スリザリンの継承者―魔眼の担い手―   作:寺町朱穂

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17話 蛇語のルーツ

蛇語――通称:パーセルタング。

 

 

それは古来より、闇の魔術に深い関わりがあるとされる。

サラザール・スリザリンが蛇語を操ったとされ、その直系の末裔の者も操ったと伝承されている。イギリスにおける蛇語使いは、サラザール・スリザリン直系の末裔が非常に多い。

 

 

「そして、最後の蛇語使いは『例のあの人』ということでしたっけ?」

 

 

「生粋の貴族―魔法族家系図」という古びた本を捲りながら、セオドール・ノットの話を反芻した。心地の良い昼下がり、私はノットと一緒に談話室のソファーに腰をおろしていた。

どうやら夏期休暇中、ノットは父親に私が蛇語を操れることを話したらしい。それを聞いた彼の父親は、椅子から転げ落ちる程、仰天したそうだ。そこで初めて、ノットは「ヴォルデモートも蛇語を使う」ことを教えてもらったらしい。

 

 

「つまり、『例のあの人』は、スリザリンの末裔だ。

だから、ゴーントは『闇の帝王』の娘なんだろ?」

 

 

ノットは、杖を弄びながら断言する。

クィレルの後頭部に貼り付いていた塵も同然な姿が、脳裏に浮かんできた。せっかく夕方にはハロウィーンのパーティが待っているというのに、気分は急降下してしまう。私は、大げさにため息をついた。

 

 

「ありえません」

 

 

私は、ノットの鼻の先に本を突きつけた。

 

 

「いいですか、そもそも『蛇語』が話せるからと言って、スリザリンの末裔とは限りません。

確かに、スリザリン直系の末裔の家名は『ゴーント』です。しかし――」

「ゴーント家は、滅んでいる。ありえない、だろ?」

 

 

ゴーント家は、モーフィン・ゴーントとメローピー・ゴーントなる人物を最後に、血が途切れている。メローピーが純血の家庭に嫁入りした記録は見当たらず、子どもを為した記録も本に記載されていない。モーフィン・ゴーントに至っては妻子を持たぬまま獄中死している。

 

 

「恐らく『あの人』は、たまたま蛇語を扱えたのでしょう。私もその類です」

「たまたま『ゴーント』という苗字を持って、たまたま『蛇語』を使えるなんて妙だろ。『闇の帝王』と血の関係がないなんて、ありえない」

「では、ヴォル――『例のあの人』は、何歳なのですか?」

 

 

頭に血が上り、つい名前を口走りそうになった。

だが、既のところで言い直す。ヴォルデモートとそのまま名前を口にするなんて、優等生らしからぬ失態だ。私は息を整えると、揃えた資料を並べた。

 

 

「『あの人』が力をつけ始めたのは、1966年頃です。この時には、既にホグワーツを卒業してから年月が経過していたと考えられます。そして、私が生まれたのは1980年。もし、私の父親だとするならば、どんなに若くても、40代後半です。

しかし、私の父親は20代だったと聞いています」

 

 

セレネ・ゴーントの記憶に、父親の姿はない。

産まれる前に死んだのだから、姿を知らないのは当然だろう。

だが、事件に巻き込まれる前――学校の宿題か何かで両親について調べた時、確か20代だったとクイールは教えてくれた。私の父親がヴォルデモートなんてありえないし、認めたくない。

 

 

「しかも、父は死んでいます。母が私を産んだ直後に死にました。墓だってあります。

 1981年まで活動を続けていた『あの人』が父親なんて、ありえません」

 

 

調べるだけ、時間を損してしまった。

さっさと本をノットに突き返して、私は錬金術の本でも読むことにしよう。「賢者の石」の材料や製造方法についての手がかりは、まだ微々たるものだ。ここで一発、発想の転換が必要かもしれない。そのためにも、私には勉強が必要なのだ。くだらない蛇語のルーツを調べている時間なんて、存在しなかった。

