「でもあんな黒一色ではなかった筈よ」
「そうペンリインさんが乗っていたロボットの色は灰色だった筈ペン」
「フフ、驚いたかね。紫藤飛鳥と3人のプリキュア諸君。この黒いヴァリマールは、君達の世界に現れたヴァリマールのもうひとつの可能性にすぎない」
「「「「「「もう一つの可能性だってーー」」」」」」」
「そして君達は灰色騎士にいい感情を持っていないことを私は知っている」
!!
「何故貴方がその事を知ってるの?」
「さあ何故だろうね」
そして3人のプリキュアはワイズマンの誘導でその時を思い出す。
ほう、女なんと心地よい感情を纏っているな」
「誰よ今私はプリキュアと戦っているの邪魔をするな」
「ほう、なら貴様はメガビョウゲーンとやらを受け入れたのか?」
「ええ、貴方も受け入れるわよ。イシュメルガ」
「ほう、我を受け入れるか?面白い」
そう言ってイシュメルガはマリアと同化をした。
その頃大神はヒーリングステッキになっていた。
「行くよおじさん。ニャトラン」
「「おう」」
「俺はおじさんのままなのね」
エレメントチャージ」
「キュン、キュン、キュン」
「「ヒーリングゲージ上昇」」
「プリキュア!ヒーリングタイガーフラッシュ」
スパークルと大神の霊力を融合させた技がメガ光武に迫るが・・・その時上空から灰の機神ヴァリマールがメガ光武を一刀両断してしまった。
「やったかヴァリマール」
「いやいやイシュメルガには逃げられたようだ」
「そうか、それでは撤退するか」
「うわーーマリアーーーー」
「嘘ですよねマリアさーん」
予想外の事態に帝国華撃団とプリキュア達は唖然としていた。
「何をあわててるんだあの人達は」
「ドウヤラ、リィンガタオシタテキニナカマガイタミタイダナ」
「何だってーー俺はその人間を殺してしまったのか?」
そう言ってリィンがヴァリマールから降りると・・・
「貴様ー」
バキッ
「灰色の騎士、お前のせいでマリアがーー」
「ちょっと落ち着いてください大神さん」
直哉達と分断されていた仲間達が大神の体を押さえる。
そして直哉とプリキュアの三人は、リィンに話をする。
「リィンさんどうしてここに?」
「ヴァリマールがイシュメルガの存在を見つけたからです」
「それでイシュメルガはいたんですか?」
フォンティーヌがリィンに聞く。
「いや、逃げられたようだ」
「なら貴方は殺人を犯した人ですね」
「貴方は帝国華撃団のマリア・タチバナさんを殺したんだ」
!!
「どういう意味ですか?直哉さん」
「リインさん落ち着いて下さい。実はマリア・タヂバナさんが貴方が一刀両断した機体の中にいたんですよ」
!!
「なっあんな怪物に帝国華撃団の仲間が・・・」
「あれはメガビョウゲーンに侵された光武だったんです」
「私達は帝国華撃団の人達と協力して光武を元に戻そうとしたら貴方が破壊した」
フォンティーヌがそう言う。
「そんな・・・俺はただイシュメルガを追って来ただけで・・・」
「ええ、今回の出来事は全て僕のせいにしてください。リインさん貴方は悪くありません。実際イシュメルガの力はヴァリマールが現れる前まではマリアさんの体内にいるのを僕は感じてましたから」
「そんな」
その時事によって君達は灰色の騎士に対していい感情を持ってはいないだろ?」
!!
「確かにそうね。彼によって助けられる筈の命を助けれなかったのは、事実ですし」
「「フォンテーヌ」」
グレースとスパークルが驚く。
「ほうまさかその感想を聞けるとは思わなかったよ。素直に言うとは」
「事実を素直に認めただけよワイズマン」
「ほうならば君達に教えよう。君達の目の前にいるメガ光武にはある仕掛けがあってねそれを解除しなければ、メガ光武を止める事は出来ないからな。せいぜい頑張ってくれたまえプリキュアの諸君」
そう言ってワイズマンは消えた。