「「ええーー本当ですか?」」
「そうですね。そう考えないとイシュメルガのあの言葉の意味がわからなくなりますし」
「ちっならば、ターゲットを変更するだけだ」
そう言って、イシュメルガマリアは、自分の乗機をダークガッテスから、光武改に姿を変えて紫の扉の中の世界に跳び込んだ。
「あっ待て、イシュメルガ」
「おっと無理はいけえねえよのどかに直哉」
「「でも・・・紫の扉の世界にイシュメルガが」」
「「「確かに」」」
「そのイシュメルガが直哉さんとのどかさんから逃げるだけならわざわざ紫の扉の世界に跳び込む必要ないな」
「そうですね隊長」
「直哉さんお願いします。俺にイシュメルガについて教えて下さい」
「・・・」
「どうして?イシュメルガについて知りたいんですか?神山さん」
「それは・・・少なくともイシュメルガを知る事で無謀な事をする事を避ける為です」
「成程」
「なら良いですよ。イシュメルガとは、ゼムリア大陸のとある国にある伝承的な大戦が昔から相克と言うイベントが繰り返し行われて来た事によって生まれた存在のような者らしいです」
「ええーーまた、ゼムリア大陸の関連なんですか?」
「そうですよ」
「これから話す事は、以前響さんに伝えた事と同じですが」
「響さん実はゼムリア大陸のエレポニア帝国には巨大ロボットが存在する伝説があるようです」
「ええーー巨大ロボットーー」
「ええ、それを知ったときリインさんが乗っていたヴァリマールもその内の1体だと知りました」
「ちょっと待って直哉君。ヴァリマールがその内の1体ってまさか・・・他にもそのロボットが存在するの?」
「ええ、後6体ほど存在します」
「ええーーヴァリマールを入れて7体存在するの?」
「そのようですね」
「一体何のために?そんなに存在するの?」
「実は、その伝説はエレポニア帝国のみに伝わる伝説でして、響さんと行ったリベール王国にはロボットに関する伝説的な記録はなかったでしょ」
「うんそうだね。かわりにリベルアークに繋がる記録はあったけどね」
「そうですね。もしかしたらゼムリア大陸には各地方にそんな伝説等の関連で存在する世界なのかも知れませんね」
「と直哉君が言ってたけどあの黒いヴァリマールは恐らくリイン君がイシュメルガに乗っ取られたような感じで怖いな」
「「ええーーゼムリア大陸に巨大ロボットがあるなんてーー」」
誠十郎とクラリスは、驚きを隠せないでいた。
「その7体のロボットはそれぞれパイロットの事を起動者と呼んでいたそうです。そしてその7体のロボットの内の1体の名前が黒の機神イシュメルガと言う名前だったそうです」
!!
「「黒の機神イシュメルガだって」ですって」
「その用です。その機神同士の戦いの事を相克と言い、簡単に言えば機神同士の戦争で、その戦いに敗れた機神は、勝者の機神に吸収され最終的に勝者の1体になるまで続きます」
「ちょっと待ってください。その敗れた機神のパイロットはどうなるんですか?」
誠十郎が直哉に聞く。
「パイロットは機神が消滅したと同時に死にます」
!!
「そんな」