追加戦士になりたくない黒騎士くん   作:クロカタ

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お待たせしました。
今回は二日に分けて二話ほど更新したいと思います。

まずは最後の閑話となります。
分量的に分割するのもアレだと思ったので短い閑話を三つほど繋げたものです。

・閑話 日向家の朝
・閑話 ジェムの受難
・閑話 風浦桃子は夢を見る


閑話 それぞれの話

閑話 日向家の朝

 

 カツミさんとの対談配信は予想を超えた反響を生んでいた。

 これまで黒騎士としての姿と凄惨な過去についてでしか知られていなかった彼だが、今回の配信で別な印象を世間に与えられたと言えたといえるだろう。

 

 ……正直に言うなら私も暴走していたという自覚もある。

 というよりあえて立ち止まらなかった。

 

 推しを目の前にして冷静になれる者がどこにいるのか。

 

 むしろ逆に問いたいね、私は。

 

質問したらなんでも話してくれるカツミさんに限界化せずにどうしろというのか。

 

 なので私には一切の後悔もない。

 配信後のツムッターに私の意思は残しておいた。

 

蒼花ナオ@AOHANA70_KCあああああああああああ

 我が生涯に一片の悔いなし……!!

3242 3万 ♡23万 

●レッド戦隊ヒーロー活動中 @AKARED_JCAKR

返信先 @AOHANA70_KCさん

 信じてたのに……

      ♡ 

蒼花ナオ@AOHANA70_KC

返信先 @AKARED_JCAKRさん

レッドさんのことも大好きです!!

      ♡ 

●レッド戦隊ヒーロー活動中 @AKARED_JCAKR

返信先 @AOHANA70_KCさん

レッドさんのこと“も”?

      ♡ 

蒼花ナオ@AOHANA70_KC

返信先 @AKARED_JCAKRさん

……アッ

      ♡ 

 

 多少のプレミはしてしまったけれどもアカネさん的にもからかってくれたようなものだろう。

 あの人はきららさんと姉には結構遠慮しないけれど、私にとっては良い先輩でもあるし。

 というより普通にしていると同性に好かれるようなタイプなんだよね……本人には口が裂けても言えないけれども。

 とにかく、SNSで投稿した通り私には先日の配信について一片の悔いはない。

 

 

 

「ハル。なにか私とお父さんに言うことはありませんか?」

 

 訂正、怪人の事件に巻き込まれていたことを家族に秘密にしていたことをバラしてしまったことに後悔してる。

 日曜の朝食の席。

 長テーブルに座布団に座った私に開口一番に話しかけてきた母の言葉に狼狽するしかなかった。

 

「お、お母さん。この場合、プチ家出しただけでも心配されたのにその上怪人に襲われただなんて事実を知ったらきっと卒倒すると思い黙っていたんです……」

「……」

「そ、それに私、見ての通りにカツミさんに助けられたから無事で……」

「……言い訳はそれだけで十分ですか?」

「黙っていてごめんなさい……」

 

 我が家の家庭内ヒエラルキー最上位に位置する母の圧にあっさりと屈する私。

 私の言葉にため息をついたお母さんは一度、湯飲みにいれられたお茶を口にする。

 うちは他の家とは違って休日でも朝食は家族皆で食べるので、この場には私と姉に、父と母におじいちゃん、そして———先日から家に泊まっているカツミさんもいる。

 

「まあ、もう二年も前の話ですのでいいでしょう。これ以上引き合いには出すつもりはありません。カツミさんもありがとうございます」

「いえ、娘さんのことは俺も昨日初めて知ったことですから。それに俺はただ戦っていただけなので……」

「謙遜なさらずお礼くらい受け取ってくださいな。おかわり、よそりましょうか?」

「え、え? お願いします?」

 

 母の勢いに押され茶碗にご飯をよそられるカツミさん。

 現在彼は、私と姉に挟まれる形で座っているが……さっきから無言で朝食を食べている姉が不気味でしかない。

 いったい何を企んでいる……?

 

「葵、今日はやけに起きるのが遅かったですね」

「んー?」

 

 そういえばいつもきっちり決まった時間に起きる姉が珍しく寝坊していたな。

 母が起こしていたようだけど、機械並みに正確な体内時計をしている姉には珍しいことだ。

 ぐるぐると納豆をかき混ぜながら“うーん”という反応を返した姉は、特になんてことがないように答える。

 

「カツミ君が起こしに来るのを待ってた」

「えっ?」

「どうして事前に私に言っておかないの? そしたらカツミさんに行かせたのに」

「えっ?」

 

 姉と母の会話に呆けた反応をするカツミさん。

 いや、本人目の前にいるのになんでそんな打算しかない会話ができるのだろうか。

 

「き、聞き間違いか……? そうだよな……」

 

 ついには聞き間違いということで納得してしまった!?

