やはりそうでしたかマリアベルさん」
「あら、意外に驚きが少ないですわね」
「ええ、ある程度はこの状況のままでそれぞれの世界から人材を連れてくる手はあるにはあるんですよね」
「あら、そうなんですの」
「ええ、あまり使用をするのは世界に混乱を招く恐れのある術なので」
「「「「そんな術があるんですか?」」」ですの」
「ええ、紫藤家の当主しか使う事のできない術ですけど」
「それなら直哉さんにしかつかえないのでは?」
「それがね、例外に1人いるんだよね。紫藤隼人と言う人物はね例外なんだよね」
「「例外とはどういう意味ですか?」」
「うーんのどかさん達の常識では考えられないと思うけど、僕達がいるここでは個人より家の存続が優先されるんだどんなことよりもね」
「そう言う関連の例外ですか?紫藤隼人という存在は」
「その通りです。マリアベルさん。本来その術は紫藤家の本家の血筋ののみに伝えられる筈の術がある事情で、本家の血筋がと耐える可能性があったのを危惧した一族の長が、分家の男の子に継がせる決定をしたんです」
「成る程その分家の男の子が紫藤隼人なんですのね?」
「ええ、その通りです。それから10年後隼人は跡取り候補から外れることになります」
「それはどうして?」
ひなたが直哉に聞く。
「それは本家に僕が生まれたからだよひなたさん」
「「「あ、成る程」」」
「甘いと思うけどノイズが現れる度に僕は隼人さんの可能性を考えていたけど、親族だから信じたい気持ちもあったよ」
「直哉くん」
「ええ、甘いですわよ直哉さん」
「こちらに敵意を放つなら隼人さんは貴方の敵ですわ」
「そんなむちゃくちゃな、身内ならわかってもらえるかもしれないじゃん」
「確かにそう言う可能性もあるかも知れないけど」
「たぶんわかってもらえるのは難しいかもね」
「どうして?」
のどかがちゆに聞く。
「そう言う地位をてに入れる筈のない人がてに入れてしまったものを、手放すのは嫌なはずよ」
「でも直哉さんが生まれただけで・・・」
「確かにそうですわね、人間はある意味創作物の悪魔よりひどい面があるのはわかりますか?お嬢様達」
「直哉さんが言ってたように言えば、学校のテストにマルマルさんには勝ちたいとか良い点を取りたい等も人間の欲ですわよね」
「「「それは・・・」」」
「直哉さんの場合はそう言う感情を赤ん坊の頃に向けられたという事でしょう」
「まあ簡単に言えば、マリアベルさんの言うことが近いですね」
「さてさて、僕の家の事はこれくらいにして早く宿題を終わらせて帝都観光に行きますからね」
「「「ええ、帝都観光に」」」
「あら、良いですわね私も行って良いでしょうか」
「マリアベルさんも行きます?」
「良いのでしたら行きたいですわ」
そしてのどか達の宿題も終わり直哉達は7人で帝都観光に向かったのだった。