「うわあ、本当にあおぞら市に戻って来た――」
「そうだねまなつちゃん」
「戻ってこれた」
「ああ、そうだな」
「でも、街はあの時のままだな」
あすかがそう言うと、ローラを入れた5人が思い出した。
「グガアアア」
「メガグラビトンウェーブ」
「グガアアア」
ヴォルクルスが地上に出てすぐ紫色のリング状の衝撃波を乱発した。
「「「「「「「うわああ」」」」」」」
「何だ奴は?」
「とんでもねえ破壊力だぜ」
初穂がそう言い、周りを見るとその周囲は更地になっていた。
「皆さん大丈夫ですか?」
「ああ、何とか大丈夫だサマー達」
サマー達は新生帝国華撃団と合流した。」
「隊長どうする?相手の大きさが違い過ぎるけど」
あざみが誠十郎に聞く。
「正直俺達だけでは勝てないだろう。だから特殊遊撃部隊に合流するぞ」
!!
「何だよ隊長結局奴等に頼るのかよ」
「初穂いい加減にしろ。このままだと彼女達の世界が大変な事になるんだぞ」
「だけどよ・・・」
回想終了・・・
「何であれからかなりの時間が経つのに・・・ってローラの足が人魚に戻ってる――」
「あら本当ね」
「それは恐らくトワの介入のせいだよまなつちゃん」
その時直哉が、青年の姿でまなつ達の前に現れた。
「え、直哉さんその姿はどうしたんですか?」
「ああ、今から君達の親達に説明する為に行くから怪しまれないように、姿を変えたんだけど変かな?」
「変じゃないんですけど」
「この状況で私達の親の居場所がわかるんですか?」
「大丈夫だよ。みのりちゃん」
「皆の親のいる場所はわかってるから」
「それじゃ、行くよ皆」
「「「「「はい」」」」」
そして直哉とまなつ達はそれぞれの家族の元に向かった。
その頃直哉の自宅では・・・
「ううっ羨ましいまなつちゃん。あんな青年の直哉君と・・・」
「あはは、やっぱりのどかっち羨ましがってる」
「そうね、今回だけの特別と言ってたわね」
!!
「「ええ――そんな・・・」」
響とのどかは、ちゆの言葉を聞きショックを受けた。
避難所では・・・
「「「「お母さん」」」」親父」
「「「「まなつ」さんご」みのり」!!」
「貴女達今までどこにいたの?大地震が起きてこっちは大変だったのに」
まなつの母親が、まなつ達に聞く。
「「「ごめんなさい。私達はこのお兄さんに特別なシェルターに連れて行って貰ってたの」」」
まなつ達がそう言うと、直哉が親たちの前に出て行く。
「貴方が娘達を助けてくれたんですか?」
「結果的に言えばそうなりますね。自分の名前は紫藤直哉と申します」
「あの大地震が起きる直前に、自分はたまたまあおぞら中学方面にある仕事場に行く時に被災をして、学校から避難してくる子達を仕事場に地下シェルターを完備してたので、子供たちをそこに避難させてました」
「申し訳ございませんでした。本来ならこんな誘拐紛いの避難ではなく、ちゃんと連絡すべきでした」
「いえ、頭をあげてください。直哉さんのおかげで沢山の子供の命が助かったのは、事実なのですから」
「ありがとうございます。それじゃあね。まなつちゃん、さんごちゃん、みのりちゃん、あすかちゃん」
「「「「ありがとう直哉さん」」」」
そして直哉はまなつ達を親に渡して自分の家に戻った。
「お帰りなさい直哉君」
「ただいまちゆさん」
「とりあえずまなつちゃん達を親の元に送りましたよ」
「これからどうするの?」
「トワとレイさんの指示通りこちらで過ごしますよ」
「それって直哉君の体に負担ないの?」
「大丈夫ですよ響さん。16番目のプリキュアの世界が、融合世界に近づいたことにより体への負担は、以前より感じないので」
「直哉君それは本当?」
「そうですよのどかさん」