しかし――

 

 

「だけど、これだけは言わせてくれ。

サラザール・スリザリンは東洋人だ。お前は、その血を受け継いでいると思うぞ?」

「馬鹿馬鹿しいです。そこまで、私をスリザリンの末裔にしたいのですか!?」

 

 

私はノットに本を押し付けると、談話室を飛び出した。

確かに私は、蛇語を話すことが出来る。それは、魔法界では珍しい体質かもしれないだろう。

だが、そこまで気にすることでもないだろに。私が否定しているのだから、それで引き下がればいいのに―――。

 

 

「だけど――確かにイギリス人らしくない顔」

 

 

トイレに入り、鏡に映った憂鬱気な自分の表情を見る。

黒い髪は、別に目立つ程ではない。吸い込まれそうな黒い瞳は、確かにイギリスには少ない。ロマかアジア人かと思ってしまう。肌の色も、厳密に白とは言い切れない。限りなく白に近い黄色は、やはりロマかアジア人のような気もする。

 

 

「義父さんに、聞いてみようかな」

 

 

母親のこと、父親のこと。

今まで気にも留めてこなかったことを、尋ねてみよう。

父親の写真は分からないが、クイールと仲が良かったのであれば、母親の写真くらいは残っているかもしれない。

 

 

「それに――勢いで『末裔説』まで否定したけど、末裔かもしれない」

 

 

ヴォルデモートの直子である、という説は絶対にありえない。

しかし、その場の勢いで否定してしまった「スリザリンの末裔」という点だけは、真実かもしれない。

メローピー・ゴーントとモーフィン・ゴーント。

この2人の名前には心当たりないが、その父親の名前には心当たりがあった。

私は、ローブから学生証を取り出す。

 

 

「あっ、セレネ!一緒に大広間に行かない?」

 

 

その時、トイレにダフネ・グリーングラスが入ってきた。

麦わら色の髪を、優雅に2つに結いている。別段断る理由もない。私が頷くと、ダフネは嬉しそうに破顔した。

 

 

「良かった。じゃあ、ちょっと待ってて。私、すぐに済ませるから」

「分かりました」

 

 

学生証の名前を見下ろしながら答える。

私は、蛇語を話せる。

私の姓は、スリザリンの直系と同じゴーントだ。

スリザリンは東から来た魔法使いであり、私は東洋人らしい容姿をしている。

そして

 

 

「私の本名は――セレネ・マールヴォラ・ゴーント」

 

 

学生証に刻まれた名前を呟いた。

マールヴォラ。これは、モーフィンとメローピーの父親、マールヴォロ・ゴーントと名前が似すぎている。

メローピー・ゴーントの確かな生没年が不明で、かつ短期間で足取りをつかむことは出来なかった。まさかとは思うが―――私の祖母はメローピーなのだろうか。

しかし、そのことを何故、名付け親のセブルス・スネイプが知っている?彼は、私の母と面識が無かったと言っていた気がするが。

 

 

「セレネ、ごめん。お待たせ!」

 

 

ダフネが、トイレから出てきた。

私は学生証をしまいながら、一旦この件は忘れることにする。

スリザリンの血を引いているか、いないか。そんなことは、大した問題ではない。

今は、錬金術の研究を進めて「賢者の石」を生み出す方法を探ることが先決だ。

 

 

「いいえ、問題ありません」

「そう?」

 

 

私達は、ハロウィーンの夕食の席へと向かった。

去年は諸事情で参加出来なかったので、今回が初参加となる。

 

 

「凄いでしょ、セレネ」

「はい――これは、凄いです」

 

 

少し感動してしまう。

巨大なカボチャ型の提灯が広間を照らし、生きた蝙蝠が羽ばたいている。

テーブルには、カボチャ料理が並べられていた。パンプキンパイ、パンプキンサラダ、そしてパンプキンプディング。そして、粉砂糖で化粧した城型チョコレート、苺やブルーベリーといった宝石のような果物を乗せたタルト、ジャック・オ・ランタンを模った飴細工といった菓子類が華を添えていた。

