転生したら紅世の王:Re   作:シニカケキャスター

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第17話 新たな歩み

 どうしたものか…あ、そうだ(唐突)

 

『ゆかり、新しい自在法を作るつもりはないか?』

 

「最近始めたばっかりなのに?」

 

 自在法の練習を始めたのはつい一週間前。まともな奴なら絶対やらない。それぐらいは承知してる。

 だがしかし、いつ巻き込まれるかわからない闘争の渦に備えるために、それでもやらなければならないのだ。

 

『仕方ないだろ?前に言ったようにお前さんは目を付けられている。いつ捕捉されるかわかったもんじゃない』

 

 この家には自在法で結界を張っているため、内部の様子や気配を誤魔化せる。

 また、ティア達も気配を誤魔化す自在法を常時展開している。

 しかしゆかりにはこの自在法を使っていなかった。

 

『そもそもお前の場合、俺の力を全く使いこなせていないじゃないか。このまま行くとどこにでもいるフレイムヘイズとなんら変わりがないぞ』

 

「フレイムヘイズってそんなどこにでもいるものじゃないと思うんだけどな…」

 

『お前さんのクラスにも複数人いたじゃないか』

 

「言われてみれば確かに…」

 

 かつて『とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)』との戦争に参加したフレイムヘイズは数千人とも言われている。現在の人口を70億とすると、0.00005%…やっぱりそうそうないな、うん。

 

『まあお前さんには俺の力を十二分に使いこなしてもらわないと困るからな』

 

「…偉そうに言ってるけど、ヤマちゃんそんなに強いの?」

 

『ヤマちゃん言うなし。強いぞ。なんせ数千年は生きてるからな』

 

「えー、ほんとに?」

 

『本当だとも』

 

 ヤマタノオロチウソツカナイ(偽らないとは言っていない)

 

 

 

__________

_______

____

 

 

 

なぜかゆかりは今朝から鼻歌を歌っている。なにかいいことなんてあったっけ?

 

『なんでそんなに機嫌がいいんだ?』

 

 いくら考えても答えにたどり着かないので聞いてみる。

 

「ふふふ、実は今日は好きなグループのニューアルバムが発売なんだよ!」

 

『…お前、今日は放課後鍛錬する予定だったはずだが?』

 

「あ、あれ…そうだったっけ…?」

 

『そうだよ』

 

 冷汗ダラダラ流しながら目を逸らすな。忘れてたんだな?やっぱり忘れてたんだな?

 

『だそうだが?』

 

「予定はちゃんと覚えておいてほしいですね」

 

「アハハ…」

 

 ゆかりの気付かぬ間に、後ろにはノトブルガ。小学生と見間違うほどの低身長だが、かれこれ千年は戦い続けているベテランフレイムヘイズだ。新人フレイムヘイズであるゆかりに気配を察知させないことなど造作もない。

 ちなみに俺はテーブルに置きっぱなしだったのですぐわかった。

 

『まあティアも時間にルーズだし、1、2時間ぐらい許してやりなよ』

 

「ヤマちゃんってティアちゃんには甘いよね」

 

『ヤマちゃん言うなし。お前も子供ができたらわかるときがくるだろうよ』

 

「でもフレイムヘイズって子供できないんじゃないの?」

 

『実は裏技があるんだよ』

 

 ただ前もってしておくべき準備がアホみたいに大変なんだよなあ…。存在の力は『都喰らい』の真似事ができるからかき集めれば行けるだろうけど、肝心要の『大命詩篇』がないからなあ…。

 しかもバレたらフレイムヘイズどころか『仮装舞踏会(バル・マスケ)』にも袋叩きにされかねないからマジで反則(チート)行為なんだよな…。

 




ラストリア様、高評価ありがとうございます!
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