「わかりました米田さん」
そう言って直哉は一通の手紙を神山に渡す。
「これは神崎司令から直哉さんに宛てた手紙を俺が読んでもいいんですか?」
「ええ、構いません。手紙の内容は僕に送った手紙とは到底思えないので」
そして神山は読み始めた。
「・・・」
!!
「直哉さん、俺達が戦っていた降魔達が姿を消したと言うのは本当ですか?」
「僕もこの手紙を見て神山さん達の世界に偵察衛星を飛ばして見た所手紙の通りでしたよ」
「おいおい直哉お前たちの技術凄いな異世界に偵察衛星を送るとは」
米田が直哉に言う。
「ですが、消えた降魔達は、融合世界に来ているかもしれませんよ」
「ええーー」
「何だと」
神山さん達の世界にもワイズマンが動いてましたから」
「それほど危険な奴なのか?」
「ええ、危険です。お二人ともこの映像を見てください」
そして直哉が映像を再生した。
「いでよノイズ霊子甲冑メガ桜天武」
!!
ワイズマンの言葉が響いた時響達の前にメガ桜天武が現れた。
「気を付けたまえよメガ桜天武の中には彼が乗っていてなおかつこの機体は試作機と言うことで、この機体にはノイズと同じ機能がついている」
!!
「それってもしかして時間経過によるノイズ自身の自動炭化機能?」
「そういう事だよ。立花響」
「ちなみにメガ桜天武起動後15分後に自動炭化機能が作動を始める」
「つまり私達が15分以内にノイズ霊子甲冑メガ桜天武を浄化すればいいですね」
映像終了・・・
「なんて奴だ」
「自分の研究の為だけにこんな事をするなんて」
「そのワイズマンが、未来の降魔を引き連れてこちらの世界来たので、向こうでは消えたのではという考えてるみたいですね向こうのすみれさんは」
「成程な厄介だなワイズマンと言うやつは」
「次に、現帝国華撃団関連ですけど、帝国陸軍が僕達の特殊遊撃部隊に接触してきました」
「何だと!!陸軍側がお前達に」
「ええ、共に帝都を守ろうと」
「成る程な、だが直哉達は融合世界を守る部隊なのだろう?」
「ええ、米田さんや神山さんには悪いですが、融合世界の一部に帝都があるので守護する対象になっているに過ぎないんです」
「そうだろうな。はっきり言ってノイズやメガビョーゲン等と戦って行けるとは到底思えんな。俺達の技術では」
「まあそうですね。技術提供はしたとしても、正確に使えるかは疑問ですけど」
「陸軍の接触した事によりお前の身の回りの仲間は帝都にいないのか?」
「ええ彼女達を利用して、脅迫じみたことをさせない為にそれぞれの世界で待機してもらってます」
「そうか、まあその方が安全だわな」
「それでは直哉の護衛はいるのか?」
「いますよ。雨宮さくらさんだけですけど」
「なんだってーさくらだけでは不安ですので俺も手伝いますよ」
「誠兄さん。それはどういう意味ですか?」
「私だけでは、いけないのですか?」
「いけないわけではないが直哉さんの立場を考えるとね」
「ありがとうございます。神山さんこれは守護者達と僕が考えてこういう形にしているので心配はありませんよ。ただ僕達が融合世界に帰還したことにより黄昏の三騎士に動きがあるかも知れませんが」
「ああ、お前たちの試練の黄昏の三騎士か」