ご了承ください。
管理者の神殿・・・
「おはようございますトワ」
「あら、直哉どうしたの?大神の行方はまだわからないわよ」
「いえ、今日はそちらではなく米田健二の件で緊急連絡に来ました」
「どういう事?」
「レイさんはいます?出来れば2人がいる状態で話したいですけど」
「大丈夫よレイにも聞こえるようにするから」
「わかりました」
そして直哉は話し出した。
「直哉君今日から暫く大帝国劇場の方には来ないでね」
「え、どういうことですか?」
「昨日の夜突然彼が来たのよ。米田健二が」
!!
「何ですって――」
直哉は早朝のかえでからの電話でその事を知り驚いていた。
「はっ・・・米田健二が融合世界に再び現れたの?」
「ええ、米田一基さんと花組の初期6人は彼と接触したみたいですね」
「何の為に接触したの?米田健二は」
「どうやら、彼が以前サクラ大戦世界に来た時より時代が進んでいるからだと思います」
「成程ね、それで米田健二を召喚したのは・・・」
「それは私だよトワ」
「やはりイヨ貴女なのね」
そう言ってイヨが管理者の神殿に姿を現す。
「久しぶりねトワ、そして直哉」
「イヨ貴女米田健二を動かすなんてどういう事?」
「おいイヨ、どうして俺をこの世界に出撃させた?」
「私は母さんに言われてお兄ちゃんをこの世界に召喚しただけし」
「また、ヒミコがこの世界を崩壊させる気か?」
「それはわからないよ。正直お母さんもこの世界は異質な世界で、干渉したくても出来ないみたいだし、ただ帝国華撃団のいるここだけは、お兄ちゃんを送る事が出来るって言ってたし」
「そうか・・・それでヒミコは俺に何をさせたいんだ?」
「・・・さあ、知らないよ」
「はあーーイヨ聞いてないのかよ」
「うん聞いて無いよ」
「お兄ちゃんにはああ言ったけど、お兄ちゃんを使って紫藤直哉をサポートしろってヒミコが言うから」
「「ええーー」」
「つまりイヨとヒミコは、大神の行方不明事件を知って米田健二を召喚したの?」
「そういう事ヒミコが言うには、かつてこの世界に来た悪意がこの事件に関わっている可能性も高いが別の存在がいる可能性もあると見ているだって」
「ふむ、そうなるとイシュメルガの可能性がありますね」
「そうね、イヨ何で健二にその事を伝えないの?」
「お兄ちゃんに人助けなんて無理だよ。今の紫藤直哉は融合世界のバランスや想定外の世界でも、バランスを保つ為に動けてたけど、旧世界の時のお兄ちゃんは最悪だったよね」
そう言ってイヨは話し出す。
「キャハおばちゃん私が手伝ってあげようか?」
「誰がおばちゃんだ、お前は何者だ?」
「私?私はね、イヨだよ」
「イヨだと、ならばその力を見せよ」
「はいはいじゃあ行くよ、出でよ降魔」
少女の声が消えた時、帝都に封印されていた魔の力の一部である降魔が、地上に復活した。
「ついに来たか、イヨ」
「あーーお兄ちゃん探したんだよ。こんなパラレルワールドに来ないでよ、お兄ちゃん達のせいだよ、この世界にも、歪みの欠片が、誕生したのは」
『これが原因で7人世界は狂ったし、幼馴染世界の方は7人世界に招待されて、出会ったせいで・・・」
「久しぶりだな、直哉」
「お久しぶりです。さくらさん」
「何故貴方達がここにいる!!答えろ米田健二、真宮寺桜花」
「え、あの子母さんと同じ名前だ」
「直哉、さくら教えてやるよ、俺達が、お前達の倒す敵なのだ」
そういって、健二と桜花と名乗る男女は、双武弐式に乗り込み直哉とさくらに襲い掛かった。
「「・・・」」
「直哉君避けるんだ」
「さくらさん回避してください」
紫藤直哉とさくらは、真宮寺姉弟に呼びかけるが、反応が無かった。
その間双武弐式は、真双焔武に襲いかかろうと近づく。
「チッこのままじゃ、さくらちゃん」
「うん、直哉君」
桜武は、双武弐式と真双焔武の間に入った。
「二人をやらせるわけには、行きません」
「誰だお前たちは?桜花やりなさい」
「はいお父さん。破邪剣征・桜花爛漫」
「「うわあああ。」」「「きゃあああ。」」
双武弐式が放った必殺技を受けた桜武と、真双焔武は、互いに近くで倒れていた。
「確かにイヨの言う通り、過去の世界が狂いだしたのは米田健二との出会いだったわね」
「まさか過去の世界に行った前の時間でそんな出会いがあってたなんて」
直哉はイヨの話に驚いていた。