「わかりました」
「させぬ」
「「「何ーー」」」
帝国華撃団とリィン、マサキ達はヴォルクルス上半身の行動に驚いていた。
「こやつは我をここに導いた存在だ。我の為に命を差し出す義務を果たせ」
「何を申すかわらわは貴様のような者とそのような契約などしていない。ぐわあああ。天海様申しわけ・・・」
そしてミロクの魔操機兵の上半身に取り付いたヴォルクルスによりミロクの魔操機兵は、邪神ヴォルクルスの新たな体となった。
「おいおいこれはどうなってるんだ」
「わかりません私たちにも」
急転直下の事態に追い付かない米田達だった。
「さて、新たな体を手に入れたからそこの人間よ我と遊べよ」
「最初の攻撃で死ぬなよ、メガグラビトロンプレッシャー」
「あぶねーよけろーー」
マサキがそう叫ぶが帝国華撃団は、対応できずにヴォルクルスの放ったメガグラビトロンプレッシャーをまともに受けてしまった。
「「「「「「うわーー」」」」」」」
「くっ何て攻撃なの」
「あかん光武がもう限界や」
「なんつう一撃だよ。あり得ねえ」
「流石邪神と名乗るだけはあるわね」
「マリアさん何を悠長なことを言ってるですか?」
「このままだとやられちゃうよ。お兄ちゃん」
「安心しろ小娘共貴様等は運かない、先程の攻撃で死んでおけばこれからの地獄を味あわなくてすんだのにな」
「何だと‼」
「貴様等は弱いのだよ。邪神の我に敵わない位にな」
「くっ」
ヴォルクルスにそう言われ大神は悔しいと言う表情をする。
「おや、そこの人間よお前は、こちらの世界になぜ来ている?イシュメルガは滅びたのか?
「久しぶりだなヴォルクルス、イシュメルガはこちらに逃げたから俺もここにいる」
「成る程な、お前達がいるのであれば我の復活は後でもよかったと言うことか、まあなんにしてもこの世界の危機はまだまだ続くぞ」
そう言い残しヴォルクルスは消えていった。
大帝国劇場からヴォルクルスが消えたことで帝都全域に出現したデモンゴーレムはその存在を維持することが出来ずに消滅したのだった。
その頃直哉達は・・・
「叔父さんに、葵叉丹まだ僕達と戦いますか?」
「「いや、やめておこう」」
「奴等の存在は天海様も知らない存在だ。安易に帝都の結界を壊すにしても奴等のような存在がいる以上我等としても不確定要素が入らないようにしたいのでな」
叉丹がそう言う。
「叔父さんの理由は?」
「俺としても正直ルオゾールは嫌いだからな。ヴォルクルスだけなら紫藤家の力でなんとかできるが、ルオゾールは直哉お前に任せた」
「はあーー叔父さんあんたも手伝いなさいよ。ノイズを操るためのソロモンの笛を持っているんでしょどうせ」
「あら、ばれてたか」