「それでは私と薫はトワとメルクを送りますね」
「ああお疲れ様二人共」
そしてトワ、メルク、飛鳥薫の四人は紫藤直哉の家を出て行った。
「ふう、ようやく帰っていったラビ」
「直哉これからどうするラビ?」
ラビリンが直哉に聞く。
「そうですね先程トワさんとメルクさんがいるときに言いましたが・・・」
「成る程な直哉これからどうするつもりだ?」
そうですね米田さん。花組の残っているメンバーを少し貸してもらえませんか?」
「一体どうするつもりだ?」
「ああ、それは以前説明したと思いますけど今の帝都に起きている事件は本来はない事件なんです」
「ああ、そうだったな。それがどうした?」
一連のイシュメルガの事件を解決したら恐らく降魔が復活すると思いますからそうなった場合帝国華撃団が機能しないとまずいでしょ?」
「直哉お前未来を見れるようにまたなったのか?以前のように)
「今から大帝国劇場に行きますよ」
そして直哉とのどかとラビリンは大帝国劇場に向かうのだった。
その頃大帝国劇場では米田が副司令の藤枝あやめと話していた。
「成る程紫藤直哉さんは帝国華撃団花組を異世界に連れていく計画を実行したいと言ってきたんですね」
「ああ黒乃巣会もほぼ動きもない状況だしな。後直哉も大神とマリアを本当の意味で帝国華撃団花組の力を必要とする可能性が高いとも言っていたからな)
「そうなんですね。まあ実際大神君とマリアを奪還するには花組の説得も必要でしょうね」
「ああその通りだ。その為直哉がこちらに来るそうだ。花組に同じ内容の話を自分の言葉で説明し、花組に大神とマリアを奪還するために異世界に行くかを聞くらしい」
ピーピーピー
「何事だあやめ君?」
その時大帝国劇場に緊急出撃の合図のサイレンが鳴り響いていた。
そして米田とあやめが地下司令室に入ると大神とマリアを除く花組隊員と風組の3人娘がいた。
「椿状況はどうなっている?」
「はい、芝公園内にある帝都タワーから、あり得ないのですけど天海が使っていた魔装機兵と酷似した霊力を感知したので緊急出撃のサイレンを鳴らしました」
「天海がまた動き出したのかい?」
カンナがかすみに聞く。
「いえ、あの戦いの後から今日まで黒乃巣会の動きは感知していません」
「じゃあ何ですの?黒乃巣会の偽物が芝公園にいるんですの?」
「いや違うなこれはあやめ君至急直哉に連絡を磯いてくれ)
「わかりました」
そしてあやめは紫藤直哉と連絡を取るために地下司令室を出て行った。
「米田司令どうして直哉君に連絡を?)
さくらが米田に聞く。
「恐らくこの一件は蒼き刹那が関わりを持っていると思われるからだ」