか?」
「詳しい事は、我々にはわからないのです。ましてその村は存在しない事になっていますので」
「成る程わかりました。リベールはエレポニア帝国が存在を認めていない村のもしくはその周辺を調査をするとエレポニア帝国を刺激する可能性があるから派手には動けないそしてノイズという者を知るものに退治を依頼するのが目的でしたか?」
「ええ、あなた方を利用する形になるのは不本意ですけど、私達もリベール国内で暗躍する結社に対応しなければなりませんし」
「そう言う理由で私に直哉君と響を呼ばせたのね」
そうです。エステルさんには悪かったですけれど」
「いや気にしなくていいわよただその時になにがあったのか教えてくれるんだよね響」
「ええクローゼ姫からも許可を出ている事ですしね」
存在しない村の周辺の街道にて・・・
「レーヴェさん、あの火焔魔神という人はレーヴェさんの仲間ですよね」
「ああ一応な」
「一応とはどういう意味ですか?」
響がレーヴェに聞く。
「奴は特殊でな仲間でも奴自身で認めないと響達のいう仲間にはなれないのさ」
「ええーーそれってもしかして戦闘狂のする思考を持った人なんですか?」
「否定はしない」
「おい、女この任務が終わったら俺様と戦えよ。お前の持っている力に興味があるからな」
「だそうだ響、よかったな。劫炎と戦うだけで響の好きな友達になれるぞ火炎魔神と戦った女の称号と共にな」
「ええーー」
「劫炎と戦ったら死ぬかも知れんがな」
「イヤー私はやっぱり呪われているよ直哉君」
「響さん御愁傷様です。死んだらちゃんと供養しますから」
「イヤー見捨てないで」
「クックッあの女は面白いな」
「マクバーン遊ぶのもほどほどにしておけよ」
「そのようだな連中に気づかれたみたいだな」
レーヴェと火炎魔神がそう言うと直哉達を囲むように大量のノイズが出現した。
「「わわ、ノイズが出たーー」」
響と直哉が戦闘体勢をとる前に二人が動いた。
「さてやるか」
「俺様を楽しませろよノイズ」
マクバーンとレーヴェはノイズと戦いという遊びを始めた。
そして戦いは二人の圧勝だった。
「「ええーー普通の斬撃でノイズを倒せるなんてあり得ないんですけど?」」
「ノイズには炭素化と位相差障壁があってその障壁を何とかしないといけないんですけど」
「ああ、そうだっだな。だが、俺の持ったケルンバイターと火炎魔神の炎にはそんなものは通用しない最初からな」
「あはは、そうなんですね。何この非常識の塊のような世界は、この二人と師匠会わせたら世界が壊れるまで戦うかもしれない」
「絶対会わせたら駄目だ」
響はそういって決意する。
「響さん気持ちは痛いほどわかるから今はゼムリア大陸はそんなものと思った方がいいよ」
「そうだね。私疲れたよ。エステルさんやヨシュアさんとは違う驚きで」
そして響の話は終わった。
「何ですって響あんたレオンハルトとノイズの調査をしてたの?あの時に」