ええ、実は・・・」
回想・・・
「成る程、わかりました。それで連れて来る人の写真か名前はありませんか?」
「こいつだ」
そう言って米田はさくらに写真を渡す。
「こいつの名前は大神一郎今年の春に帝国海軍の学校を首席で卒業したやつだ」
「わかりましたこれは預かりますね」
「ああ頼む」
「話は終わりですか?」
「ああ、そうだな」
「ああ、支配人今から私はちょっと出てきますね」
「ああ、わかっているさくらに関してある程度自由にさせろと真宮寺家に言われてるからな。なるべく他の隊員にた迷惑をかけない時間には帰ってくるようにな」
「わかりました」
回想終了
「成る程、その新人の隊長を明日迎えに行くんですね」
「そうなのよ、一人で行くのは怖いから一緒に来て」
「「ええーー一人で行きましょうよ子供じゃないんだから」」
直哉と響はさくらの打ち明けた内容に至極当然の答えを答えた。
「酷いよ、直哉君直哉君は私が傷物になって良いの?」
「傷物って新人隊長さんを迎えに行くだけでしょう上野公園へ」
「そうだけど怖いもん」
「ぶりっこしても駄目です。一人で行ってくださいねさくらさん」
「酷いよ直哉君」
そう言ってさくらは直哉達と泣きながら走っていった。
「うわあ。直哉君少し記憶が戻ってからさくらさんに厳しくなってない」
響が直哉に聞く。
「ええ、確かにさくらさんに限っては厳しくなっているでしょうね、それはこれからの戦いの為ですよ響さん」
「これからの戦いの為?」
「そうです。ノイズを見て記憶が少し戻ったといいましたよね」
「うん」
それとは別に、この世界で起きる戦いの事を思い出したので、あくまで太正12年から13年にかけて起きる戦いですね」
「そうなんだ」
「ただこれからの戦いは色んな要素でどういう結果になるのかわからないですよね」
「どういう意味なの?直哉君」
「響さんは前の世界でも良いので天海を知ってますか?」
「ええ、知ってるわ前の世界でね」
「僕の取り戻した記憶の中には天海さんの存在しないパターンの戦いもあったんです」
「ええーー」
響が直哉の言葉に驚いていた。
「どういう意味なの?直哉君」
「それがすぐにわかるなら悩みませんよ響さん」
「あはは、そりゃそうだよね」
そして直哉と響も自分達の家に帰った。
翌日・・・
「たくもう、最近の直哉くんは私に厳しくなって寂しいよ」
さくらは、気持ちの落ちた状態で帝国華撃団に着任をする新隊長の大神一郎の迎えのために上野公園へ向かった。
その頃上野公園では花見客の中に帝国海軍の軍服を着た青年がいた。
「さすが帝都の花見は綺麗だな。」
「そう言えば昨年謎の怪物を倒したのは三人の天使っていう話だけど天使何ていないよな」
「さてと馬鹿な事は考えずに合流地点に向かおう。」
そして大神は移動をしょうとしたとき不意に後ろから声をかけられた。
「あの―大神一郎少尉ですか?」