「すーすー」
「うーん僕は一体?」
「あ、起きたのね直哉」
「ええ、エステルさんどうして」
「直哉私達は直哉が倒れた日、つまり3日前にゼムリア大陸から戻って来たのよ」
「え、3日前・・・僕丸3日寝てたんですか?」
「そう言う事よ」
「まあ仕方ないわね、私と大神がゼムリア大陸に行っている間に、新生帝国華撃団について行った筈の飛鳥と薫がマサキ達に保護されて戻って来たんだから」
!!
「飛鳥ちゃんと薫ちゃんは?」
「今も変化なしよ。回復の目処もたっていないわ」
「そうですかなら・・・くっ」
「待ちなさい直哉。貴方にはトワから新しい命令書が来てるわ」
「その命令とは、飛鳥ちゃんと薫ちゃんを助けるより優先度が高いんですか?」
「そうよ、何せ直哉の叔父さんの隼人がその世界で、破壊活動をしてるからね」
「隼人叔父さんが、見つかったんですね」
「ええ、詳しい情報はトワから聞きなさい」
「はい」
そして直哉は、1人で管理者の神殿に向かった。
「流石ですねエステルさん」
「何が?のどか」
「直哉君に疑問を言わせないでスムーズにトワさんの所に行かせたから」
「ああ、そう言う事別に大したことないわよ。ただ直哉の中での優先度の高いと思う人の話をしただけよ」
「そうなんですね」
「そうよ。直哉の中ではまだ、隼人の方が大事みたいね。勿論飛鳥ちゃんと薫ちゃんも大事だろうけど、飛鳥ちゃんと薫ちゃんは過去の紫藤直哉の娘と言う気持ちがあるんじゃないかしら」
「確か直哉は、過去の紫藤直哉と話をしてるんでしょう?」
「ええ、してますね」
「よ、飛鳥に薫今お前達のいる世界にガジェット反応が出てると思うが、あれはミッドチルダのガジェットではないから気を付けろ」
「「ええ、どういう事?」」
「ミッドチルダでは、魔導師殺しの機械だったが、お前達の世界にあるガジェットはミッドチルダに存在していたガジェットとは別の形としてそちらの世界に誕生している可能性があるから」
「「そんなそれじゃこちらの世界も改変されたということなの?」」
「いや正確には違うよ。飛鳥と薫その改変を止めているのは融合世界から来た自分がいるからね」
「「ええーーパパどういう意味なの?」」
「融合世界の自分がいるからと言うことは前の世界の事を思い出してごらん」
「「ええ」」
「飛鳥ならわかると思うけど前の世界に新生帝国華撃団のメンバーが前の自分に会わなかった?」
「その前に飛鳥ちゃんと薫ちゃんがお父さんと話を聞いていましたね。あの時」
「成る程その時に直哉は本当の父親にはなれないと思ったのかも知れないわね」
「え、どういう事です」
「のどかもし貴女の両親が別れて、のどかに新しいお母さんやお父さんが出来たら、素直にお父さんとか、岡さんと呼べる?」
「それは、すぐには無理ですね」
「まあ、直哉の場合は未来の娘だけどね」
「そんな中で頑張った自分に対して娘たちの父親から連絡来て自分には見せない笑顔とかされたらどう思う」
「それは・・・でも昔ですよ」
「恐らく直哉自身も気づいてないと思うけど、飛鳥ちゃんと薫ちゃんに対してはそれを引きずっているように私には見えるのよ。まるで過去の紫藤直哉を怒られないように動いてる気がするの」
暫くして・・・
直哉が管理者の神殿から戻って来た。