映されたのは黒い短髪と黒いノースリーブの女性。
良く言えばシンプル、悪く言えば無課金アバターの色違い版のような姿。
「皆様こんばんは、西月ノゾミです」
コメント:できてないやん
コメント:スパチャ投げられないんですが
コメント:収益化はできましたか?
コメント:おっ詐欺枠か
しばらくの間、スパチャを投げられないことを指摘するコメントが続く。
それを聞いているのかいないのかわからない頷きを繰り返してから話を続けた。
「この度、推しのチャンネルが収益化したので、そちらの宣伝になります!」
説明の後、拳を突き上げたり万歳三唱したり、様々な形で喜びを表現する。
つまりは、いつも通りである。
皆様ご存知かとは思いますが収益化には条件があります。
登録者数と再生時間ですね。
審査とかはまあ置いておきます。
ことねさんの場合、収益化の条件は前から達成していたんですけどね。
収益化に関連した諸々の社内での相談や手続きで遅くなりました。
遅れて本当に申し訳ありません。
コメント:今までしてなかったのがビックリだよ
コメント:登録者数の割に収益化遅い
コメント:ところでこっちは収益化目指さないんですか
こっちはまだしなくて良いんだよ。
万が一にも赤スパチャ投げる前に投げられたら悲しいし。
というか配信の頻度で圧勝してるから先に投げられそうで怖い。
コメント:チキンレースでもしてるの?
コメント:なお登録者数の差
コメント:でもことねさんの赤スパチャならちょっと見たいかも
登録者数負けてるのは向こうが人気って話だから良いと思う。
いや違う意味でよくないんだけど。
私の青い鳥のフォロワーから1%もチャンネル登録してないのは絶対おかしい。
ことねさんはフォロワー数と登録数が大差ないのに。
何でこんなに差が出てるの。
コメント:中の人違うから
コメント:炎上足りないんじゃない?
コメント:推しに狂うオタクの悲鳴の頻度が違う
コメント:訴訟の相談面白いのに配信でしてないし
コメント:配信が解釈違い
話がばらけすぎてて参考にならない!
というか代理さん説まだ生き残ってんのか!
配信してるの本人だからな!
あと配信が解釈違いとかどうしようもないのやめろ!
とにかく推しのお祝いに戻しますよ。
以前配信直後にリアル封筒にお金入れて渡したら怒られましたからね。
ちゃんと配信開始と同時に無言赤スパチャ飛ばします。
これなら正規の手順だから大丈夫。
切り替えの手間あるしサブアカウントは三つぐらいで良いかな。
コメント:そういうとこやぞ
コメント:歴史は繰り返す
コメント:怒られた理由を理解してませんねこれは
あと正攻法でことねさんの宣伝をしたい。
したいけど、そもそもこのチャンネルの大元の目的がそれなわけで。
あれ?つまりもうできることないのでは?
複数人V抱えてる企業の中で最弱候補だし普通に知名度の方が重要?
コメント:最弱とは
コメント:知ってる企業少ないだけ定期
コメント:収益化したVいる時点で最弱じゃない説
定期の使い方間違ってる定期。
でも確かに一人収益化したんですよね。
収益化できる時点で最弱まで言っちゃうのは多方面に失礼でした。
申し訳ございません。
それでは改めまして。
財力最強系Vtuber西月ノゾミです。
赤字前提で副業して支えるつもりだった会社が黒字になって嬉しいです。
皆様どうか推しをよろしくお願いします。
まあ一番貢いでるのは私だが。
コメント:なんだこいつ
コメント:急にイキるな
コメント:赤字だったんかい
赤字と言っても原因はほぼ初期投資に関連したお話ですよ。
起業した時点で自前のお金用意したから借金もなし。
なんだかんだで売れてるから思ったより早く黒字経営になりました。
頑張れば私が生きてる間に初期投資分も返ってくるんじゃないですかね。
コメント:やはり狂人であったか
コメント:マジで会社貢ぐな
コメント:生きてる間にって単位おかしい
皆様の反応おかしくない?