 

「……カツミ君」

「はい。なんでしょうか?」

 

 不意にカツミさんの対面に座っている父が彼に話しかけた。

 眉間にしわを寄せ、無駄に低い声で話しかけられたカツミさんは少し身構えるように返答する。

 

「……。ここでの、生活はどうだ?」

「え? ……とてもよくしていただいて、とても助かっています」

「そうか。それはよかった」

「はい」

「……」

「……」

 

 私から見て上がり症の父が緊張しているのは分かるけれどもその絡み方はやばいと思う。

 カツミさん、会話が広がらなくてものすっごい気まずそうな顔をしているもん。

 

「お父さん、カツミ君に圧をかけないで」

「そうだよ。カツミさん困ってるじゃん」

「あなた、怖がられたらどうするんですか?」

「ひ、ひどい……」

「べ、別に気にしてませんから……」

 

 気を遣われてるじゃん……。

 どうして父は緊張すると見た目の印象が変わってしまうのだろうか。

 普段は気弱な人なのに……。

 

「カツミ君。今日の予定は?」

「予定? 予定といっても外出歩くわけにもいかねぇしな」

「それじゃあ……」

「うちにゲーム、たくさんあるよ……!」

「へぇ、面白そうだな」

 

 自然に休日の予定を決定させた……!?

 これはマズい! 乗り遅れる前に私も参加せねば……!!

 

「ハルもどうだ?」

「やります」

 

 乗り遅れるどころか手を差し伸べられてしまった。

 姉を見ればしくじったと言わんばかりの顔をしている。

 ……後でカツミさんの前でボコボコにしてやるから覚悟しておけよ姉ェ……!!

 いつもしてやられてばっかりだけど、今日の私は阿修羅すらも凌駕する存在だ……!!

 


 

 

 

閑話 ジェムの受難

 

 

 

 

ねっむ
課金したいからお金貸してー!

 

コンビニでプリン買ってきてよ
 
こいこいこい!!

当たったァー!!

どうせ機械弄ってばかりで暇でしょ?

お腹空いたー!

ごみ? ああ、そこらへん転がってるから片付けといてー

昼間から惰眠を貪るって最高!!

 

    0:56/XX:XX
 
     
♯テスト

【ノンフィクション】駄目人間の生態

 XXXX回視聴
高評価低評価保存 …

JEMJEMチャンネル 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数X万人

暴虐の化身

モンスターペアレンツ姉

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XXXX件のコメント ▽並び替え

 

ページONE一週間前

こ れ が 現 実

64   返信

▲6件の返信を非表示

 マロマロ

 だよなぁ。

 これが現実だよなぁ。

    返信

 

 抹茶エナジー

 危ない危ない。

 長男じゃなかったら耐えられなかったぜ。

 俺はいつまでも夢を見続けられる。

    返信

 

 Suriib

 現実の姉なんてこんなもんよ

 いや、さすがにここまで暴虐極めてないな

    返信

 

 温度K

 正直羨ましい

    返信

 

 GAOGAO

 よく弟君耐えてるな

    返信

 

 田中さんです

 廃課金中毒の姉とか恐ろしすぎるわ

    返信

 

ダブルターボ

ここまでの駄目人間始めてみた

    返信

 

激昂クルルヤック

腕力で上回られてるのが笑う

    返信

 

天のスコ

姉に夢を見てはいけない(戒め)

    返信

 

KARASHI

概要欄のモンスターペアレンツ姉のインパクトよ笑

字面から苦労具合が伝わってくる

   返信

 

ナメクジ怪人4号

見た目かわいいのが腹立つな……

   返信

 

ナメタケナイト

これ姉に無断で出してんのかな?

   返信

▲2件の返信を非表示

 AGO美

 概要蘭に許可はもらってるって書いてあるぞ

   返信

 

 電子レンジ

 ガチャを回す姉の動画で弟が稼いで

 稼いだ金で姉がガチャを回す

 永久機関が完成しちまったなァ~!

   返信

 

 SKAL

 ただの悪循環なんだよなぁ

   返信

 


 

「……ッスゥー」

 

 編集を終え、今一度投稿した動画に目を通し眉間を揉む。

 高性能レンズにより構築された我が眼球に疲労という二文字は存在しないのだが、今の理不尽な状況に置かれたせいで精神的な意味での疲れを隠せなかった。

 ———それは、サニー様の発案から始まった。

 

『そんなに資金に困っているなら動画を出してみたらいいんじゃない? 地球では流行っているらしいわよ?』

 

『そうねぇ。レアムちゃんとか動画映えしそうじゃない?』

 

『ダメもとでもやってみなさいよ。なんなら私でもいいわよ? 冗談よ。……割とマジな顔で首を横に振らないでくれる……!?』

 

