インフィニット・ストラトス 転生者はSTRIKE 作:バルバトスルプスレクス
キャラ設定と短編集
名前 大和カナード(やまと・かなーど)
位置付け 主人公
性別 男
誕生日 5月18日
イメージCV 保志総一朗さん
専用IS ストライク→(乗り換え)→フリーダム→(第二移行)→ストライクフリーダム
今作の主人公。転生主人公であり、前世は就活中の二十歳の学生。が、トラックに撥ねられそうになった赤ん坊の身代わりとなり永眠。謎の存在によりISの世界にて転生し、今に至る。
転生後は5歳の時に、液体の入ったカプセルの中で目覚めた。生後身体が弱かった為、転生後の父・ユーレンによってカプセルの中に。その後は所謂転生特典とやらで要領よい学習能力を手に入れ、それを駆使しISが扱えることが解ってからは自宅である研究所の仲間と共にISストライクを開発。以降それを自身の専用機とする。
ISに適正が分かってからIS学園に半強制的に入学。以降一夏達との交友を広め、その中で更識簪と出会い彼女の専用機打鉄弐式の作成に手を貸した。この時点で彼女との間に絆が生まれ、後に交際関係に至った。
性格は飄々としたり真面目できりっとしたりヘタレだったりと、たまに情緒不安定。
ヘタレなのは、恋仲になった簪相手にキスどころか手を握る事に踏み出せないほど。ヘタレの理由には前世で気になる異性に告白した際、失敗した上にからかわれた事が原因。しかし、転生した今ではカナード自身の内面の成長故か一緒に朝食を取ったり背中を合わせて座ったり、膝の上に座らせる事は出来る。
特撮やアニメ、ゲームに漫画、その他には読書などサブカル文化にある程度広く浅く精通していたりする。因みに、好きなヒーローは仮面ライダークウガにウルトラマンティガ。
味覚の好みとしては甘いものを好み、和菓子洋菓子をよく口にしている。また、偏食気味な食のこだわり(例:どら焼きだけアンコは粒あん、それ以外は基本的にこしあん。出来るだけウィンナーは皮がパリッと。栗は栗、アンコはアンコで別々に)を持つ。
弱点は存在を否定されること。転生前に経験した父親と部活の顧問の心無い一言が突き刺さり、それが忘れられないカナードのトラウマとなっている。なので、それに関するワードもしくは精神攻撃を受けた場合、精神が一時的に崩壊してしまう。分かり易く言うとテレビ版『機動戦士Ζガンダム』最終回後の『カミーユ・ビダン』よりほんの少しマシな程度。
それ以外に弱点を挙げるとするならば、臨海学校ではカナヅチの疑惑が浮上していることだろう。
外見のモデルは『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』の『カナード・パルス』。
名前 明日刃篝(あすは・かがり)
位置付け 主人公の従妹
性別 女
誕生日 5月18日
イメージCV 進藤尚美さん
主人公カナードの母方の従妹。従妹と言う設定は他のキャラには姉やら妹やらが多すぎてそれらとの差別化である。カナードが落ち込んでいる際には母親か姉の様に彼を慰める一面もある。
年齢はカナードと同じでありながら、彼女の父親である
腹を出して寝ることからプライベートでの性格はガサツ。しかし、社長と言う立場では180度違う性格となりその年に似合わない程の仕事っぷりを発揮させる。
また、年相応の少女らしくおしゃれに気を遣っていると言う一面がカナードの口からも語られている。
モデルは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物である『カガリ・ユラ・アスハ』と通称『kガリ』と呼ばれる『スパロボK』におけるカガリを足して二で割った感じ。
【ドラグーンはつらいよ】
アリーナにて板状の十二枚の飛行物体が上下左右に、縦横無尽に飛び交い光の線を吐き出していた。
その内の四枚はイギリスの代表候補生セシリア・オルコットの愛機のISブルー・ティアーズと同名のビット。残りの八枚は日本で二番目にISを起動した大和カナードの駆るストライクフリーダムのビットであるドラグーン。
技術では上であるセシリア、対するは数では上のカナードの二人が行っているのはビット兵器の操作訓練だ。
イギリスが先行して開発しているBT兵器。その象徴たるのがセシリアのブルー・ティアーズ・ビットである。機体と同名のそれを国から託された彼女の技量は入学時より向上しており、当面の目標である
それに対するカナード。彼の八枚のドラグーンビットはセミオートと言うべきか、『射出』『射撃』『格納』の三つの命令をイメージインターフェースを用いたマニュアル操作で指示を送り、その他の動きをオート操作で動かしているのだが……
「あ、あのカナード……さん?」
「んあ? どったセシリア」
「そろそろ…その、休憩しませんか? その…鼻血がでてますわよ?」
「え、嘘、マジで?!」
すぐさまカナードはドラグーンに『格納』の指示を飛ばし、ウィングバインダーに全てのドラグーンビットが戻ったのを確認すると、フリーダムを待機状態にして手の甲で鼻の下を拭う。
「なんじゃ……こ…りゃ」
手の甲にべっとりと付いた鼻血を見て、数十年前の、特に自分らの親が恐らく直撃世代の刑事ドラマの仕草を見せたカナードに、元ネタを知らないセシリアが冷や汗をかきつつ突っ込んだ。
「なんじゃ……って、鼻血ですわよカナードさん」
「いや、解ってっけどさー、……やっぱセシリアには世代的にゃあ通じねーか」
