帝国華撃団と直哉はゲートを通って旅館沢泉に到着した。
「うわあ、熱海の温泉旅館みたいに歓迎帝国歌劇団て書いてる」
アイリスが、それを見つけると、花組の皆のテンションが上がった。
そして旅館に入ると・・・
「ようこそ沢泉へ」
「「「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」」」
そしてちゆが帝国歌劇団の皆を客室に案内を始めると、直哉がちゆの母親に話し出した。
「すみません。女将さん急に予約入れてしまって、こちらでは、何日か前に予約が普通なのに」
「気にしなくていいわよ直哉君。こちらはお客に来てもらう為の商売ですもの」
「おかみさん。宿泊代は、彼等が帰ってから払いますね」
「あら、宿泊代なら花寺さんが払ったわよ」
「ええ――」
「子供に払わせるわけにはと言ってね」
「そうなんですね」
「しかし、ちゆから聞いたけど、年齢が変えられるなんて」
「不気味ですか?」
「うん、何も知らなかったらね。でも私は羨ましいわね青春時代を何度でも出来て」
「ああ成る程、そう言う考え方もありますね」
「でしょう」
「さて、一度花寺家に戻ります。彼等はこちらの時代の変化についていけなくて何かと迷惑をかけるかも知れませんけど」
「大丈夫よ。彼等の事はちゆに聞いてるから」
そして直哉は旅館沢泉を出ると、12歳モードになり花寺家に戻った。
花寺家・・・
「ただいま」
「「「お帰り直哉君」」ラビ」
「あれ、12歳モードなの?」
2人ののどかとラビリンが直哉を出迎える。
「ええ、沢泉に行くまでは16歳で、旅館では18歳で行かないと警察に補導されたら面倒だったんで」
「「成る程ね」」
「そしてご近所には、僕はのどかさんの弟という認識ですから12歳モードじゃないといけないでしょう」
「直哉君も大変なんだね」
原作世界ののどかが、直哉に言う。
「そんなに大変じゃないですよ。むしろ原作世界の3人の内のちゆさんとひなたさんのすれ違いがまさか融合世界の方で起きるとは」
「もう一人の私達もあったの?」
「うんあったよ。だけどね今回みたいに直哉君が動いてくれなかったんだよ」
「ええーー」
「それはお姉ちゃん達の場合、僕が動かなくてもお姉ちゃんのお母さんがしたからで、原作世界の3人の場合は、ただのどかさんのお母さんがする筈だった事をしただけですよ」
「あのーーそろそろ家にあがっていい?」
「「ああ、ごめんいいよ」」
そしてその日の夜のどかの部屋で・・・
「ねえ、直哉君明日本当に、私達と水族館に行けるの?」
「いけますよお姉ちゃん。というか、僕が一緒に行かなくてもいいんですか?」
「ううん、絶対付いて来て」
「でも帝国華撃団の人達といなくていいの?」
原作世界ののどかが直哉に聞く。
「ああ、それならいいんですよ。ちょうどいいので2人に教えますね」
そして、直哉は話し出す。
「そう言えば、直哉守護者達はどうした?」
「彼女達は数日間の予定ですこやか市で休暇してますね。と言っても今日の午前中に行ったんですけどね」
「そうか、直哉すまんが帝国華撃団を少しすこやか市で預かってくれないか?」
「霊子甲冑をオーバーホールしたいんですね。レ二の機体の」
「ああそうだ」
「わかりました本来は2泊3日の予定でしたけど滞在期間を延ばしますよ」
「ありがとう」
「少し僕の方でも調整するので、米田さん達は花組の皆さんに夕方家に来るよう通達してください」
「わかった」
「そういう事なので僕達のすこやか市での滞在も少し長くなります」
「「成る程そう言う理由で帝国華撃団の人達が来たんだ」」
「ええ、ですからすこやか市にいる間は基本帝国華撃団のメンバーとは会う予定は無いですよ」
「もし、沢泉のおかみさん達が対応できない事態になれば、融合世界のちゆさんから連絡が来る手筈になっているので」
「「流石直哉君」」
「「用意がいいラビ」」
「ただ、水族館に帝国華撃団のメンバーの中で付いてくるかもしれないですけどね」
そして翌日・・・