突然だが『九垓天秤』遊軍首将の“戎君”フワワが討滅された。
下手人はあの『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメール。
いやこれはまずい。『都喰らい』やったから来るだろうと思ってたけど、想定より到着が早い。
もう何か月か猶予があると思ってたんだけど、これはそろそろ大戦がはじまるぞ。
メリーからも『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュや『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルが軍を整え始めていると聞いた。
本格的にまずいぞこれは。ただでさえフレイムヘイズが増えているのに、フレイムヘイズへの抑止力の一角が落ちるとは。
これは痛いぞ。
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アシズの陣営が宝具『
そろそろ『大挙』を宣布する頃だろう。そうなると『大戦』が起きるのはほぼ確定だろうな。
「これから徒とフレイムヘイズの間で大規模な戦争が起きるだろう」
とりあえず同居しているフレイムヘイズのノトブルガに伝えておく。
そんじょそこらのフレイムヘイズよりも強い彼女ならば大戦に参加する様に言われてもしょうがないだろうし。
「ローさんも行くんですか?」
「ああ、徒側としてだけどな」
前にも言った通り俺はアシズにつく。約束はきっちり守るぞ俺は。
「じゃあ、私たち敵同士なんですか?」
「まあ俺が相手するのは『炎髪灼眼の討ち手』か『万条の仕手』くらいだな。少なくともお前さんと戦う気はない」
「そう、ですか…」
「まあ、俺一応強いから大丈夫だろ。お前も『九垓天秤』に会わない限りは生き残れるだろうさ」
一応俺が鍛えたんだからな、そんな簡単に死なないだろう。よほど運が悪くない限り大丈夫…なはず、うん。
それにメリーにも金髪と茶髪が混ざった少女を見つけたら一緒に戦うように言っておいたから問題はないと思う。
メリーほどの討ち手ならきっとほかのフレイムヘイズを守りながら戦える。
「ローさん、ちゃんと私の家に帰ってきてくださいね?」
「大丈夫大丈夫…ってかいつからここお前の家になったんだ?」
「え、違うんですか?」
違うにきまってるだろ!?
「言っておくが、ここは100パーセント俺の家だからな!お前はどっちかと言うと居候だからな!」
「えー?」
図々しいぞノトブルガ。この土地見つけたのもこれ建てたのも俺だぞ?
「じゃあわたしが先に帰ってきたら、わたしの家ってことで」
「おいこらまてや」
やめろ、たぶん俺は生き残ったとしても後始末に追われてるだろうからノトブルガの方が先に帰ってくる可能性が非常に高い。
「ふふ、今度こそおいしい料理作りますからね!」
「へいへい」
若干死亡フラグな気もしないでもないが、俺たちはそのまま城を出た。
つばめっこ様、ギャラクシー様、高評価ありがとうございます!