セレネ・ゴーントの記憶を見渡しても、ここまで豪華なハロウィーンなんて知らない。

 

 

「去年、来れなかったことが――非常に残念です」

 

 

ハーマイオニーも、きっと同じように感じているはずだ。

しかし、グリフィンドールのテーブルには彼女の姿が見当たらなかった。いや、ハーマイオニーだけではなく、ハリーやロン・ウィーズリーの姿も無い。今年は、3人揃って何処へ行ったのだろうか。

 

 

「セレネも、甘い物が好きなんだ!」

 

 

どの菓子も食べてみたくて少しずつ、されども全種類よそったせいだろう。気がつくと皿から、菓子が零れ落ちそうだった。少し――はしたなかったかもしれない。優等生らしい表情を浮かべながら、

 

 

「全種類の味を確かめるためです。別に、好きと言うわけではありません」

 

 

と言ってみたが――説得力はなかったらしい。

ダフネは面白がるように、くすりと笑った。

 

 

「じゃあ私――セレネの誕生日には甘いお菓子を送るね。って、あれ?セレネの誕生日っていつ?」

「11月の末日です」

「へぇー、1か月後なんだ!」

 

 

そう言えば、1月後だ。

去年は、私をスリザリンの継承者だと思い込んだ崇拝者たちが、本やら菓子を大量に送ってきた。菓子は、1人で食べきれる量ではなかったので家に送ったが――クリスマスのプレゼントといい誕生日といい、大量にプレゼントが届くため、クイールには「友達が多い」と誤解されている。誤解を解いても優等生の皮が剥がれるだけなので、そのままにしているが――

いや、そのようなことはどうでもよい。

私はダフネの話に相槌を打ちながら、ハロウィーンの一時を楽しんだ。

 

 

 

「それにしても、今年はトロールが来なくてよかった」

 

 

帰路についたとき、ダフネは幸せそうな顔をして呟いた。

 

 

「トロールが来ても、ロックハート様がいるから大丈夫だけどね!!」

 

どうやら、ダフネはロックハートに心酔しているらしい。

ただ自分の著書を読むだけの授業しかできない男に、心酔する要素があるのだろうか?

 

 

「そうよね!ここでトロールが来ても、ロックハート様の武勇伝を彩るだけよ!」

 

愛猫を抱えながら、ミリセント・ブルストロードが近づいてきた。

 

 

「そうよね!絶対に倒すよね!」

「カッコいいよね、ロックハート様!!」

 

 

2人は、ロックハートの魅力について語り合い始めた。

彼女たちの周りに、桃色を連想する空間が構築されている気がする。ロックハートは自著を読むだけの授業しかしない男であり、この間のクィディッチの試合ではハリー・ポッターの腕を治すはずが、腕の骨を全部失くしてしまうという謎の行為をしたはずなのに、どうしてそこまで心酔しているのか理解できない。

もっとも、腕の骨をなくすという呪文には興味が尽きないが。

 

私は、そっと2人から離れた。

ロックハートには、興味がない。さっさと部屋に戻り、錬金術の本を読もう。

 

 

『血の臭いがする――血の臭いがするぞ!』

「なに!?」

 

 

突然の声に、私は周囲を見渡した。

会話声で五月蠅い人混みにいるのに、異様なまでに声はハッキリ通っていた。

いや、奇妙なことは、それだけではない。地獄の底から響いてきたような声なのに、誰一人として気にしていない。誰も声を気にもかけず、普段通りの会話を楽しんでいる。

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

いつの間にか隣を歩いていたノットが、心配そうに尋ねてきた。

数十分前まで険悪な雰囲気になったのにもかかわらず、心配してくるとは――。実はお人好しなのかもしれない。だが、そのようなことは関係ない。

 

