「ちょっと待ってくれグレースさん。君達の世界にここと同じ世界があるならここはその世界ではないのか?」
「確かに神山さんの疑問はわかりますが、ここは私達の世界にあるラ・ギアスではありません。なぜなら私達の知るラ・ギアスは魔装機神のコピーがあることを許してくれてますから」
「まあ前の世界での事を覚えていたらですけどね」
「「あ、そうか」」
「でもこちらの世界の人達はサイバスターを強奪した犯人として飛鳥ちゃんと薫ちゃんを捕らえているみたいなので」
「今後俺達はどう動くつもりなんだい?」
「ええ、今の所はシュウさんに協力してもらいながら別れている仲間と合流を目指して行きます」
「それに神山さん達の世界にいる響さんも私達を探してくれていると思うので」
「わかりました。俺はこういう時に慣れてないのでグレースさんの判断に従いますよ」
「ありがとうございます。さくらさんはどうですか?」
「私もいいよ。グレースさんの判断は間違っていないと思うからね」
「でもグレースさんは凄いですね。こんな異世界に跳ばされたりしたのに冷静で」
「そりゃそうですよ誠兄さんグレースさん達はいくつもの異世界に行ってるんですよ」
「それにしてもグレースさん達の世界はどんな世界なのか気になるな」
「私達の世界は蒸気技術ではなく違う技術で発展をしましたね。そして融合世界の中心世界と言う所は神山さん達と同じように蒸気技術が発展をしました」
「中心世界?どういう事ですか?」
「ああ、私達の世界の中心となる世界の事ですよ私達の世界を纏める言い方は融合世界と言うんですよ」
「融合世界ですか?」
「ええ、そして複数の世界を守る組織の仲間の一部が中心世界に集まり異世界や自分達の世界の敵と戦ってますね」
「成る程、と言う事は俺達の世界で出てきた。ノイズとかメガビョウゲーンがグレースさん達の敵と言うことですか?」
「ええ、メガビョウゲーンは私達の敵です。そしてノイズは響さん達の敵です」
「そうなんですね。一つ聞いていいです?メガビョウゲーンを操る連中は一体何が目的何ですか?」
「それは・・・地球を病気にして、ビョウゲーンキングダムのすみよい世界に変えることです」
「そんな彼等のすみよい世界とは?」
「それは地球のすべての生物が死にゆく世界ラビ」
「うおお、ステッキがしゃべった」
「私はラビリンラビ、グレースのパートナーのヒーリングアニマルラビ」
「ヒーリングアニマル?」
「ヒーリングアニマルは地球の為のお医者さんと考えて欲しいラビ」
「地球のお医者さんだってーーさくらも知ってたのか?」
「私は具体的には知らないけどラビリンちゃんとかニャトランちゃん達の事は知ってましたよ誠兄さん」
「何だってーー知っているなら教えてほしかったぞ」
その頃フォンテイーヌとスパークルの二人は病院の検査を受けて異常が無いことにより退院する事になった。