まず給与増やす予定まで考えたら簡単に元が取れないのは普通。
でもって貢ぎたいのに貢げなくなるより良いって話も前から言ってる。
こっちは貢げなくなる経験のある方なら理解してもらえると思うんですけど。
まあ私はこの通りまだ経験ないんですけど。
コメント:また怒られ案件積んでる
コメント:煽りが絶好調過ぎる
コメント:おう推し生存マウントやめーや
とにかく元を取るのって簡単じゃないんですよ。
折角ですしついでにこれも言っておきましょう。
推しに幾ら貢いだって金額でマウント取る人いるじゃないですか。
ああいうのって駄目だと思うんですよ。
収入でのマウントなので。
同じ理屈でイベントの参加数がどうとかも駄目だと思うんですよ。
時間や住所でのマウントなので。
そういう人が鬱陶しい時は私の名前を出してください。
会社の資本金がほぼ丸々課金。
仕事時間の大半が推し成分たっぷりでNGになった部分まで全部摂取できる。
他にもいろいろありますが結論だけ言うと、大体の人は勝てない濃度です。
この条件相手に勝てる人はマウントぐらい許して良いと思うよ。
コメント:確かに勝てない
コメント:西月ノゾミはマウント界の抑止力だった?
コメント:りゅっけさんの件根に持ってそう
りゅっけさんは、うんまあ、無いこともない。
ことねさんがアマで活動してた頃に一括の課金額で負けた相手だし。
累計とか回数とか大体勝ってた中の唯一の黒星だし。
コメント:通話時間負けてたのでは?
コメント:結局課金マウントしてるやん
コメント:仲良くなれた理由が分からんやつ
コメント:実質初コラボ持っていかれたのも黒星なんだよなぁ
あー、通話時間か。
そうか、確かに連続通話時間で負けてた。
あの依頼一週間通話繋げっぱなしだったらしいし。
まあもう過ぎたことですからね。
今は私が最強のファンしてるから。
コメント:一週間繋がりっぱなし…
コメント:上司で妻で信者ってなんだよ
コメント:結局マウント取ってるじゃん
うるせぇ!ここまでしたんだからマウントぐらい取らせろ!
それはそれとして推し課金の話に戻りましょう。
ことねさんに課金するルートとして新作の宣伝!
えーっと、これが表紙ですね。
インスタント魔法少女という漫画です。
これまだ仮題なので販売時にタイトル変わってるかもしれません。
というか多分変わります。
大雑把な内容ですが――
『インスタント魔法少女』(仮)
七色ことね(作),西月ノゾミ(原案)
敵の侵略に対して裏で魔法少女が対抗してきた世界。
ある時期を境に侵攻が物量を重視したものに変化する。
既存の魔法少女では集団の攻撃を対処しきることが難しい。
そこで魔法少女の力の使い方を変更。
自然回復が間に合う長期継戦型から、後を考えず目先を解決する短期決戦型へ。
短期決戦型の新世代が迎え撃ち、一時的に平和にはなったが――
平和の裏にいる犠牲に気付くことすらない一般民衆。
守りたかった人を犠牲にする現状に苦しむ旧世代のベテラン魔法少女達。
魔法少女を量産するマスコットの抹殺を試みる物量押し否定派の敵幹部。
多方面の思惑が絡み、事態は更に悪化していく。
作中で短期決戦型は仕様の違いから『新世代魔法少女』と呼ばれている。
新世代魔法少女は純粋な戦闘力での問題は無条件で解決するぐらいに強い。
少なくとも魔法少女本人と守りたかった人の生存『は』約束される。
そんな新世代魔法少女が毎話一人以上でてきては消える。
総じてダークファンタジーとしての面が強い漫画。
本編はニシツキシキ公式に隔月更新で全話無料掲載。
一話の
多い感想は「いっそ殺してやってくれ」「どうしてそんなことするの」など。
内容と頻度から一部では「今月の殺してやれ」とか言われている。
有料販売は高画質本編にラフと短いおまけ漫画がついたもの。
おまけ漫画は日常系だったりメタい話だったりと総じて軽くて平和。
平和過ぎて「どうしてこうならなかった」の感想も多い。
なお西月ノゾミによる原案部分は
「魔法少女もの多くなったしいっそ毎話増やすような話とかあってもよくない?」
ぐらいの雑な内容(さすがにもうちょっと情報量はあるが)
提案時には軽いノリの話を期待してたのに掘り下げた結果重い話になった。
西月ノゾミは重い話が苦手なので漫画の担当(相談役)を別の人に投げた。
それでも本編は何度も読んでいる。