いい加減途中まで書いてボツにする癖をなくしたい
「うーん」
「人の机で唸らないでほしいのだが」
「この机は学校のですよ?」
「じゃあお前のものでもないな」
「レディーファーストです。レディファ」
「癖の強い略し方だな。これから戦いでもするのか?」
「レディーファイト!ってことですか?阿良々木先輩戦います?」
「いや、僕は女の子を殴る趣味はないんだ」
「殴られるのが好きですもんね」
「違う」
「もうちょっと隠したほうがいいと思いますよ」
「そもそも存在しない」
「え、じゃあ"あれ"は何だったんですか?」
「それはこっちのセリフだ。あれってなんだ。何を指してる」
「……いえ、まあ、そんなことどうでもいいですよね」
「おい!ほんとになんだよ!!」
「そんなことより私の悩みのほうが重大です」
「お前はお前の悩みを過大評価し過ぎだと思う」
「どうすれば阿良々木先輩は私と結婚してくるのでしょうか?」
「まず、人をドM扱いするのをやめたらどうだ?」
「大体百年ほど前から考えてるのですが中々正解の選択肢が出てこないんですよ」
「出会うどころか産まれてすらいない」
「これじゃあ百年の恋も覚めてしまいます」
「物理的に百年経つもんな」
「それで、どうすれば結婚できると思います?阿良々木先輩」
「それ本人に聞くことか?」
「阿良々木先輩が阿良々木先輩を指すとは限りませんからね」
「同姓同名の誰かがいるのか」
「いません」
「嘘を突き通してくれ」
「もう面倒くさいので私のお母さんの話ということにしてください」
「せめて友人にしろよ」
「阿良々木先輩は人妻が嫌いですか?」
「いや……うん、ノーコメント」
「処女厨ですか?」
「言い方!」
「ご安心を、私のお母さんはまだ処女です」
「お前はどこから来たんだ」
「そこらへん」
「どこだよ」
「私ももちろん処女じゃないのでご安心を」
「あ、そう……」
「初めては阿良々木先輩に捧げてあります」
「記憶にございません!」
「阿良々木先輩は寝てましたからねぇ」
「この前か!?この前やりやがったのか!?」
「くふふ、嘘ですよ。やっぱもうちょっとムードがある感じでやりたいですねぇ」
「おお、常識的」
「ということで」
「断る」
「どうしてですか?こんなに可愛い後輩から求愛行動されて断るなんて」
「動物の生態みたいな言い方するな」
「狐ですのでぇ」
「その名前の設定引き継ぐんだ」
「公式設定ですよ?数秒で考えたやつですけど」
「雑な設定だな」
「世の中閃きですので。阿良々木先輩の阿良々木だって数秒で考えた名前かもしれません」
「それは名字だ。親から引き継いだものだ」
「くふふ、まあ、そうですねぇ」
「なんだその含みのある笑みは」
「いーえ?なんでも。それでなんで私と結婚してくれないんですか?」
「僕には戦場ヶ原がいるからな」
「相変わらず一途ですね。羨ましくて妬ましいです。阿良々木先輩が」
「僕かよ」
「一途なとこ、妬ましいです。私はどうも飽きっぽいので」
「百年の恋はどうした」
「百年しか持たないって、軽いですよね」
「重いわ、めちゃくちゃ重いわ」
「女の子に対して重いって、失礼ですよ」
「お前にだけは失礼と言われたくない」
「ちょっと質問なんですけど、もし戦場ヶ原先輩がこの世界にいなかったら私と結婚してくれたりします?」
「羽川と結婚させてもらうよ」
「うわ。ハーレムものでもまだ好きを突き通しますよ。二股ですか?気持ち悪い」
「ガチで引いてるけどお前の発言も同レベルだからな?」
「じゃあ、そこに重ねて聞きますけどもし羽川先輩もいなかったら……ああ、神原さんと八九寺ちゃんと千石ちゃんがいましたね。もうちょっと待ったほうがいいと思いますけど」
「流石にその二人とはしねぇよ!?」
「神原さんとはするんですねぇー」
「その次くらいには考えてやるよ」
「ま、近親相姦とかよりはマシですかね」
「妹とはしねえから!」
「ママとも?」
「するわけねぇだろ!?」
「しっかし、こう考えると阿良々木先輩愛されてますねぇ。世の中の男子高校生から刺されても文句言えないですよ」
「本当にな」
「男子高校生を代表して私が刺しますね」
「お前は女だろうか」
「心は男です」
「お前の発言を聞いてると否定できないよ」
「まあ、私の性別なんてどうでもいいでしょう?何百年も生きてるとそこらへん曖昧になってくるんですよねぇ」
「お前の恥じらいのなさもそのせいか?」
「これは生まれつきです。私の生まれたときの泣き声は鳴き声だったらしいです」
「恐ろしいやつだなおい」
「しかし、まあ、四人目というのはなんとも微妙ですねぇ。せめてトップスリーには入りたかったです」
「なら僕をイジメるのをやめろ。正直に言うと神原とお前はいい勝負だ」
「まるで選ぶ権利は阿良々木先輩にあるみたいな言い方ですねぇ」
「間違ってはないだろ」
「阿良々木先輩が愛想つかれちゃうかも?そしたら私が拾ってあげます」
「そのときは頼むよ」
「くふふ、阿良々木先輩改めて質問ですが、戦場ヶ原先輩と羽川先輩と神原さんがいないのならば、私と結婚してくれますか?」
「……」
「沈黙は肯定とみなしますよ?くふふ、ところで阿良々木先輩は私が欲に忠実なことは知ってます?」
「それはお前と無駄な会話を沢山してきてとても嫌にならくらいには実感しているよ」
「私、阿良々木先輩と結婚するためなら──」
「狐」
「はい?」
「それ以上言うなら僕はお前と結婚はできないな」
「……やだなぁ、冗談ですよ。ただの小娘にそんなことできるはずないでしょう?」
「そうかもな」
途中でボツになった作品が大量にある
なお全部TS物の模様