「おいおい良いのかよ、そんな事して」
「大丈夫だよクリスちゃん。その辺はイヨさんがしてくれるからね」
「でも立花その人物を信じて良いのか?」
「ええ、全面的に信じてませんよ。だけどこの事件に関しては信じても良いと思いますよ。翼さん」
そう言って、響はまなつ達がイヨと出会った時の事を話し出す。
「うんそれは大丈夫だよ。16番目のプリキュア世界のプリキュアさん」
「「「「「誰なの?」」」」」
「ああ、初めましてだね。私はイヨトワとレイと同じ融合世界の神様をしてた者だよ」
「「「「「ええーー」」」」」
「そして米田健二の妹でもあるけどね」
「「「「「ええーー」」」」」
イヨの言葉を聞いてサマー達は再び驚くのだった。
「イヨさん貴女の言っている事が本当なら、立場的にトワさんとレイさんの敵ですよね?」
パパイヤがイヨに聞く。
「そうだよそれがどうしたの?」
「それが、今回協力したのは本当に大神一郎さんを助ける為だけですか?」
「それはどういう意味かな?」
「成程確かに、そういう時期もあったね」
「でもねこれも事実なのよ」
「お兄ちゃんにはああ言ったけど、お兄ちゃんを使って紫藤直哉をサポートしろってヒミコが言うから」
「「ええーー」」
「つまりイヨとヒミコは、大神の行方不明事件を知って米田健二を召喚したの?」
「そういう事ヒミコが言うには、かつてこの世界に来た悪意がこの事件に関わっている可能性も高いが別の存在がいる可能性もあると見ているだって」
「「「「成程」」な」」
「「「確かに今回の事件には協力的だな」」」
「ですので、大丈夫と考えているんです。それに帝国華撃団と協力するのは、偽りの魔神器の破壊までと考えているみたいですね。トワとレイは」
「「「「どうしてだ」」」どうして」
「それはこの映像を見てください」
そう言って響は映像を再生する。
深夜・・・旧黒鬼会本拠地・・・
「よう、来たな直哉。お前が死んでいて驚いたぞ」
「隼人叔父さん。ここに僕達を呼んだ理由は、何ですか?」
「そう結論を焦るなよ。今回の大神一郎誘拐事件に16番目のプリキュア世界の連中が、強制的に働かされている」
!!
「まあエルダは、夏海まなつ達によって解放されたようだがな」
「「「「「まさか」」」」」
直哉達は隼人の言葉に驚きを隠せないでいた。
「考えても見ろよ直哉。大神一郎が通常の上級降魔に簡単に捕まると思うか?」
「それはそうですけど・・・まさかヤラネーダの能力を使っての誘拐事件だったとは」
「まあ、あとまわしの魔女も異世界人のやる気でも集まれば都合が良いのだろうよ」
「可能性の話だが、あとまわしの魔女も融合世界に来るかもしれんぞ大神一郎を助けようとするとな」
「何故なら、大神一郎が乗っている船がいる場所は、16番目のプリキュアの世界の海の中だからな」
「「「「「ええーー」」」」」
「「「「何だって――」」」」
未来達は映像を見て驚いていた。
「おいおい待てよ直哉達がもう1つのすこやか市に行ったのは」
「そうだよクリスちゃん大神さんの乗った船はプリキュア関連の世界に来るだろうと考えているからなの」
「成程立花の言う可能性があるとして動くのなら、真宮寺さくらさんを一時的に特殊遊撃部隊の方に入れると言う策もわからなく無いな」
「だな、翼京極が大神一郎を助けようとした特殊遊撃部隊に大神一郎と同じ時代のメンバーがいないと助けられないと言う仕掛けがあるかも知れないんだな?」
「ええ、私達はそう考え、直哉君達に先にもう1つのすこやか市に行って貰いました」