俺は今、来るべき戦に備えて戦闘用の自在法を開発している。いつフレイムヘイズが来るかわかったもんじゃないかビクビクしながら作っているが。
あと『帥鴉』って燐子使ってるから『ダンスパーティー』使われるとやばいじゃん!ということを最近になって気がついた。遅いよ俺!
「ローさんみてください!できました!」
しかもノトブルガの自在法の鍛錬にも付き合っている。
これはなんか、コイツ戦ったらすぐ死ぬんじゃない?って思ったからだ。一応だが一緒に戦った仲だからほっとけなかった。え、メリー?あの子は一人でもやってけますよ。
まあかなり覚えがいいので、もう並の徒相手ならば数人でかかってこようがまず負けないだろう。
「じゃあ次は防御用の自在法をやってみよう」
「はい!」
割と素直な子なので教え甲斐がある。今度オリジナルの自在法でも作らせてみようか。割とすぐできる気がする。
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どうしてこうなった。そう言わざるを得ない。
「ローさん、おはようございます!」
ノトブルガが朝食を作ってくれた。それはいい。
朝は和食派なのに洋食を食う羽目になるのもまあいい。
作ってくれたのは感謝している。だが!
「えーっと、このパンは手作り?」
「はい!倉庫に片栗があったので作ってみました!」
いやいやパンを片栗粉で作るな!小麦粉あっただろ!
「倉庫って、どこの?」
「右の方のです」
それ片栗じゃなくてトリカブトじゃない!?あそこ有毒植物しか置いてないよ!?
「そろそろ食べません?冷めちゃいますよ?」
この猛毒パンをどうしろと言うのだ。わしにしねというんじゃな?
そこで問題だ!ノトブルガと俺が穏便に事を済ませるにはどうすればいいか?
①:ちゃんと教える
②:だまっておく
③:一人で全部食べる
最善は①なのだろうが、この子がショックを受けるのを考えるとちょっとねぇ?
②は論外だな。俺だけじゃなくノトブルガも危ない。
残るは③なのだが、そんなに食って俺の体は大丈夫なのだろうか。紅世の王だし大丈夫だと思うが…。
大丈夫だ、大丈夫に決まっている。俺は強大なる紅世の王、“群剄の長蟒”ヤマタノオロチ!やってやんよ!ええい南無三!
「どうですか?」
「うん、今度俺が料理教えてやる」
猛毒パン含め全部食べたが美味しくなかった。やはり料理下手らしい。
アアアアア!やっぱキツイ!ふざけんなこのやろう全部存在の力に変換してやるよこのやろう!
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俺はアシズに呼び出され、『とむらいの鐘』の拠点に来ていた。ちなみにブロッケン要塞はまだできていない。
アシズ曰く、俺に『壮挙』ヘの協力をして欲しいのだとか。
まあ手伝うと言っちゃった以上、しょうがないからやりますよ、うん。ちゃんと自分の発言には責任持ちますよ?
「私はティスの願いを叶える」
アシズはまさに愛に生きる紅世の王と言えるだろう。まあそのせいでフレイムヘイズと敵対することになったのだが。
ほんとにいい奴なんだけどなぁ…。
『大挙』によって『両界の嗣子』、つまりアシズとティスの子どもを誕生させるにはかなりの量の存在の力と『大命詩篇』の断片を起動させるほどの能力が必要になる。
存在の力の方はアシズが『都喰らい』で用意、自在式の起動はとっ捕まったリャナンシーを略奪してやらせるとか。
じゃあ俺はなんで呼ばれたのかと言うと、簡単に言えばフレイムヘイズ兵団との戦闘での時間稼ぎだ。
とりあえず個人的に目下の障害だと思う『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールを足止めすれば良いかな?
『
まあぶっちゃけ俺一人でも『大命詩篇』の起動もできる。研究仲間のダンタリオンにこっそり見せてもらったことがあるしね。
ティスの体全部とアシズの体の一部があれば『両界の嗣子』を生み出せる。足りない部分は俺の存在の力をぶっ込めば良い。
あれ?これもうほとんどティスと俺の子どもじゃん。アシズに殺されるな、やばいなおい。
そんなことを考えていたがとりあえず一旦帰るとしよう。
たいやんき様、つくもず様、水羊羹量産計画様、高評価ありがとうございます!
そして日間ランキング22位!皆様のおかげです!本当にありがとうございます!
筆者的自在師としての技量
ダンタリオン=リャナンシー>『越えられない壁』>ヤマタノオロチ>アシズ>デカラビア
だと思います。