オリ主と阿良々木くんが喋るだけ   作:霜降り 

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 おひさ


理由に好きが必要ですか?

 

「お久しぶりですね」

「僕の記憶が正しければお前とは数分前に出会ったと思うんだ」

「阿良々木先輩、自意識過剰です」

「手を振られたとかならともかく、面と向かって話してるときに言われた言葉が僕宛じゃないことってあるんだな」

「くふふ、人間の視界なんてのは単純ですから、見ようとしなければ簡単に見れなくなるのですよ」

「無視しただけだろ」

「それこそ自意識過剰じゃないですか、見てないものをどうやって無視するというのです?」

「詭弁だ……いないっ!?」

「今、あなたは誰に話しかけましたか?」

「…………狐だよ」

「摘まれた気分?」

「お前のその謎のトリックはどうやってるんだ」

「はいかいいえで答えてくださいよ」

「じゃあ、はいになるな」

「身長が百七十に届いてない?」

「……どちらとも言えない」

「厨二病?」

「……どちらとも言えない」

「ちょっと阿良々木先輩、そういう回答を繰り返してると精度が悪くなりますよ!」

「お前は何を特定しようとしているんだ」

「くふふ、自意識過剰な人でしょうか?」

「それが僕のことだというのか」

「もしくは、胸の感度が過剰な人」

「マッチングアプリでも探せねぇよそんなもの」

「この前マッチングアプリ使ったら昔使ってたアカウントとマッチしました」

「相性抜群間違いなしだな」

「相性は最悪でしたね」

「同族嫌悪……?」

「狐って群れないんですよ。知ってました?」

「ボッチらしいお前に合ってるな」

「阿良々木は群れないんですか?」

「伴侶と添い遂げるタイプだ」

「狸みたいですね。殺します」

「なんで!?」

「古来より狐と狸は戦争するものですから。避けたいのなら尻軽になってください」

「なんて最悪な終戦条件なんだ」

「和平の条件として結婚なんてあるあるでしょう?」

「そうなのか?」

「エロ漫画の世界ではそうらしいですよ」

「歴史学に喧嘩を売ったなお前」

「くふふ、歴史学の学者達は私を恐れることでしょう」

「それこそ自意識過剰だ」

「そうですかね?歴史学者からすれば私ほど恐ろしい存在はいないですよ」

「どこから産まれてくる自信なんだ」

「私は直接見てきましたから、歴史学の間違った部分全てを指摘出来ます」

「じゃあ間違ってるところを教えてくれ」

「恐竜が絶滅した理由はセックスレスです」

「まさかの白亜紀!?」

「くふふふ、恐れおののきましたか?」

「でもそれって考古学だと思う」

「むっ、確かにそうですね。仕方ありません考古学にも喧嘩を売りましょう」

「解決方法が力技すぎる。つーか、恐竜の絶滅した理由が酷すぎる」

「くふふふ、信じられなくても真実は真実でしょう?」

「それが真実ならな」

「真実なんていくらでも変えられるものです。歴史学が大きく間違ってるように」

「へえ、例えば?今度はちゃんと歴史学にしてくれよ」

「織田信長を殺したのは私です」

「明智光秀に謝れ」

「明智のやつちっちゃかったんですよね。やはり、裏切るだけはありました」

「お前は明智光秀の何を知ってるんだ!」

「器です」

「明智光秀に謝れ」

「ごめーん、私もう信長のやつじゃなきゃ満足できなーい」

「裏切りの理由が判明したぞ。お前じゃねぇか!」

「傾国の美女ってやつでしたからね」

「自意識過剰め」

「しかし、この美貌何故か阿良々木先輩には通じません。何故なのでしょう?」

「僕が戦場ヶ原を愛してるからだ」

「くふふふふ、とても立派な答えですね」

「お前と違ってな」

「そんな、まるで私が立派じゃないみたいな」

「そう言ってる」

「信長のは立派だったのに」

「もう黙れお前」

「阿良々木先輩は立派ですか?」

「僕はこの質問に対してどう答えるのが正解なんだ?」

「まあ阿良々木先輩が立派じゃないことくらい知ってますけど」

「お前今どっちの意味で僕を侮辱した?」

「まあそれはそれで需要はあると思いますよ?」

「それはどっちのことだ?」

「私はなんでも行けるので安心してください!」

「どっちのことなんだよ!」

「戦場ヶ原さんが行けるかは知りませんけど」

「やめろ!」

「私は何時でも阿良々木先輩を貰ってあげますからね」

「……前々から思ってたんだけどさぁ」

「なんですか?無知な阿良々木先輩のためなら私はなんでも答えてあげますよ?」

「お前なんでそんな僕のこと好きなんだ?」

「…………」

「僕お前に対して何もやってないだろ」

「…………」

「変顔やめろ」

「くふふ、こういう時に黙り込むと意味深に見えませんか?」

「字面上はな、なんで変顔なんだよ。そこは真顔とかだろ」

「可愛かったですか?」

「過剰にな」

「それで、なんで私が阿良々木先輩のことを好きなのかでしたっけ?」

「ああ」

「好きに理由とかいります?」

「お前が言わなければそれなりに信じてたかもしれないな」

「性欲に理由とかいります?」

「それは思ってそうだな。でも、それは僕である理由にはならないだろ」

「わかりませんよ?私は阿良々木姓フェチかもしれません」

「だとしたら僕は可愛い妹達を守るためにお前と絶交する」

「暦フェチです」

「気持ち悪いフェチだな。毎日が記念日か?」

「毎日大興奮ですね」

「で、なんでだと思います?」

「…………」

「私が阿良々木先輩が好きな理由」

「さてな。それはお前しか知り得ないだろ」

「一、実はあなたが私のことを無意識で助けてくれたから?」

「それは嘘だな」

「二、あなたが私の子孫だから?」

「嘘すぎる」

「三、阿良々木先輩に一目惚れしたから?」

「今のところ一番あり得そうだな」

「これは嘘です」

「なんなんだよお前」

「四、阿良々木先輩が私に靡かないから逆に好きになった?」

「ちょっとありそうだな」

「五、あなたが嫌いだから?」

「好きすぎて嫌いってやつか?」

「六、あなたが人じゃないから?」

「……それはどういう意味だ?」

「七、あなたが私を恨んでる人を殺してくれたから?」

「……人を殺した覚えはないな」

「くふ、そうですか」

「選択肢は他にないのか?」

「とうでしょう?どれだと思います?」

「三と四だな」

「くふふ、自意識過剰ですよ?もしくは、過激?どっちだと思います阿良々木先輩?」

「さてな、知らない方がいい事ってやつもあるだろ」

 

 





 だってさ、狐ちゃん
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