史上最凶最悪の師匠とその弟子   作:RYUZEN

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設定

■シルクァッド・サヤップ・クシャトリア

異名:翼もつ騎士、拳魔邪帝

年齢:不詳(推定十代後半~二十代前半)

誕生日:不明

身長:184cm

体重:81㎏

趣味:弟子育成、果物巡り

好きな物:フルーツ、櫛灘美雲

嫌いな物:師匠

将来の夢:師匠を殺害し自由になること

『経歴』

 日本人だった頃の名前は内藤翼。しかしその名前は既に失われている。

 幼少期に何気なくジュナザードに弟子入り志願してしまったことで、日本人としての極普通の人生から一転して闇の世界へ転落する。

 ジュナザードにとっては単なる気紛れに過ぎぬ行為であったが「並外れた武術の才能」と「強烈な生への執着」を見出されたことで、正式に一番弟子として迎え入れられた。

 自分を拉致したジュナザードには愛憎定まらぬ複雑怪奇な感情をもっているが、世界中の誰よりもジュナザードの強さを信じ切っている。

 また幼少期に自分に一時的な平穏を与えてくれた櫛灘美雲にその本意を知りながら入れ込んでおり「利用されるだけの男でいい」と言い切るほど。ジュナザードへの感情といい、BBAへの入れ込みようといいヤンデレの素養がある。

 闇では一影九拳未満、一般闇人以上という中間管理職ポジションにおり、そのせいで一影九拳からはパシリとして扱き使われている。

 最終的にはジュナザードに勝利した代償に精神が崩壊し、BBAのマリオネットとして利用され続けることとなった。つまり大好きなBBAに身も心も支配されることになったのである。正にハッピーエンド。え? 違う?

『性格』

 他の大多数の命より、自分一人の命を重んじるある意味人間らしい人間。自身の身の安全のためなら、無辜の人間を犠牲にすることも厭わない。ただ外道な人間というわけではなく、無意味な殺人などは行わない。

 相手が達人級以上で相手が殺意をもってかかってくる場合以外、殺人拳を振るわないという制約を自身に課しているが、自分の命が関わった場合や闇からの命令があった場合は例外で容赦なく殺人拳を振るう。

 特A級の達人で静動轟一を使用すれば一時的に超人級の戦闘力を発揮できるなど、実力そのものはかなり高いのだが、本人の「生き残ること」を優先するスタンスから本気の死合いをすることは稀。

 作中で達人級になってから命懸けで戦ったのは対ジュナザードの一回きりである。

 

 

『作中のオリジナル技』

 

「|逆・殺氣発射(ターメリック・プヌンバカン・クグムビラ)」

 自分で自身に強烈な殺気を送ることで、自分自身の生存本能を刺激し、初手からの全力攻撃を可能にする。

 自分を殺す気がない敵が相手だとやる気が起きないという欠点を補う為、クシャトリアが編み出した自己暗示法。

 

「|七つに踊る化身(ヴィシュヌ・アヴァターラ)」

 気当たりによる分身を六人生み出し、その六人と完全同時に必殺の突きを乱射する。クシャトリアのオリジナル技。

 

「櫛灘我流秘技・砲弾返し」

 櫛灘流の術理を用いることで、遠距離攻撃をそのままの勢いで相手に返す。

 最低でも野球ボール程度のサイズがなければ使うのは難しいが、砲弾だろうと徹甲弾だろうと破壊光線だろうと跳ね返せる対遠距離攻撃用防御術。

 

「櫛灘流・阿修羅流し」

 闘気で手だけを具現化させることで、敵の攻撃をいなす防御技。

 

「櫛灘流秘技〝逆さ睨み〟」

 首を180度反対方向へ捻じ曲げることで敵を殺害する。

 武術家の中には首を180度捻じ曲げても平然と活動できる人間もいるため『必殺』ではない。

 

「閉心術」

 心を閉ざす。読心術を始めとした精神干渉を無効化する。

 

「読心術」

 相手の心を読む。とはいえ表層意識を読み取るだけであって、深層意識を読むことはできない。

 高度な閉心術を会得している者には通用しない。

 

「憑逆回帰組手」

 過去の自分を自分で演じることで、自分の実力を弟子・妙手など自在にセーブする。

 主に弟子との組手で使用。

 

