ふむ・・・貴方は何を勘違いしてるの?」
「は、それはどういう意味ですか?零さん」
「いい私は基本的にあの子達やこれからこちらの世界に来るだろうと、思われる人達の為に私がこの世界に待機をしてるのよ」
それはわかっていますが此度の事態は想定外なのでお願いをしているのです」
「想定外ね、真宮寺のような反応されるのがあなた達は想定外なのでというんだ。はは可笑しいな」
「何が可笑しいのです?零さん」
花小路伯爵はすこし零の言葉に苛立ちを感じていた。
「だってそうでしょ帝都防衛構想にしても帝国華撃団設立の為の私財を出したのは誰なの?」
「それはそうですなけど・・・」
「貴方達が今していることは事情を知らない人からすれば帝都を守るために動いている人達に見えるでしょうけど」
真宮寺のように事情を知るものにとっては貴方達元老院がしている事を見れば単なる火事場泥棒に近いと、思うのだけとね」
「何せ昨年の降魔戦争が元老院や軍が初めて降魔との戦いだったのだから慌てて紫藤桜花の帝都防衛構想を再開したのよね花小路さん」
「確かに零さんの言う通り私達は当初桜花君の提唱した帝都防衛構想を聞いたとき、莫大な予算に驚き元老院全体の答えとして桜花君の提唱した帝都防衛構想に協力しないと決まったのです」
「ええ、そうね元老院としては間違って無いのは、私もトワもわかっているわ。」
「ありがとうございます」
「ただその結果、真宮寺家の協力は得られないとその時に考えておくべきだったのではないの」
「確かにそうかもしれませんね」
「後花小路さん貴方は大帝国劇場のオープンセレモニーの前に米田さんが紫藤直哉に接触したこと知ってますか?」
!!
「なっそれは本当ですか零さん」
「ええ、事実よ」
そう言って零は花小路にその時の事を話し出した。
回想
それじゃ僕を大帝国劇場のオープンセレモニーによんだのは・・・」
「ああお前という存在-利用したい連中から守るためでもあるのさ」
「なるほど確かにこのままだと都合のいい操り人形に成る可能性が高いかもね」
「俺としてはそう言う事は避けたい」
「成る程僕としては日中は彼女達と一緒に生活したいと思ってたんだけど、彼女達に家政婦をやめてもらわないといけないから少し待って欲しい」
回想終了
「元老院として米田さんのこの行動を知らないのは不味いのでは?」
「まあ私は基本的に貴方達が帝国華撃団や、帝都防衛構想を引き継ぐのはいいだが12歳の子供を貴方達の都合の派遣争いに巻き込むなよ」
「しかし直哉君は我々の希望何です」
「まあ、元老院は彼を手放したくないだろうな。それに子供の内に彼を取り込むつもりなのだろう」
!!
零の言葉に驚きを隠せないでいた。花小路伯爵は。
「ちょっと待ってください私は直哉君を道具として扱ってませんよ」
「花小路さんはそうだとしても他の元老院はわからないのでは?」
「確かにそうかもしれません。だけど信じてください零さん」
・・・
「今の所は信じてあげてもいいわトワも貴方達と切るとはいってないし、その証拠に紫藤直哉がどこにいるのか映像で見せてあげる。」
そう言って零は花小路伯爵に直哉の映像を見せた。
「これは!!」
花小路伯爵が零の見せた映像に驚いていた。
その映像には直哉ともう一人の少女が入院している映像だったからだ。