推しを養うから起業するしVにもなる   作:模芋

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設定や話は積もるけどアウトプットできてない現象にそろそろ疲れたので勢いで書いた


本編
【初配信】初めまして!西月ノゾミです!【宣伝とか?】


 現代においてVtuberというのはもうそれほど珍しい存在ではない。

 この日も一人の新人の配信が始まった。

 映されたのは黒い短髪と黒いノースリーブの女性。

 良く言えばシンプル、悪く言えば無課金アバターの色違い版のような姿。

 

「皆様こんばんは。そして初めまして。新人企業Vtuberの西月ノゾミと言います」

 

コメント:ねこかぶるな

コメント:まだかわいい

コメント:お前のような新人がいるか定期

コメント:昨日まで見ていたのは幻覚だった?

コメント:さらっと企業とか言ったぞこいつ

 

「Vtuberとしては初めましての新人だし全く問題ないんですが?」

 

 なおこの人物、同人作家であり複数人で活動する同人サークルの代表である。

 それなりに長く活動しておりそこそこ認知されている。

 ネット上での経歴を一切隠していないし、何なら過去のアカウントで宣伝もした。

 故に、視聴者の大半はそちらから流れて来ているのだった。

 


 

 もういろんなところで説明している気もしますが――

 こちらが初見になる方のために軽く説明しますね。

 えー、当社は 合同会社ニシツキシキ と言います。

 私が、私のために創立した、創作全般を扱う会社です。

 当然、私が社長です。

 

コメント:当然とは

コメント:村長ですみたいなノリで言うな

コメント:理屈は分かるが本当にやるやつがあるかの集大成

コメント:推しの為に起業とか聞いたけど本当?

 

 推しの為の企業は本当ですね。

 

 皆さんよく考えてください?

 推しをどれだけ愛し、貢いだとしても、企業の都合で引退とかあり得るんですよ?

 なら最初から自分で推しを雇うべきでしょう。

 本人がやめたくならない限り養い続けることができるんですよ?

 何なら引退した後でも退職するまで養えますよ?

 どう考えてもこれが最善!

 はい論破!

 

コメント:論破でなく

コメント:無茶をおっしゃる

コメント:まず推しが雇える時点でおかしい

コメント:未成年に粉をかけたやべーやつ

 

 いろいろ言いたい!

 言いたいけど言ってたら話が進まないんで次の話に進みます!

 負けたわけじゃないんで!

 

コメント:推しが絡むと途端に弱くなるの草

 

 草じゃないんだが?

 

 えー、改めまして。

 当社で扱うのは創作全般、では言い過ぎになりますがまあ広くやります。

 現時点では、小説と漫画とゲームですね。

 こういうのが欲しい、というニーズに応えた作品が主となっています。

 なので合う合わないの差が出る感じです。

 この方針の都合上売れ行きがどうなるか怪しいんですよね。

 なので現在は在庫問題が起きないオンライン上の販売が中心になっています。

 リアルお店に並ぶのはグッズ展開する時になるかなぁ、と言ったところ。

 

コメント:実質同人

コメント:まあお店としても人を選ぶ商品は仕入れ辛いわな

コメント:普段使ってるところが対応してませんでした(´・ω・`)

 

 その顔文字使うのもうおっさんだけらしいですよ。

 

 それはそれとして、利用されているところが対応していないという方。

 大変申し訳ありません。

 現在は諸々の都合で有名なところ数箇所から徐々に広げる形でやっています。

 残念なことにどこがいつ対応という話は確約できません。

 申し訳ありませんがしばらくご不便をおかけします。

 

 というかユーザー的に勝手が良かったところを優先してますよ?

 これを機に他のところを試してみては?

 

コメント:本性表したね

コメント:縁のある企業を宣伝する社長の鑑

コメント:同人出してた箇所で商業出してないと思ったらそういう…

 

 同人の話はもう良いんだよ!

 

 では最後に、今推している当社の小説の話に入ります。

 現在推しているのはこちらの『能力世界の未来探偵』

 能力もののミステリですねー。

 

コメント:買った

コメント:対応はよ(´;ω;`)

コメント:確認したらもう3巻の予告あるやん

 

 おっさん泣くな!

 今なら割引ついてるから!割引終わる前に対応してるとこに登録しろ!

 もしくはコンビニで魔法のカード買え!

 

 まあおっさんはいいとしてね。

 ついでに補足しておきましょう。

 推しに『流行売り上げとか無視して好きなの書け』と圧をかけまくった作品です。

 圧かけまくったので豚の角煮ぐらい美味しくなっています。

 いやー社長やってて良かった!

 

コメント:パワハラかな?

コメント:七色さんかわいそう

コメント:あの人の好み極振りとか久しぶりでは?

 

 そうだよ!久しぶりなんだよ!

 会社やるなら売り上げ気にしろとかケチ臭いこと言いやがって!

 何のために起業したと思っているんだ!

 推しの新作を摂取するためだ!

 

コメント:これはただのオタク

コメント:ぶれねぇなこいつ

コメント:推しに狂った者の末路

コメント:ふえぇ…こわいよぉ

 

 ふえーとか言うやつもほぼおっさん!

 

 では話を戻します。

 この『能力世界の未来探偵』がどういうお話かと言いますと――

 

 

 ある世界、大規模災害を乗り越えた後の人類。

 そこには過去にいなかった存在、超常現象を起こせる者。

 通称『超能力者』が現れるようになった。

 二十年が過ぎて尚、超能力者に対する完璧な対応はできないまま。

 超能力者による凶悪犯罪は、増加の一途を辿っている。

 

 死んでいたはずの時間にアリバイを持つ被害者。

 あらゆる監視をすり抜けて何度も殺される不死の歌姫。

 そして未来視を持つ主人公は、幾つもの偶然を重ねた事故死の容疑者に――!

 

 ――『能力世界の未来探偵』

 ニシツキシキより、三巻は来月十二日発売!

 

コメント:元ネット声優の本気を聞いた

コメント:急に気合入れやがって

コメント:代理さん声かっこいいな

 

 本人!本人だから!

 代理とかじゃないんですけど!




読み飛ばしても良い補足

『能力世界の未来探偵』
 七色ことね(著),ミロリーム(イラスト)

 七色ことねの数少ない自作小説にして初の商業小説。
 大雑把に言うと能力ものとミステリを組み合わせた小説。
 一歩間違えば理不尽なだけなのだが本作ではきれいに整えられている。
 筆者である七色ことねがTRPGで得意とする後付けの回収能力によるもの。
 能力の推理に関しては
 「もしもこういう能力なら、証拠を残さずもっと簡単にできた」
 など、犯人側の制約を暴く形式が多い。
 また作中では能力者への対応として
 「瞬間移動や変身の対策として街に防犯用の隠しカメラが多数ある」
 「一部の能力者は可能な限り国が認識できるように手続きをする必要がある」
 などが行われており、これに関連して得られる情報も推理に利用されている。
 なお宣伝最後の紹介に使われた三行は一巻から三巻までの事件に対応している。

西月ノゾミのアバター
 本人の自作アバター
 元々は推しの七色ことねのアバターを自作する気で勉強していた
 しかし会社ではプログラマーとイラストレーターも同時に勉強していた
 そのため七色ことねのアバターは任せて練習用アバターを自分で使うことにした
 ただそのまま使うと他の同社Vと混ざった時にバランスの問題が出てきてしまう
 そのため最後は全員でやり取りをしながら調整をしている
 調整ついでにいろいろ微修正が入っているのだが微妙過ぎて本人は気付いていない
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