「さてエステル君これからどうするんだい?」
大神がエステルに聞く。
「そうね、具体的には決めてないわね」
「え、そうなのかい?」
「まず大神さんがどういう事をしたいか教えてくれないかしら?」
「俺としてはもっと自分の肉体を強化したい。霊力関連以外のね」
「そう思ったのは、何故かしら?」
「それは・・・あの模擬戦が切欠だよ」
「あの模擬戦?」
ヨシュアはどういう事かわからないでいた。
そして大神が説明する。
「ここで模擬戦のルールを言いますね」
「響さんお願いします」
「うん、まず帝国華撃団の皆さん勝利条件は、制限時間内に、プリキュアになった大神さんに一撃を与える事、そしてプリキュアチームは制限時間内にプリキュアになった大神さんを守る事」
「攻撃の有効と無効はの判定はエステルさんとクローゼさんが判定します」
「制限時間は10分それでは始め」
そしてプリキュアチームと帝国華撃団の模擬戦が始まった。
「よーし皆、隊長に一撃入れて直哉に昼飯とプレゼントを貰うぞ」
「「「「「「「おーー」」」」」」」
「皆、大神さんを守って勝つよ」
「のどかちゃん達そこまで俺の心配を・・・」
「そうだね大神さんを守らないと、直哉っちの財布がピンチになるもんね」
「あらーーそっちの心配が優先か・・・まあ、彼女達がそう言うのもわかるな。直哉さんは俺達のすこやか市に滞在するのにかなりの金額を使っている筈だからな」
「俺も今回は直哉さんの財布を守るぞ」
「成る程、すこやか市で帝国華撃団対プリキュア組の模擬戦で大神さんさんはプリキュア組として参加したんですね」
「ああ、そして結果が人数が少ないプリキュア組が勝ったのを見て俺は驚いたんだ」
「・・・もしかしたらその模擬戦は、元々プリキュア組が勝つルールだったのかも知れませんね」
!!
「何だってーー」
「ヨシュア君それはどういう事だい?」
大神がヨシュアに聞く。
「大神さんあの時の事を覚えてますか?」
「え」
「「「「「うわああ」」」」」
「なんだ?光武がおかしい」
「わかったわ大神はん、うちらの光武がおかしくなったのは巨大植物が吐き出す樹液のようなもんのせいや。あれに触れると、光武の伝達回路が一時的に伝達が伝わらないようになるんや」
「そのせいで光武の行動が遅くなったり、霊力の伝達も出来なくなっているから脇侍を簡単に倒せなくなってるんや」
「そんなどうすればいいの紅蘭?」
マリアが紅蘭に聞く。
「今は、あの巨大植物の影響を受けていない。さくらはんと、アイリスに任せるしかないな。うちらの光武は最低限の行動しか出来へんのやから」
「くっ」
「エステルさん、ヨシュアさん、ミリアムさん、ユウナさん。無事です?」
「「ええなんとか」」
「あ、あの時か」
「ええ、恐らく帝国華撃団の皆さんはあの時のトラウマが、自分達の気がつかない所があり、そのせいで模擬戦では負けたのかも知れません」
「成る程、あの模擬戦は、帝国華撃団が融合世界のメガビョーゲンやノイズと戦うことが出来るのかを見る為の物だったのか」
「恐らくそう推測しますよ。エステル間違ってる?」
「いえほぼ間違ってないわヨシュア」
そしてエステルが話す。
「ねえ直哉君今回の模擬戦する意味あるの?」
「ええ、ありますよ。プリキュアとヒーリングアニマルにとっては生きた霊力攻撃を受けるチャンスですし、帝国華撃団にとってはある種のトラウマがありますからね、プリキュアも帝国華撃団にとっては異世界の力ですし」
「直哉はこう言っていたわ」
「成る程、あの模擬戦にはそう言う目的があったのか」
「確かにそう言う目的ならば模擬戦はよかったかもね」
ヨシュアが言う。
その頃帝都では・・・