 

「いえ、なんでも」

 

 

このことは、言わない方が身のためだ。

この様子だと、誰にもこの声は聞こえていない。誰にも聞こえていない声が聞こえるなんて、頭がおかしいと思われてしまう。それは、優等生にあってはならない。

 

 

「キャ―――!!」

 

 

その時、悲鳴が場を貫く。

今度は、他の人にも聞こえたらしい。悲鳴を耳にした人たちは、瞬間、異様なまでに静まり返った。

何かあったのか、隣の人と話したり、突然の悲鳴に立ち尽くしたりと、その後の反応も人それぞれだった。

 

 

「なんだ、今の悲鳴?」

 

 

ノットにも聞こえたらしい。

不快そうに眉間に皺を寄せていた。

 

 

「ちょっとどけ!道を開けろ!」

 

 

マルフォイが部下達を引き連れ、他の人達を押しのけて前に出ようとしていた。

一体、前で何が起きているのか。もしかしたら、先程聞こえた声に、関係しているのかもしれない。私は、周囲の人に軽く頭を下げながら人垣を押しのけて最前列に出る。まるで、何かに突き動かされるように。最前列に出ると、禍禍しい文字が眼に入った。

その文字は、壁に何かが書かれて光っていた。高さ30センチほどのところに血を思わせるような真紅のペンキで書かれた文字が、松明に照らされて光っている。

 

 

 

 

≪秘密の部屋は開かれたり  継承者の敵よ、気をつけよ≫

 

 

 

水溜りが、文字を妖しく反射している。

管理人のフィルチの飼い猫――ミセス・ノリスが、水溜りの文字を覗き込むように固まっていた。

その先には、夕食の席にいなかった3人の姿が視えた。彼らも顔を青ざめさせ、壁の文字を見つめている。

 

 

「継承者の敵は気をつけろ!次はお前たちの番だぞ、『穢れた血』め!」

 

 

マルフォイが、静けさを破るように叫ぶ。

『秘密の部屋』は、サラザール・スリザリンが城のどこかに残したと言われる部屋のこと。

『穢れた血』とは、マグル生まれの者を蔑む純血主義の言葉のこと。

つまり、ここで言う「継承者」とは「スリザリンの継承者」を指している。

だが―――

 

 

「スリザリンの継承者が、現れた?」

 

 

先程までの少し幸せな気分が、吹き飛ばされた。

私は、スリザリン生の間で「スリザリンの継承者」だと噂されている。もしかしたら、本当に私が「スリザリンの末裔」かもしれない。

しかし、私はこんなことしていない。優等生の私が、こんな真似をするわけがない。

私以外にも、スリザリンの継承者がいるのか?それとも、これは継承者の名をかたった模倣犯の仕業か?

 

 

「これは――?」

 

 

気がつくと、ノットも人混みをかき分けて来ていた。

彼の視線は、壁の文字に吸いつけられている。私は彼の腕を掴むと、来た道を無理やり戻った。寮へ戻るために、別の道を進む。一本別の道に入れば、そこには人がいない寂しい空間が広がっていた。

 

 

「お、おい!ゴーント!!まさかと思うが――あれは、お前の仕業なのか!?」

「やっていません!!」

 

 

私は、即座に否定する。

スリザリンの継承者だと崇拝する連中は、明らかに私の仕業だと思うだろう。だが、あれは私の仕業ではない。しかし、このままだと罪を私に擦り付けられてしまう。ここまで積み上げてきたセレネ・ゴーントという優等生の地位が、一気に崩れ落ちることは阻止しなければならない。

 

 

「セオドール・ノット。貴方は私が『スリザリンの継承者』かどうか―――知りたがっていましたよね?」

 

 

本来なら、1人で調べる必要があるかもしれない。

だが、私はマグル育ちで魔法使いの家系について詳しく知らない。もちろん、図書館で調べれば解決するだろうが、他の勉強と並行して調べるとなれば、時間が足りな過ぎる。

調べている間に冤罪をかけられたら―――セレネ・ゴーントは終わってしまう。

 

