「結婚って、改めて考えると重いですよね」
「それよりもなんで朝起きたら見知らぬベッドで僕が寝ていて、その中にお前がいるのか教えてほしい」
「添い寝しに来ました」
「まず、ここはどこだ」
「昨日のこと覚えてないんですか……?」
「覚えてるから聞いてるんだが?一夜の間違いなんて起きてないからな」
「今パンツの中確認してるくせに?」
「寝てるうちにやられた可能性は想定しておく」
「酷い!私がそんな犯罪するわけないじゃないですか!」
「そうだな、誘拐犯。どうやって僕をここに連れてきた」
「バグです。失敗するとくらやみに閉じ込められます」
「とんでもなくハイリスクなことしてやがる」
「まあ、そんなことどうでも良くて」
「良くないが?」
「黙ってください。結婚って重いですよね」
「今人の体の上に物理的に乗ってるお前のほうが重い」
「女の子に重いは駄目ですよ?」
「誘拐よりは駄目じゃないと思うな」
「ちなみにこの体制は騎乗位です」
「どうでもよすぎる」
「お話戻しましょうか。結婚って重いですよね」
「えあ、うん。まあ、そりゃ結婚のシステム的に重いだろ」
「そうですよね……死ぬまでどころか来世も来来世もその人結婚しなきゃいけないなんて」
「真実の愛を求め過ぎなんだよな。離婚って知ってるか?」
「知ってます!うちのお母さんがやってました!」
「突っ込みにくいボケをするな!」
「ただの
「なおさら質悪い」
「これ、マジで言ってるんだけど」
「どちらにせよ質悪い」
「これが詰みってやつですか……」
「どちらかといえば罪だな」
「まあ、私の過去千年に渡っての罪なんてのはどうでもいいでしょう」
「罪を積み過ぎだ」
「今思ったんですけど、私達話脱線し過ぎじゃないですか?」
「お前が言うか?」
「まるで私に話が脱線する原因があるみたいな言い方をされますね」
「そう言ってる」
「私のせいじゃないです。作者のせいです」
「確かに」
「これ以上作者の都合が出てくる前に話を戻しましょう」
「そうだな」
「結婚といえば、名字が変わるのもデカいですよね」
「そのとおりだ」
「もし、私があなたと結婚したら名字が全肯定botになるわけですね」
「確かに返答がワンパターンになっていたが、僕はロボットではなく人であり、人間で、名字は阿良々木だ」
「失礼、わざとです」
「ほんとに失礼だと思ってるか?」
「でも、最近は夫婦別姓なんてのもありますよね」
「そういや、そんなのもあったな」
「私として名前なんて凄まじくどうでもいいのですが」
「お前未だに僕に名乗ってないもんな」
「謎のヒロイン枠としての矜持です」
「どこに矜持を抱いているんだお前」
「暇ですしなんかカッコいい自己紹介文でも考えません?」
「暇じゃないが?家に帰してくれないか?」
「あ、私の名前は狐ですので覚えておいてください」
「矜持が行方不明だぞ」
「気軽に狐ちゃんってよんでね!」
「狐ちゃん」
「イントネーションが違う。やり直し」
「気軽くない!」
「それよりも自己紹介ですよ。自己紹介。キャンパスライフを失敗するために、できる限り厨ニ臭いダサイものを考えましょう」
「スタートからキャンパスライフを失敗しようとするな。もっと頑張れ」
「では、言い方を変えましょう。名前ってのは大切です。名は体を表すなんて言葉もあるくらいですから。なので、印象に残る自己紹介をしましょう。悪い意味で」
「悪い意味で」
「分かりましたか?ロリコン木変態暦」
「そうだな変態狐ちゃん」
「いけない子猫ちゃんみたいなこといいますね」
「うるせえ変体」
「あ、阿良々木先輩、こんな自己紹介はどうでしょうか?僕の名前は阿良々木暦。私立直江津高校に通う高校三年生だ。そんな僕の生活をこれからみなさんに紹介しよう。まず朝起きたら僕の可愛い双子の妹に抱きつく……ここから、阿良々木先輩の生活がきめ細かく語られていきます」
「確かにそんな自己紹介記憶には残りそうだな。悪い意味で」
「そうやって妹成分をチャージしたあとは、僕の彼女の戦場ヶ原にご飯を作ってもらう。今日の朝食はパンと目玉焼き。非常に美味だ。ああ、朝から彼女にご飯を作ってもらえるなんて僕はなんて幸せなんだろう」
「これを自己紹介で言ったら多方面からブーイングが来そうだな」
「私もブーイングします」
「お前が始めた物語だろ」
「ていうか阿良々木先輩も私の自己紹介考えてくださいよ」
「名前も知らないのに?」
「いったじゃないですか。狐って」
「絶対偽名だし、たとえ本当でも名字か名前を教えてないことになる」
「狐が名字と名前を兼ねてます」
「嘘をつくな!」
「これ、マジで言ってるんだけど」
「それはつまり狐を分解して
「私は犬瓜。犬らしき瓜」
「ダサイ。犬らしき瓜ってなんだ」
「犬の形をした瓜でしょう。犬種はトイプードル」
「SNSに上げたらバズりそうだ」
「まあ、ダサいならやめときますか」
「英断だな。で、どうするんだ?」
「私は狐。石を穿つ小雨」
「は?」
「では、結婚のために封印を解きましょう?にゃんて」