新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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帝都の運命の一日1 大帝国劇場からの脱出

太正14年11月9日未明・・・

 

 

その日帝都全域に戒厳令が発令され、帝都に、大勢の陸軍の軍人達が、帝都防衛の要となる場所を襲撃し、なおかつ自分達の邪魔となる者達を一斉に、摘発しその身柄を拘束されていた。

 

 

 

パーーーン。

 

パーーーン。

 

 

 

「うーん何の音だ?」

 

パーーーン。

 

パーーーン。

 

 

!!「これは銃声だ。取り合えず支配人たちと、合流を優先しょう」

 

「大神さん無事ですね、よかった」

 

 

 

「きゃあ」

 

 

「うおこれは銃弾だ」

 

「居たぞターゲットだ撃ち方始め」

 

 

無数の銃弾が大神達を襲う。

 

 

 

大神とさくらとはひとまず、あの無数の銃弾から、逃れる事が出来た今息を潜めていた

 

 

 

「さくら君これからどうする気なんだい?」

 

大神が、さくらに聞いた。

 

「大神さん私達は、今から支配人に会いに行くので、付いて来てください」

 

「ああ、わかったよ。さくら君」

 

 

そしてさくら達は、米田支配人に会うため、1階へ下りていくとすぐに米田支配人と合流できた。

 

 

その頃紫藤直哉達は、お墓型宇宙戦艦の中で、戒厳令が発令している帝都の様子を見ていた。

 

 

「「「うわあこれが、本物の軍事クーデターなの?」」」

 

 

「ええ、そうですよ。そしてこれが3人と3匹のヒーリングアニマルに見て欲しくなかった出来事です」

 

 

 

「「「ああ、大神さんとさくらさんが狙われているーーー」」」

 

 

「どうやら陸軍の大帝国劇場襲撃の目的は、真宮寺さくらさんの捕獲のようですね」

 

「「「「「「ええーー」」」ラビ」ペン」ニャン」

 

 

「そう言えば、直哉君さくらさんには、破邪の血が流れていたね」

 

 

「「「破邪の血?」」」

 

 

 

「その通りですよ響さん」

 

 

「真宮寺家に流れる破邪の血を使えば、いかなる強大な魔でも滅する事が出来ます」

 

 

 

「凄いさくらさんも規格外だね、ニャトラン」

 

「そうだニャン。ひなた」

 

 

「だったら何でさくらはその力を使わないんだペン」

 

 

 

「使いたくても使えない理由があるのね」

 

 

「ええ、破邪の血を使って魔を滅した術者は力の代償として、己の命を落とすのです」

 

 

!!

 

 

「やっぱりそうい事になるのね」

 

 

「強い力を求めすぎると自滅するパターンに似てますねエステルさん」

 

 

 

「そうね」

 

 

「「そんなの可哀想だよ」」

 

 

直哉の説明にひなたとのどかが言う。

 

 

 

「確かにのどかさん達の世界の感覚では、さくらさんは可哀想かもしれませんが、事実を知ったさくらさんは、帝国華撃団としても人としても強くなるんです」

 

「人としての成長」

 

 

「のどかさん、ちゆさんひなたさん。僕は以前3人に選択させていましたが、後悔しかしたか?」

 

 

「「「・・・」」」

 

 

「確かに、のどかさん達の考え方も時代が違うから通じない部分はありますがね」

 

 

 

「僕としてはのどかさん達の考え方を否定はしませんけど、帝国華撃団という物が必要な世界には難しいと思います」

 

 

「そうね、こういう戦争時は、善も悪も無く戦わないと自分が殺されるんだから、何もしなければ」

 

 

 

「「「エステルさん」」」

 

 

「そうだよ。まあ私達の場合はノイズだから逃げないと炭になるけどね」

 

 

「「「響さん」」」

 

 

そして大神達のうつる映像をのどか達は見る。

 

 

「おお、お前達無事だったか、よかったぜ。」

 

「支配人こそ無事でよかったです。支配人この事態は、一体?」

 

「大神、さくら、よく聞け、これは帝国陸軍による軍事クーデターだ」

 

 

「ク-デターですって、まさかそんな事」

 

「実際に起きたんだ。現実を見ろ。大神お前に特別任務を与える。さくらと、直哉を連れて、お前はこの帝劇から脱出しろ」

 

 

「そんな事出来ません。支配人達を、置いて逃げることなんて」

 

 

「馬鹿やろう。敵の帝劇襲撃の目的は、さくらの身柄確保なんだぞ」

 

 

「何ですって!!」

 

「わかったならさっさと行け、轟雷号で行け。花やしき支部に行け、そこで、大神お前を、待つ者がいる。そいつと協力して大帝国劇場奪還の準備を整えろ」

 

 

「はい、わかりました」

 

 

「了解しました。行こうさくら君は、必ず守ってみせる」

 

 

 

「はい、大神さん」

 

 

そして三人は、轟雷号の有る地下に向かうと、既に帝国陸軍の軍人が入り込んでいた。

 

その軍人たちと相対しているのは、帝国華撃団薔薇組の3人だった。

 

 

「それに薔薇組の皆さんどうして?」

 

あらーイチローちゃん、さくらちゃんに、ここは私達に任せて、轟雷号に乗って、例の場所に急ぐのよ、それとこれもね」

 

 

薔薇組の一人が大神に珠を投げて渡した。

 

 

しかし君達だけでは?」

 

「イチローちゃん。貴方馬鹿でしょ、貴方には、守らなきゃいけない人が居るでしょうが」

 

「・・・わかりました。薔薇組の皆さん、ここの防衛お願いします」

 

 

「「「了解」」」

 

 

そして、大神達は轟雷号に乗り込んで、帝劇を脱出する事に成功した。

 

 

「「「よかったーー大神さんとさくらさん逃げることが出来て」」」

 

 

映像を見ていたのどかとちゆとひなたは、安心していた。

 

 

 

 


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