大帝国劇場での勉強会の後直哉と響と2人ののどかさん達は鶯谷の直哉の自宅に戻っていた。
「「ふいーーまさか急に霊力に関する勉強会が始まるなんて――」」
2人のひなたがそう言う。
「でも勉強になったはずよ、もう一人の私達にとっては」
「うん、実際コントロール出来るかわからないけど、私達の知らない事を知れて嬉しかったな」
「そういう風に思ってくれるならよかったですよ」
「まあ、2人のひなたには地獄だったかもだけど」
響がそう言う。
「「確かに地獄だったよ」」
「「「「「「あはは」」」」」」
「そう言えば、直哉君飛鳥ちゃんと薫ちゃん達と連絡取れてる?」
「それは。取れませんね。一時期のグレ響さん達の世界とゼムリア大陸への通信が出来なかった頃の状態ですね」
「そうなの?まずくないそれって?」
融合世界のひなたが直哉に聞く。
「ああ、今回のは恐らく、融合世界の変化による一時的なものと考えていますから」
「そうなの?それならいいけど、またワイズマンが別の世界を連れてこようとしてるかと思ったよ」
「ああ、その可能性なら十分ありますよ。どうやらのどかさん達以外にプリキュアという存在は少なくとも14組は存在している世界もあるようなので」
「「「「「「ええーーー」」」」」」
直哉の言葉にのどか達が驚く。
「「「「「「14組のプリキュアガ存在する世界」」」」」
「ええ、その世界の14組の内の何組と原作世界ののどかさん達が共闘するかもしれない可能性がありますが」
「「「ええーーー」」」
「あくまでこの情報は原作世界ののどかさん達の未来を見た時にその映像が見えたので」
「そうなんだ」
「少なくとも融合世界のビョーゲンズが活動する前の情報なので」
「仮に別のプリキュアと共闘するような事態になったとしたら安心してください僕達も巻き込まれるので」
「「ええーーー」」
「嘘でしょう」
『嘘では無いですよひなたお姉ちゃん。何故なら原作世界ののどかさん達世界は、ゼムリア大陸と同じ立場になったので」
「「「ええーーー」」」
「「「どういう事」」」
「つまりですねのどかさん達はもう裏の住人になる事無く霊力を使えますよと言う事です」
「「「ええーーー」」」
「実はですね。のどかさん達が勉強会に参加している間に、原作世界が融合世界に接触し、融合世界と友好的な世界としての許可が下りたので」
「ええ、それができれば良いですけど、状況的に無理と思うので、トワさんお願いです私に一時的に霊力を使えるようにしてください」
!!
「「のどか本気?」のどかっち」
「ちゆちゃん、ひなたちゃん。私は本気だよ。いつまでも融合世界私達に頼れないし」
「ふむ、まさかそう言うお願いが出てくるとはね」
「花寺のどかさん。貴女が霊力を持つ事の意味考えたことある?」
「え、それはどういうことですか?」
「世界というのは不思議でね。貴女達の世界が表だったら。この融合世界が裏なのよ」
「ほとんどの場合本来持つべきではない力を得た場合いかに表の住人が得た場合裏の世界の住人になるのよ」
「実はトワが言っていた裏の住人になる条件として融合世界と友好ではない世界の人が使えばそうなるんですよ」
「「「ええーーーそうだったの」」」
「実はそうなんですよ」