 サニー様のお言葉と言えどそんな簡単に資金を稼げるはずがないと思っていた。

 しかし、資金集めの片手間にならば動画編集も容易くできることに加え、脳内メモリに姉の醜態はしっかりと記憶してあるので動画化することも容易かった。

 どうせ大した話題にもならないだろう。

 そう思い、ダメ元で穂村克己が配信に出ていた大手の動画サイトに投稿してみた……結果。

 

「地球人の金銭感覚はおかしい!!!」

「ご主人様! お気を確かに!?」

「どうして俺が真面目に金を稼ぐよりこの駄目姉のクソみたいな日常風景映した方が金になるんだ!? おかしいだろ!? ただ食って寝て課金して食って寝てるだけなんだぞ!? 異常な速度で収益化が通って……く、うおおおお、電子回路が焼けこげそうだ!!! ちくしょうめ!!」

 

 頭を抱えPCの前で悶えている俺にMEIが駆け寄ってくる。

 理解不能すぎる!

 あんな理不尽の権化がなぜ一定数の人気が集まるのが理解できん!!

 

「あのさぁ、姉に向かって失礼じゃない?」

「控え目に言っても人間性がクズなのに……!!」

「えーっと……怒っていいかな? これ?」

 

 回転椅子に座りくるくると回って遊んでいたレアムが固く握りしめた拳を向けてくる。

 多少の脅しでは俺は屈服せんわ。

 乱暴。

 金遣いが荒い。

 だらしない。

 食いしん坊。

 最早、戦闘力しか取り柄がない姉に金を投げつけるなど……地球人はおかしいとしか言えん。

 

「……ですがダメ人間とは言わずも人間性に欠点がある方は、その……尽くし甲斐があるのは事実です」

「え、待って。それ俺のこと言ってるのか? それ俺のこと? MEI! どうして目を合わせてくれないんだ!? MEI!?」

 

 MEIまさかずっと俺のことをそう思って世話してきたのか……!?

 まさかの献身の理由に地味にショックを受けながら、俺はある意味で苦痛とも言える動画編集を行わなければならなかった。

 


 

 

閑話 風浦桃子は夢を見る

 

 

 夢を見た。

 

 それは、他愛のない日常を生きる夢だった。

 地球ではないどこか。

 地球で暮らす私とほとんど違いのない人々。

 彼女には家族がいた。

 

 父は最後まで私のことを気にかけてくれた。

 

 母は私を引き渡さないように抵抗していた。

 

 兄は私と言う家族を守るために戦ってくれた。

 

 姉はずっと私の味方だった。

 

 オメガと呼ばれた彼は、私を守り一緒の人生を生きてくれるともいっていた。

 

 みんな、優しかった。

 たったそれだけのありふれた日常を幸せと思っていた夢。

 優しくて、温かい家族が大好きだった。

 

 

 

悪夢を見た。

 

 

 

 それは、日常が一瞬にして地獄へと変わる夢。

 大きな船に乗った侵略者が空からやってきて、“アルファ”の検体を回収しにやってきたことが始まりだった。

 彼女はアルファだった。

 特別な力を持つ少女。

 放っておけば周囲に危険をまき散らす怪物、化物、だと侵略者の口から星に住む人々へ……そう、語られた。

 

『娘は捧げます! だから家族だけは、家族だけは見逃してくれ!』

父は最後まで私のことを気にかけてくれた(家族として見ていなかった)

 

『私を困らせないで。貴女のような疫病神は私の娘なんかじゃない』

母は私を引き渡さないように抵抗していた(物のように扱い蔑んだ)

 

『お前なんて化物だ。さっさと解剖でもされてくたばっちまえよ』

兄は私という家族を守るために戦ってくれた(異物を嫌っていた)

 

『どうして、あんたなんかが妹になっちゃったの? 私たちのために死んでよ……』

姉はずっと私の味方だった(私のことを憎んでいた)

 

『君を捧げれば僕たちは、この星は見逃してもらえるんだ。頼む、僕達のためにその命を捧げてほしい』

オメガと呼ばれた彼は、私を守り(私を裏切り)一緒の人生を生きてくれるとも言っていた(痛めつけた後に侵略者へと生贄として捧げた)

 

 力を持っていると分かる前は普通の家族だった。

 侵略者の来訪により判明した自らの力の起源と、侵略者が求める“平和的”な交換条件。

 そのせいで彼女の家族は、星に住む人々は壊れた。

 

 平和のための生贄。

 

 ごく普通の少女の心は壊れ、抵抗することもなく侵略者たちにより物言わぬコアとなる———はずだった。

 彼女の悲しみは、行き場のない怒りはコアとなっても消えることはなかった。

 澄んだ桃色の光を放つエナジーコアには、毒々しい緑色が混じりその末に暴走してしまったのだ。

 

