「どうも阿良々木先輩。暇なんで来ました」
「今日はたまたま戦場ヶ原がいないからいいけど、今度から昼休みには来るな。僕が殺されるから」
「さようなら、阿良々木先輩。来世でまた会いましょう」
「僕の命を諦めるな、来ることを諦めろ」
「いいじゃないですか。どうせ一緒にお弁当が食べれるのが戦場ヶ原先輩か羽川先輩か神原さんしかいないのに、戦場ヶ原先輩は休み。羽川先輩は先生に呼び出されてて、流石に後輩を自分からお弁当一緒に食べようって誘うのはなぁ……って思ってしまい、お弁当を一人さみしく教室の隅で食べるか、便所で食べるかどっちがマシなのか考えてたんでしょう?」
「そ、そ、そんなことねーし?」
「隠さなくていいんですよ阿良々木先輩。私はあなたのことならたとえクラスに友人が二人しかいないこととか、未だコミュ障なこととか全部受け入れますから」
「受け入れんでいい。その慈愛と悪意で満ちた目をやめろ」
「違います慈愛49.9%と悪意50%とほんのちょっぴりの愛情0.1%です」
「悪意のほうが多いじゃねぇか」
「これで人間が錬成できます」
「性悪説すぎるだろ。生まれたときから50%かよ、ロクな人間できねぇよそれ」
「ほんのちょっぴりの愛情が頑張るのです」
「ほんのちょっぴりでどうにかなる問題か?それ」
「ちなみに私の構成は悪意99%と慈愛1%です」
「悪意増えたし、ほんのちょっぴりの愛情負けてんじゃねぇか!?」
「親から愛情をもらえなかったんですよ」
「反応に困るから突然厄ネタを打ち込むのやめろ」
「私が親からもらえるはずだった愛情は性行為への愛情に変わったんですよ」
「うん、だからやめろ?」
「誰も私を見てくれないんです!」
「声を大きくするな、周りから変な目で見られるから」
「まあ、嘘なんですけど」
「うん、知ってる」
「ご安心を、私と親との関係は良好ですし、ネグレクトなどは受けていません。親同士の関係も良好です。夜にしっかりと愛を育んでます」
「お前今すっげぇ最悪なこと言った自覚ある?」
「弟ですかね?妹ですかね?」
「自覚はあるみたいだな。ならそういうことを言うのをやめろ」
「別に阿良々木先輩のクラスでこういうことを言うことで阿良々木先輩を孤立させようとか思ってませんよ」
「やめてくれ。ただでさえ孤立してんだぞ」
「べ、別に阿良々木先輩をクラスで孤立させるためなんかじゃないんだからねっ!」
「ツンデレが嘘ついたらただのツンだ。ただのいじめだろそれ」
「一対一なんで喧嘩です」
「いじめは被害者がいじめと感じたらいじめらしいって僕はとある後輩から聞いたことがあるんだが」
「本当理不尽ですよね。ギリギリを狙えないじゃないですか」
「まずギリギリを狙おうとするな」
「まあ、ともかく今日はひとり寂しくお弁当を食べようとしてた惨めな阿良々木先輩に気づいたこの私が一緒に阿良々木先輩とお弁当を食べてあげます。さぁ、便所へ行きましょう」
「トイレから離れろよ。ていうか一緒に入れねぇよ性別考えろ」
「性差別ですか?」
「性区別だ。社会のルールだ」
「知ってます?ルールって壊すためにあるんですよ」
「知ってるか?ルールって守るためにあるんだよ」
「ではルールに則って多目的トイレを使いましょう。あそこなら阿良々木先輩が警察のお世話にならないでしょう」
「本来の目的で使ってもらえない多目的トイレが可愛そうだよ」
「多目的トイレの本来の目的……?ああ、セ「それ以上は言わせねぇぞ!?」
「あ、違いました?」
「もはや多目的トイレに失礼だろ。脳内ピンクやろうが」
「やろうじゃないです。女です。あと神原さんよりは脳内ピンクじゃないです」
「あいつの頭と同レベルだよ」
「そんなことないです。あの人の脳内は薔薇と百合が咲き誇ってますけど、私の中は百合だけです」
「人はそれをどんぐりの背比べと言うんだよ。覚えておけ」
「阿良々木先輩と私の身長みたいなもんですか」
「違う。僕はそこまで小さくない」
「くふふふ、小さい自覚はあるんですね。今身長いくつなんですか?」
「企業秘密だ」
「その企業どうやれば入社できますか?」
「お前は絶対に無理」
「えー、私のお弁当の卵焼き一個でどうですか?」
「賄賂かよ。しかも少ねえ」
「阿良々木先輩の身長なんてどうでもいい情報卵焼きで十分です」
「なら何故聞いた」
「なんとなく?そもそも知ってますし」
「なんとな……おい、待てなんで知ってんだよ」
「身体検査のやつを保険委員の方にちょっと頼んで見せてもらいました」
「個人情報!個人情報だぞそれ!」
「人間欲深いですからねぇ」
「賄賂か!?いくらだ!?いくら払った!?」
「さ、お弁当食べましょう。昼休み終わっちゃいますよ」
「おい逃げるな。マジでお前何やっての?賄賂って犯罪だからな?」
「人間悪意50%ですから……ちょっと誘惑すればイチコロです。人なんてそんなもんですよ」
「僕はもっと人を信じたい!人類の可能性に賭けたい!」
「そうですか。ところで私阿良々木先輩の身長ついでに、戦場ヶ原先輩のスリーサイ「いくらだ?」