「ええ、もしくは・・・」
「すまないそこの赤い髪の女の子確認したいことがあるんで胸を見せてほしい」
「「「ええーーー」」」
「お兄さんそれはしたらだめだよ」
ひなたが直哉に向けて言う。
「え、ああごめん。赤い髪の女の子の体に異質な霊力があるからね。よければ取ってあげようと思ったんだ」
「のどかの体の異質な霊力は直哉君の魂ね恐らく」
「それってまずいんじゃ」
「どうかな?僕なら取り出せて君を開放出来るけど?」
「・・・すみませんが、私に宿るこの霊力は大事な物なので手放す事はしません」
「おお、のどかっち言い切った」
「どうして断るんだい?このまま放置してたら、君の体に害を及ぼすかもしれないんだよ」
!!
「そんなこと絶対ありません。もう付いて来ないでください」
そう言ってのどかは紫藤直哉から逃げ出した。
「そちらの直哉さんが、のどかさんに会いたいと強く思ってたのかも知れませんし」
「成る程、ごめんねのどかさんうちの息子が無神経な事を言って」
「いつ貴女の息子に僕がなったんですか?」
「直哉の失態を代わりに謝って言るんだから桜花が死んでからずっと私が直哉の親なのよ」
!!
「何だと!!そんな話聞いて無いぞ」
「そりゃそうよ。こんな事無ければ伝えなかったし」
「酷いそんな仕打ちされるなんて」
「「「流石トワさんのお母さん」」」
のどかとちゆとひなたは、メルクともう1人の紫藤直哉のやり取りを見てトワを思い出す。
その頃管理者の神殿にいるトワは・・・
「クチュンクチュン」
「風邪かしら?」
「あのメルクさん親子喧嘩と言うか、僕達はどうすればここから帰れるのですか?」
融合世界の直哉がメルクに聞く。
「ああ、そうだったわね貴女達が、元の世界に戻るにはフワニータを黙示録の三騎士とパトリックから守りなさい。融合世界の彼女達は黙示録の三騎士と戦う場合のみ本来の力を使って良いわ」
「「「「ええ――」」」」
のどか達はメルクの言葉に驚く。
「彼女達の本来の力とはいったい?」
「時が来ればわかるわ息子」
「でもいいんですかメルクさん?」
「いいわよこれは私からの特別イベントと思って、黙示録の三騎士にはあれをと一緒に媒体となるアイテムを持たせてるから」
「「「「ええ――」」」」
「それ危ないですよメルクさん」
「大丈夫よ黙示録の三騎士が貴女達を見たらすぐ使うように改変しているし使って戦いが終わればそれらの記憶は消えるから」
「仮にそうだったとしても危険ですよ」
「それでも私は見たいのよ。メガビョーゲンを倒す貴女達をね」
「それじゃあ私は会えるね」
そう言って、メルクは消えた。
「ちゆどことなくメルクはあの人に似てますね?」
「そうね・・・のどかアスミにトワとメルクの関係教えてないの」
「うん私も直哉君もサマー達の件で忘れてて」
「そうなのね」