「でも何十年も前のドラマの殉職シーンだから世代的に仕方ないよ。 ほら、カナードじっとしてて吹いてあげる」
「あ、すまん」
簪が甲斐甲斐しくポケットティッシュから二三枚取り出してカナードの鼻血を拭ってやる。
見ていて解る簪の良妻っぷりに感心するセシリアだったが、ふとある事に気が付いた。ブルー・ティアーズを待機状態に戻して、疑問の種に近づいた。
「あの簪さん、いつからいらしたんですの?」
そう、先程までセシリアとカナードしかいなかったアリーナのフィールドに簪がいたのだ。鼻の下からイチョウの形に広がったカナードの鼻血を拭い終えた彼女は素面で答える。
「ついさっき」
その一言にセシリアは無理に納得するしかなかった。
【生徒会の一コマ】
IS学園の生徒会室。
正式な役員ではない大和カナードは、正規メンバーのヘルプとして呼ばれていた。
カリカリとペンを走らせる音、シャッと資料が擦れる音が生徒会室に響き渡るなか、カナードは正規メンバーから任された簡単な仕事を順調にこなしていく。
「大和君、各部活からの部費に関する資料はありますか?」
「はい虚さん、既に各部活毎にまとめてあります。 確か………あ、あったあった、これですねハイ」
「カナード、これ任せられる?」
「あいよ簪、人数分のコピーね了解」
「大和くーん、こっちの仕事代わりやってー」
「それは会長にしか任せられないやつでしょう? ヘルパーの私に任せないでくださいよ」
「かなかなー、おやつー!」
「確か給湯室の戸棚の上から三番目に確かどら焼きがあるから、先に自分の分だけ食べていいよ」
これらはカナードがヘルパーとしてよく見られる光景だ。一般の生徒に見られても問題の無い書類を纏めてホチキスで留めるだけの簡単な仕事をカナードは淡々とこなし続ける。
仕事が全て片付いたらお茶の時間。虚の淹れた紅茶と、カナードの用意した紅茶に合う和菓子が作業後の小腹が空いた生徒会メンバーの舌と胃を満足させる。
「それにしても……あれねぇ」
そんな中楯無が不意に声を上げた。すでに和菓子を食べ終え食後のお昼寝モードの本音を除いた三人が、声の主楯無へと視線を向ける。向けられた本人はカップの中身を飲み干すと、続けて言った。
「誰か私に良い男、紹介してくれないかしらねぇ…」
また、この話題か。カナードは心底呆れたと言わんばかりに目頭を押さえる。今週に入って何度目だろう、彼女はこの手の話題をわざとカナード達の前で、特に今日の様な集まりの場でよく漏らしていた。事実この場にはカナードと簪が恋仲であり、虚は一夏の友人の五反田弾と言う歳下の恋人がいる。この三人を見て楯無も一人の女子高生だ、自分も彼氏の一人は欲しいと言う願望があってもおかしくはない。
最初にこの話題が上がった際にカナードが、
「許嫁とかいないんですか? 確か更識家って、結構いいところの家系だったはずでは」
と尋ねたのだが、当の本人は乗り気ではないらしく、そこは楯無と簪の母親も否定的である。それ以前にもしそうであれば簪はカナードと交際していないだろう。
ともかく、彼氏が欲しいと嘆く楯無の言い分をこれ以上聞きたくないカナードは、地元の友人連中の顔を次々に浮かびあげる。ちょうどいい奴がいたな、と。
【カナード実家話】
京都旅行から数日が経ち、カナードは実家の研究所に帰省していた。
付いた場所は自宅スペースではあるが付いた場所は居間。つい最近買い替えたと言う大型テレビの電源を入れ、ユーレンとカナードは画面に映りこむ番組に目をやった。
「で、最近どうなんだ?」
「どうって何が?」
「簪ちゃんとだよお前。 それで、何処まで行ったんだ?」
「………はいぃっ?!」
「だからさ、折角出来た彼女だろ初彼女だろ? キスしたり手ぇ繋いだり膝枕したりハグしたりさぁ」
アンタは思春期の男子中学生か、とカナードは内心ユーレンに突っ込んだが、まさか親からそんな事を尋ねられるハメになるとは思いもよらなかった。そこに静子すらも来てユーレンの味方に入り、カナードに簪とのやり取りを根掘り葉掘り更に尋ねられる。
もしここに篝がいたら面白がって絶対にユーレンの味方に付くだろう。そんな事さえ容易に想像できたカナードは、冷や汗を垂らしながらも仕方なしに応えるしかなかった。
「で、どうなんだカナード」
「膝枕、してもらってるんでしょう?」
「いや、どっちかってーと俺がしてあげてる場合が多いよ」
「なんだそれ。 じゃあキスはどうなんだ? 恋人同士なんだキスの一回や二回……」
「あー、………いざしようとすると何でか邪魔が入るんだよなぁ…」
「あららー、我が子ながらなんて不憫」
「何でかねぇ……こればかりは俺自身も知りたいわ。 ってかさぁ、もういいだろよ父さんに母さん」
両親の質問にカナードはとうとう嫌気がさし自室に逃げ込むように居間から飛び出した。
一人息子に彼女が出来たから喜ばしいだろうとは思うが、流石に鬱陶しいとしか言えなかった。
しかし、それでも今日まで自分を大切に育ててくれた両親だ。前世とはまるっきり違っても、自分の両親と言う事実に間違いはないのだから。
第二部予告
進級したカナード達を待ち受けたのはクラス替えと言う名のデッキカット。
パイロット科と整備科に分けられた選択を経て彼ら彼女らは新たな扉を抜けた。
括目せよ!肝を据えよ!
己が選んだ道に悔いが無いと言うのであれば、悔いはしたくないと言うのであれば!
ならば進むが良い!
ここから先は想像も予想も許されない道なき獣道!
次回 第二部第一話 【進級】
カナードの淹れるコーヒーは苦い
次回予告をボトムズ風にしてみました