「阿良々木先輩。私、目覚めちゃいました」
「どうした。どうせろくでもないことなんだろうけど」
「世界の真実についてです」
「また面倒くさい方向に目覚めやがった」
「知ってますか阿良々木先輩、地球は平らなんですよ」
「違う」
「知ってますか阿良々木先輩、東京ドームの地下には『自主規制』が『自主規制』してるんですよ」
「お前のピンク思考と陰謀論が激突した結果、とんでもないバグが起きてるぞ」
「証拠映像もありますよ?見ますか?」
「見ない」
「……Hey guys」
「どこをソースにしてるんだ!」
「やはりこういった情報はアングラな部分に集まりやすいのですよ」
「アングラにも程がある。というかお前まだ十八じゃないよな?」
「阿良々木先輩。十八禁を守っている人間がこの世に存在するとでも思ってるんですか?どうせ阿良々木先輩も本屋で大人のフリして十八禁の本買おうとして身分証求められて逃げ帰るとかしてるんでしょ?」
「十八禁に守ったとは言わないが、流石にそんなアニメでしかやらないようなことはしてない」
「山のエロ本捨て場で拾ったんですね!」
「拾ってない!ついでに古臭い!」
「わかります。その気持ち、性に目覚め性を発散する方法を求めたどり着いたんですよね」
「おい、話聞けよ」
「それまで大変でしたよね。私も大変でした。私が性に目覚めたのは、そう五年前、町は雪で白く染まり、ムーンライトが雪に反射して幻想的な世界を作り出していたときでした」
「おい、独白を始めるな。あとお前どういう状況で性に目覚めたんだ。ムーンライトやめろ」
「私はそんな世界を一人で柄もなく雪に興奮して足音を鳴らしながら歩いていたんです」
「長い長い長い」
「そんなとき、あの人は現れたんです。その人はとても美しくて綺麗でこんな人が現実に存在するのかと思いました」
「もういいか」
「あ、はい、わかりました」
「……それはそれで続きが気になる」
「打ち切られました」
「中々独特なタイミングで打ち切られたんだな」
「作者が性犯罪を犯したらしいです」
「性に目覚めちまったか」
「未成年は不味かったですからね」
「確かに未成年はいけないな」
「高校生でデビューの期待の新人だったんですけどね……」
「未成年そっちかよ!」
「おねショタに憧れたらしいです」
「高校生はショタではないな」
「おねの方です」
「もうやだ……」
「未成年同士はセーフですけど、ラインがありますからね〜」
「お前らライン越えすぎだろ。十八禁もっと守れ」
「棚上げって大事ですよね」
「うるさい」
「でも、阿良々木先輩、私こう思うんですよ。十八禁って遅くないですか?」
「遅い?」
「阿良々木先輩って人がいつ性に目覚めるかわかりますか?」
「思春期だっけ?」
「そうですね。思春期は十一から十八ですが……まあ、性に目覚めるのは十五十六あたりでしょうね。ちなみに私は五からです」
「取れてないぞ、マウント」
「おかしくないですか?」
「何がだ」
「性に目覚めるのは十五くらいなのに、『自主規制』のための『自主規制』は十八からしか見れないんですよ!」
「それは、まあ……おかしいのか?あとお前もうちょっと発言をマイルドにしろ」
「おかしいですよ!だって、これじゃあ彼女つくらないと『自主規制』できないじゃないですか!」
「もうほんとに黙れ」
「阿良々木先輩ってなんで十八禁が十八歳からなのか知ってますか?」
「あー、それは……ん?なんでだ?」
「私は気になって調べてみました。学校のパソコンで」
「学校のパソコン」
「ですが、何故十八禁が十八歳なのかの科学的根拠は見つからなかったのです!」
「そ、そうか。ところで検索履歴は?」
「無論。残しました」
「もういいや……。で、それがどうしたんだ」
「というわけで、私は十八禁を十五禁に引き下げる学生運動がしたいです。阿良々木先輩手伝ってください」
「嫌です」
「青春ですよ!」
「学生運動は青春ではないと思うな」
「手伝ってくれたら阿良々木先輩と『自主規制』してあげますよ」
「僕には戦場ヶ原がいる」
「練習としてどうです?ほら、失敗したら恥ずかしいでしょう?」
「…………いや!そんなことできない」
「阿良々木先輩」
「なんだ」
「私の家のベッドの上で二人で裸でいる状態でそれを言っても誰も信じませんよ」
「うん、この小説に地の文がないことを悪用するな。ここは公園で二人共服を着ている」
「でも、今日の私の服裸よりエロくないですか」
「さっきから思ってたんだけどなんでお前服ずぶ濡れなんだよ」
「あの水飲むやつで失敗しました」
「なかなかワイルドに失敗したな」
「下は水着なので安心してください」
「少しは羞恥心を持ってほしいな透けてんだよ」
「下は水着なので安心してください」
「これは僕の持論だが水着であろうと服の下に着てたらそれは下着なんじゃなかろうかというかなんで公園で水着着てるんだよ」
「脳内でシュミレーションした結果必要だと判断しました」
「一体どんなシュミレーションをすれば水着を着るという選択肢が生まれるんだ。そして本当に必要になってるのが謎だ」
「阿良々木先輩」
「なんだ?」
「呼んだだけ」
「うん、黙れ」
おやすみ