ゼムリア大陸との通信後・・・
「でも本当に戻らなくていいんですか?クローゼさん」
「いいんですよ。直哉さんクロスベル自治州については心配ですけど、クロスベル自治州については、我々リベールはクロスベルを一つの国として見てますから」
「成る程あまり大胆に動くとエレポニア帝国やカルバート共和国のクロスベルに対する行動を早める結果になると考えているんですね」
「それもありますけど、今は姫でなく一個人でのクローゼとしての時間に使いたいんです」
「そうなんですね、でもゼムリア大陸の情勢が悪くなりそうなら行ってくださいね」
「わかりましたわ」
その頃大帝国劇場では・・・
桐島カンナが大帝国劇場に戻ってきた。
「よう皆、ただいま、おう二人新入りか、宜しくなあたいが桐島カンナだ」
「うええーんカンナ」
「おいおいどうしたんだよ、アイリス?」
カンナは突然泣き出した、アイリスを見て驚いていた。
「カンナさん・・・実は、支配人が撃たれました・・・」
さくらは、苦しみながらカンナに今起こっている事を、伝えた。
「何だと!!それで、支配人は生きてるのか、死んだのか?」
カンナは慌てて、さくらに聞いた。
「ええ、何とか生きてますが、意識不明の重体です」
「ふーい、意識不明でも生きてるなら、まだ希望はあるさ」
大神はカンナの言葉を聞いて、自分たちが希望を捨てようとしてたのを恥ずかしいと思ったのだった。
「おっとそう言えば初穂達はどうしていないんだ」
「初穂誰ですか?それ」
織姫がカンナに聞く。
「ああ、初穂さん達なら、特殊遊撃部隊としての仕事をしているので、ここにはいませんよ」
「成る程な」
さくらが慌ててカンナに説明をする。
「なら、今から紫藤直哉さんの所に行くか?」
「うわあ、行こう行こうカンナ」
「なら私も行きます。男ですけど多少興味があります」
「・・・僕も行く」
「ええーー直哉さんの迷惑にならないかな?」
「大丈夫だ。初穂達のお土産渡すでけだしな」
「そうです。後少しお話するだけですし」
「大丈夫かな?」
そして、さくら、アイリス、カンナ、織姫、レニの5人はアポなしで紫藤直哉の自宅に向かった。
その頃直哉の自宅では・・・
「直哉君米田さんが撃たれた処から血がいっぱい出て怖かったよ」
「ラビ――」
「やはり守護者としてあのシーンを見せたのは失敗だったかな?ある程度修正をしたけど」
のどかとラビリンは映像見た後から直哉から離れなくなっていた。
「あはは、仕方ないじゃない?今回の指示は、トワが見せろと言ったんだし」
エステルが直哉に言う。
「まあそうなんですけど、見せたらこうなる事はわかるでしょうに」
「まあ、トワの場合それもこみでそれをしてると思うけど」
「たくっあの神は何してるだよ」
ピンポーン
その時紫藤家に来客を知らせるチャイムが鳴った。
「はーい」
「いいわ私が出るわ。直哉は二人が落ち着くまで一緒にいなさい」
そう言ってエステルは玄関に行ったのだった。