『あ、あ、あああああ……』

 

 侵略者の一人に取り付き、同化してその体を乗っ取った彼女。

 明らかに普通じゃない力を纏った彼女は自らを生贄にした者たちがいる故郷に舞い戻り少しの躊躇もなくその星の住人を虐殺し滅ぼした。

 

 彼女の慟哭は、

 溢れ出る悲しみは癒えることはない。

 それは呪いのように、家族の愛に裏切られた少女の心を苛み、いつしか歪んだ破滅願望へと変わっていった。

 

 

 

 

「お目覚めかな? 桃子」

———最悪の目覚めだよ

 

 悪夢から目覚めると相変わらず私の身体は私のものじゃなかった。

 暗い研究室の中、テーブルに足をのせて椅子に背中を預けていたヒラルダは大きな窓の先に見える青い地球を目にしながら苦笑していた。

 

「私の過去なんか見るなんて長く同化しすぎちゃったかな?」

———貴女が見せたんじゃないの?

「こんな私にだって触れられたくないことだってあるんだよ?」

 

 どこまでが本音か分からないけど、あんな最悪な記憶は触れらたくはないなとは思う。

 こいつは性格が悪くて私の身体を現在進行中で好き勝手に使っている最低なやつだけど、その境遇には同情する。

 

———家族に捨てられたの?

「同情してくれているの? やっぱり地球人って甘いねぇ」

 

 同情はしているが彼女の所業を許しているわけじゃない。

 こいつのおかげで私は家にも帰れず、大学にも戻れないでいるのだ。

 もしかしたら両親も私が死んでいると思っていると考えると、背筋が凍るような思いに駆られてしまう。

 

「地球人って本当に能天気。そういうのも結構好きよ」

———貴女、なんでも好きって言うよね

「そう頻繁には言わない。最近は云う頻度が増えてきただけ。節操なしみたいに言わないでくれる?」

 

 意外だけどこいつは、せいかい戦隊とかいうジャスティスクルセイダーのパチモン戦隊のイエローには結構好意的な感情を向けている。

 相手からは蛇蝎の如く嫌われているけど。

 

「心が折れないっていいことよねぇ。どんな苦難にも屈しない。一度決めたことを曲げない。それはとても素晴らしいことだと思う。ええ、本当に」

———……いきなり、どうしたの?

「私を生贄に捧げた奴ら、見たでしょ? あんなんでも私の家族だったんだ。少なくとも侵略者が来る前までは私に対して優しかったし憎まれてもいなかった」

 

 ヒラルダの口調は変わらず明るいまま。

 ううん、まるで他人事のように話しているとさえ思えた。

 

「それが、私を差し出せば平和になると唆されるとあの扱い。別に生贄に捧げられるくらいならそれでよかった。愛する家族のためなら自分の身を捨ててもいいとすら思ってた」

 

 記憶の中で幼い少女だったヒラルダの様子を思い出す。

 まだ幸せな記憶の中にいた彼女は、今の邪悪さとはうって変わってどこにでもいる普通の少女だった。

 ……宇宙人だけど。

 

「なのにあの人たち。途端に私を化物を見るように見てきて……挙句の果てに同じ化物のオメガと一緒にボコボコにして差し出すなんて……もう、絶望通り越して笑えて来ちゃったわ」

———だから、殺したの?

「右往左往する残念な頭は必要ないでしょ? でも報復されるだなんて思いもしなかったって反応は面白かった。———私の愛を裏切ったのはそっちだったのに」

 

 視線の先にある地球を見て、小さなため息を零す。

 その後に椅子から跳ねるように立ち上がった彼女は、その両腕を大仰に広げた。

 

「だから私は心が折れない人が好き。ブルーもイエローも、コスモちゃんも、ジャスティスクルセイダーも、黒騎士……ホムラカツミもみーんな大好き。貴女のことも気に入っているのよ?」

——気持ち悪い

「そういうところも好き」

 

 軽口のように彼女はそう呟く。

 

「だから私を終わらせるならそういう人がいい。そのために抵抗して抵抗して、やれること全部、全部全部全部全部やって……それを全て打ち砕いてもらって……そこまでやってようやく私は地獄に落ちることができるの」

———私も道連れってこと?

「それはどうでしょうねぇ」

 

 彼女のことは未だに理解できない。

 ただ、彼女がどうしようもなくかわいそうな人だということだけは分かってしまった。

 できることなら、こいつに……ヒラルダに対してそういう人間のような感情を持っているということを知りたくなかった。

 




日向家とジェムの話はギャグ枠
最後はヒラルダの掘り下げのようなものでした。

次回から第五部に突入します。

次の更新は明日の18時を予定しております。

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