映されたのは赤みがかった黒い髪と濃い赤のゴスロリ系のドレスを着た女性。
髪はロブ程度の長さでそこそこ大人びて見える姿。
「皆様こんばんは、西月ノゾミです」
コメント:出産おめ
コメント:詳細期待待機
コメント:休まなくて大丈夫?
「おめでとうはありがとうだけどメインその話じゃないんですよ」
幾らか前、妊娠発表がされて特に荒れることもなかった。
しばらく経っての出産報告には多方面から祝福する声が集まった。
そして同日、突発的にこの配信は始まった。
なおノイト・クーテスとしての配信は入院の前日までやっていた。
いや本当に皆様集まってくれるのがありがたい。
こっちの方で配信するの久しぶりなのにね。
しかも勢いで始めたから予告も碌にできてないし。
告知が開始数分前突然なのも申し訳ないし。
コメント:ええんやで
コメント:報告待ってたみたいなところはある
コメント:いつか絶対やると思っていました
いつか絶対ってコメントは何に対してかで話変わるんだが?
えーそれで、残念なお知らせ。
子供関係を真面目に掘り下げるのはまた別の機会にします。
理由は今回のところは全く別の話をしたくなったから。
どうせ子供云々はその内くどいぐらいに垂れ流すし。
というか今感情ぐちゃぐちゃで別の話をして落ち着きたい。
コメント:自由が過ぎる
コメント:別の話をしたいなら仕方がない
コメント:その内子育てアカウント扱いされそうではある
今回するのは弊社から出してる本に関わる裏話。
本と言っても正しくは電子書籍なんですけれども。
ウチの社風から予想できる通りかなり自由です。
でもNG無しってわけでもないんですよ。
コメント:本当?
コメント:自由というか無秩序
コメント:論文っぽいのしか書かない師弟は何なの
過去にNG出した例にこんなのがあります。
『自殺の手段とその結果』
著者はりゅっけさん。
様々な自殺および幾らかの事故の情報がまとまってます。
意外と死ななくて後遺症残った話が多いですね。
あと、死ぬけど結構長く意識残ってるよとか。
締め括りはどうせ死ぬなら死に方選びたいよねって感じ。
それでNGになった理由ですね。
周囲に迷惑をかけない成功率の高い自殺の考察がありました。
死人が出たら出版の責任の話になりそうなので没です。
コメント:メメントモリじゃん
コメント:倫理観仕事して
コメント:そりゃ駄目だわ
まあこれ分かり易い例だから。
方向性違うやつも幾らかあるから。
情報出し過ぎるとヤベー集団扱いされるから伏せるけど。
危うく諦めようかなってなりかけたのはいつぞに出したあれ。
『七色ことねTRPG録』
前ちょっと話題になったしここにいる人は大体知ってるよね。
コメント:うわでた
コメント:10万円の辞書
コメント:電子だからってやりたい放題なやつか
著者は当然ことねさん。
内容は今までことねさんがTRPGでGMした時の資料のまとめ。
シナリオ遊ぶのに要る基本情報は当然完備。
実際に遊んだ時のシナリオ展開も書いてあります。
ぶっちゃけ当時やった内容の部分読むだけでも面白いよ。
コメント:普通に読み物として有り
コメント:説明が普通の本っぽい
コメント:何気に配信で使ったシナリオもあるの嬉しい
では問題になった点を順番に説明します。
約二十年分のデータだから単純に量が多い。
元がノートで画像読み込んでソフト通すだけでも手間。
ソフトの文字判別にも限度があるし正しいか確認だけでも大変。
しかも誰かに読ませる予定の無かったノートだからそこも調整必須。
この調整に至ってはほぼ本人しかできない地獄。
とまあここまでが単純な労力の問題ですね。
コメント:ここまでは
コメント:本当によくやったよ
コメント:その量一括は読む方も地獄なんだよなぁ
容量が大きい分電子で扱ってくれる場所が限られる。
容量の大きさと制作の手間から値段が高くなる。
項目が多過ぎて読み返すのに検索機能がないところに出し難い。
こんな感じで販売環境に関する問題も結構あったわけですよ。
まだマシですけど。
コメント:これでまだマシって何
コメント:真面目に考えれば考える程壁が多い
コメント:社長がことねさん推しでなければまずやらんレベル
一番のハードルはあれ、権利関係。
当然だけどTRPGのルールブックはどこかが権利を持ってるでしょ。
だから正式に扱いたいなら許可を取る必要があるわけ。
これが一つや二つなら問い合わせてたよ?
でも実際の数はあれなので。
相談だけで何年かかるか想像したくなくなるレベル。
ちょっと現実的じゃないよね、と。
コメント:外部絡みでそれはなぁ
コメント:避けて通れない割にえぐい
コメント:確かに今までのはマシな方、なのか?
なのであれ。
許可がどうとか言わないで良いよねってレベルに調整してあります。
例えば作品にスライム出すからってどこかに許可貰ったりしないでしょ。
そのぐらいボカしたわけですよ。
あの量全部、皆で分担して。
コメント:下手な新作より大変そう
コメント:やっぱり地獄じゃねーか!
コメント:そこまでして出そうという執念が異常なんよ
やっぱり読者的にも量の話は伝わり易い感じ?
実際はこの調整中のニュアンス確認とかも大変だったんだけど。
でも量ってものによっては見た目の割りに大したことないですよ。
例えばマナー本は量の割に書き易かったし。
うん、話に出したついででこっちも紹介しておこうか。
『嘘マナーの見分け方』
はい、著者は私です。
マナーがどうとかごちゃごちゃ言うやつ対策に書きました。
自費で、使えそうな肩書全部乗せで、大手出版社から。
この本はマナーヤクザからの自衛用に使えます。
自衛で使えるように普通のマナーの解説も入れました。
単純な読み物としては笑える要素多めのつもりです。
コメント:これは割と勉強になった
コメント:他社から出版した理由やっぱそれかい
コメント:そういえばブラックジョーク結構ありましたね
あれ? 反応的に私が思っていた以上に買われてる?
久しぶりの配信でも人集まってるしもしかして結構好かれてる?
いやー好かれて嬉しいなー。
コメント:は?
コメント:調子に乗るな
コメント:何言ってんだこいつ
久しぶりの配信だけど皆調子出てきたねぇ!
補足
作中で触れてませんが一応退院から報告までで数日経ってます
嘘マナーの見分け方
著:西月ノゾミ
『本物のマナーには理由がある』
『「失礼」は屁理屈対策の方便』
『説明できないマナーは偽物』
という精神で書かれた本
内容の例(意訳)
基本編
・上座下座は非常時の危険度順
上司を下座に置くのは殺意高い
応用編
・Web会議はランダム配置が正解
外部に漏れた時を想定するから