「無敵のジュルス、数え抜き手」

 無敵超人の秘技が一つ数え抜き手をシラットの流派で独自発展させたもの。

 通常の抜き手を“四”と見立て、そこから指の数を“三”“二”“一”と減らしていく技。

 数が減るに従って、指一本当たりの貫通力は増していくだけでなく、一度一度の抜き手にはそれぞれ性質の異なる特殊な力の練りが加えられており、四~二までで抜き手の力を変化させることでいかなる防御さえも最後の“一”では必ず突き抜く

 

「双派双手数え抜き手」

 シラット流の数え抜き手と緒方流の数え抜き手を左右両方の手で同時に行う荒業。

 通常の数え抜き手と違い、八、六、四、二と減らしていき最後に両の手を合わせた一の抜き手を放つ。

 破壊力は通常の数え抜き手より上がる分、防御力は低下する。

 

「奥義四連」

 櫛灘流 千年投げ→我流 玄武爆→七つに踊る化身→転げ回る幽鬼と繋げる連続技。

 特A級の達人の奥義を四連続でかけるので、まともに喰らえば死は免れない。

 

「静動轟一」

 気の運用において最大のタブーにして最凶の技。"静"と"動"という相反する二つの気の同時発動を意図的に行う。

 一時的に強力且つ正確無比な攻撃を繰り出す事ができるようになり、特A級の達人が使用した場合、超人クラスの強さを発揮できるようになる。

 「密閉された瓶の中で火薬を爆発させ続ける」と表現されるように心身への負担は凄まじく、弟子クラスならばものの数分で肉体が限界に達し、使いすぎると再起不能や廃人化の恐れもある使用者にとっても危険極まりない技でもある。

 特A級の達人が使用すれば超人級に、超人級が使用すれば神の領域に踏み込むことが可能。

 クシャトリアがノーリスクで発動できるのは10分まで。

 これをジュナザードが使用した場合、超人級の肉体強度のお蔭で完全安定状態となり、半永久的にノーリスクで発動し続けることが可能。

 

「静動轟双」

 静の気と動の気を混ぜ合わせずに同時発動するクシャトリアの奥義。

 これにより静の極みである流水制空圏と動の気の解放を同時に行うことも可能になり、戦闘力を格段に上昇する。

 静動轟一と違いデメリットは皆無だが、爆発力で静動轟一に一段劣る。

 

「流水制空圏、第零段階」

 相手の流れを自身に取り込むことで、静動轟一を発動せずとも静動轟一の爆発力を得ることができる。

 静動轟一を発動しない相手に使用しても効果はなく、対静動轟一用の技といえる。

 

「邪拳・無間界塵」

 邪、神、技、殺、闘、魔、拳の怨念を宿した邪拳。

 無敵超人の奥義を見たジュナザードが作り上げた〝涅槃滅界〟と同規模同威力の奥義である。

 免許皆伝をもらっているクシャトリアも使えるが、怨念でジュナザードに劣るため、撃ち合えば確実に敗北する。

 

「|王波界天殺(ブラフマラー・トリシューラ)」

 相手の武術的癖に至る全ての情報を収集した上で、戦いを通して相手と自分の戦いの流れを知覚し、相手が攻撃に全意識を集中させる瞬間を見計らい、そのタイミングに全身全霊の抜き手を繰り出す。

 全身全霊を込めた一撃のため防御不可、攻撃に全意識を傾けているため回避不可。抜き手が狙うのは人体の急所であるため一撃必殺。意図的に手を緩めれば技が完成せず、狙う場所も人体の急所という正に剥き出しの殺人拳。

 反面戦いの流れを知覚するまで時間がかかるので初撃で繰り出すことはできず、また防御を捨てて必殺の一撃に全てを集中するので、技が失敗した場合は相手の奥義の直撃で死ぬことになる。

 クシャトリアがジュナザードを殺す為だけに作り上げた奥義。その性質上、ジュナザード以外に繰り出すことは出来ない。

 

「|王波界塵殺(ブラフマラー・アパラージタ)」

 戦いを通して相手と自分の戦いの流れを知覚することで、相手の不意のタイミングを掴み、そのタイミングに全身全霊の抜き手を繰り出す。

 王波界天殺を開発する上で副次的に生み出された技であり、ジュナザード以外にも繰り出すことが可能。剣星との戦いで放とうとしたのはこちらである。

 


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