 

「誰が主犯なのか、一緒に探してくれませんか?」

「なんで俺が――」

「継承者が誰なのか、知りたいんですよね?」

 

 

一歩後ろに引くノットに、私は詰め寄った。

行き場を無くしたノットは、壁に背をつけた。杖を取り出そうとポケットに手を伸ばすが、私からすると動作が遅すぎる。

 

 

「『エクスペリアームス―武器よ、去れ』」

 

 

私の方が素早かった。

ノットの杖は指から抜けて、私の左手に納まる。そのまま杖を、彼の喉元に押し付けた。

 

 

「協力してください、セオドール・ノット。

上手くいけば、貴方の抱いている疑問は解けますよ?

私が蛇語を扱う原因も、本当の継承者が誰なのかも、分かるかもしれません」

「杖を取り上げて――脅しか?」

「脅し?とんでもありません。これは交渉です」

 

 

 

私は、ノットから奪った杖を――ちょうど逃げるように窓から出て行く蜘蛛に向けた。

変身術で習った内容を頭に浮かべながら、杖を振るう。

 

 

「お前――いったい何を!」

 

 

ノットが言い終える前に、閃光が奔った。

閃光は蜘蛛に当たり、何の変哲もない蜘蛛は一瞬にして蛇に変わった。蛇になった蜘蛛は、驚いたように右往左往している。

 

 

 

「あの蜘蛛のようになりたくなければ、協力してください」

 

 

自分が蛇になった姿を想像したのだろう。

ノットの顔は、恐怖で歪む。

しかし、恐怖が浮かんだのは一瞬だった。すぐに持ち直し、私を殺さんばかりの勢いで、睨みつけてきた。

 

 

「俺が訴えたら、どうするつもりだ?」

「蛇になってしまったら、訴えるも何もないですよね?そもそも、蛇と会話できるのは、私だけですし」

「俺がいなくなったら――」

「ミセス・ノリスに『あのようなこと』が起こった後ですよ?

生徒が1人消えても、『継承者』が疑われるだけです」

「ならなおさら、ゴーントが疑われ」

「私には、不本意ながら崇拝者がいます。彼らと一緒にいたという事実を作り出せば、良いだけの話です」

 

「っく――汚いぞ、お前」

「汚い?」

 

 

こちらを睨んでくるノットを、私は一蹴した。

 

 

「私は、汚くありませんよ。セオドール・ノット。ただ、協力を申し出ているだけです」

 

 

しばらく無言の時が続いた。

遠くから、こちらの廊下に歩いてくる足音が響いてくる。時間がない。私は無表情を装いながらも、内心焦り始めていた。このまま誰かが廊下に入ってきたら、優等生らしからぬ行動を見られてしまう。もう少し柔らかく協力を頼めば良かった――と、後悔が湧き上がってきた。

 

 

「……」

 

 

ノットは、無言で私を睨んでいる。

そして――

 

 

「分かった。協力する」

 

 

ため息とともに、ノットは了承する。

私はホッと胸を撫で下ろした。突きつけた杖をローブに戻し、左手の杖を返す。

 

 

「ありがとうございます、ノット。もちろん、この調査のことは内密に」

「お前、とんでもない優等生だな」

 

 

ノットは、吐き捨てるように言い放つ。汚くて結構。詰まる所、人に知られなければ良いのだ。だから私は、にこやかな微笑みと共に言葉を返した。

 

 

「それでもセレネ・ゴーントは、優等生ですよ」

 

 

私が本物の継承者なのか、それとも唯の勘違いなのか。

どちらにしろ、私に嫌疑の眼を向けられる可能性は高く、免罪を被せられる可能性も高い。

だからこそ、行動する。

 

 

私の無実を証明するために―――。

 

 

 

 




※3月29日:一部訂正

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