前話を見ていない方はまずはそちらをー。
今回はちょっと特殊で四段階に分けられています。
1、流れるコメント
2、記者会見
3、記録映像
4、掲示板
となります。
※記者会見の内容を見直して、部分的に書き直すことにしました。
舞台装置としてヘイトを集めすぎてしまったので、大きな修正を行います。
「見てください! これが怪人とヒーローの戦いでーす!!」
「俺らマジ命がけでここにいるから、その意を汲んでね!!」
「うおおおお! 臨場感すげぇ!! ここまで熱いのがくる!!」
《記者会見、音声記録》
記者A、秘匿されていた怪人、アースとはどのような存在なのですか?
―――彼の怪人の存在を秘匿した理由につきましては、第一の理由としては惑星怪人アースという怪人は、日本そのものを短時間で崩壊させる力を持つ存在であることです。
―――その登場も、活動を短時間で察知できたことは我々にとって幸運なことでした。
記者C、もしアースの発見が遅れた場合、どのような事態が引き起こされていましたか?
―――恐らく、この日本そのものが崩壊していたことでしょう。
―――信じられないかもしれません。
―――しかし、これまでの怪人という恐ろしい存在を知っている皆様なら、その可能性がゼロではないことをご理解いただけるでしょう。
―――我々には、手段を選んでいる状況ではなかった。
記者A、なぜ黒騎士が自衛隊と共に作戦に当たったのですか?
―――惑星怪人アースには既存の重火器による攻撃が通用しなかったことが大きな理由となります。
―――黒騎士、と呼ばれた彼は非公認の存在ではありますが数多くの怪人との戦闘を経験している者であり、我々としても苦肉の策として彼に協力を仰ぎました。
記者B、彼の年齢が十代半ばという事実は把握しておりましたか?
―――いいえ。
―――我々がその事実を知ったのは騒動の後でした。
―――……私も……当時は、驚きました。
記者A、プロトスーツの件ですが、政府は未だ彼に罪を問うつもりでいるのですか?
―――この場で明言しましょう。
―――様々な憶測が飛び交っておりますが、彼のプロトスーツ盗難の件は既に企業側が訴えを取り消しております。
―――怪人との戦闘の余波につきましては、彼の責任を問いません。
―――未だ疑いの目が向けられることは理解しております。
―――彼の行動には、目に余るものがあることも認めます。
―――しかし、これだけは信じて欲しい。
―――彼は、一度たりとも我々に攻撃の矛先を向けたことが、ないということを。
記者B、先日の戦闘では、なぜ黒騎士が作戦に参加を? 彼は現在、監視中だと……。
―――もしもの事態に備えてのことです。
―――相手は、怪人。
―――これまでのようにどのような手段で攻撃してくるか分からない。
―――だからこそ、ジャスティスクルセイダーの助けとして、彼にも作戦に参加してもらったのです。
―――政府からの要請という形での参加なので、彼の意思ではありません。
記者C、貴方がたは黒騎士の正体を既に把握しているのですか?
―――……。
―――はい。
―――ですが、個人情報の観点につきまして彼の情報を明かすことはできません。
記者A、惑星怪人アースに関する作戦資料、映像、音声記録。またジャスティスクルセイダー本部が保管する映像記録を開示するという情報は事実なのでしょうか?
―――はい。
―――秘密が公となった今、国民の皆様には知ってもらいたい。
―――日本の危機に、立ち上がった人々がいたということを。
―――彼らの力があってこそ、今の私達がいることを……知ってほしい。
―――……我々も相応の責任を取る所存です。
録画記録【20xx.05/21.07:13:32:22】
「今日から協力させていただくことになった……えーっと、黒……騎士って呼ばれてます。名乗ったことがないから恥ずかしいなこれ……」
「彼がマグマ怪人との戦闘に参加してくれる。正体を明かさないということが条件だ。彼は対怪人戦のエキスパート、我々より遥かに怪人との実戦経験に溢れている。身分が不明ではあるが、状況が状況だ。協力するように」
「よ、よろしくお願いします」
「……まあ、見ての通り我々が想像していた以上に人間らしい人物だ。……私個人の意見ではあるが、信頼してもいいと思う。では早速会議に移ろう。事態は一刻を争う」
録画記録【20××.05/21.08:22:45:97】
「マグマ怪人は大地にいる限り、無敵、という話を聞きましたが……これはなんですか? カメラ?」
「ああ、これは記録のために残しているんだ。……君が拒否するなら映さないが」
「いえ、気になっただけなので。えぇと、話の続きですね。恐らく、相手がエネルギーを吸収するのは大地に足が触れている間で、その時は攻撃が効かない。それなら――」
「だから、足から離れさせてしまえばいい? それは無茶だ。アレには現代兵器が効かないんだぞ」
「効かなかったとしても衝撃は伝わるはずです。先ほど、映像を確認しましたが、攻撃は効きはしませんでしたがその衝撃で僅かに後ろにのけ反っているのが見えました。それを利用し、なにか箱のようなものに閉じ込めて……ヘリに積んで海に落とす。そうすれば、奴の力を大幅に割くことができるかもしれません」
「斎藤さん、いけると思いますか?」
「……上に掛け合ってみるか。だが、あれを動かすのは至難の業だぞ。どうする?」
「俺があの怪人の相手をします」
「できるのか?」
「やってみます。自信は、ないですが」
「そこは嘘でもできると言って欲しかったな。……冗談だ、目に見えて落ち込むんじゃない」
「すみません……」
「「「ははは!」」」
録画記録【20××.05/22.04:47:68:79】
「誰かと話していたのか?」
「ああ、いえ、独り言です。……だから纏わりつくなって……!」
「戦いは間近だが……。君は、怖くないのか?」
「……あまり、怖いとは思ったことはありません」
「死ぬのも?」
「……はい」
「……黒騎士くん、君は……年はいくつだ?」
「15歳です。……あ、これ録画してます?」
「あ、ああ、すまない。消そうか?」
「いえ、大丈夫です。ああ、俺のバカ……今度から気をつけろよな……」
「……子供だな。親御さんは心配していないのか?」
「いいえ、もういませんから」
「……すまない。配慮ができていなかった」
「いえ、いいんです。安藤さんはご家族は?」
「ああ、妻子が、な。今は別居中だが……」
「生きているならどうとでもなりますよ」
「そうだと、いいな」
「……」
「……」
「……俺、必ずマグマ怪人、なんとかしてみますから。貴方も家族のこと、絶対に諦めないでくださいね」
325:ヒーローと名無しさん
とりあえず激動の一か月だったと他人事ながら思う。
一か月前の惑星怪人討伐事件
アホな一般人がジャスティスクルセイダーと黒騎士君の戦闘を生放送をして暴露。
撮影した当事者は拘束され、そのあとどうなったかはまだ分からないが、まあ無傷ではいられないだろうなぁ。
326:ヒーローと名無しさん
政府も思い切ったことしたな。
一年と半年前の対惑星怪人アースとの戦いから、一か月前の戦いの情報も公開するだなんて……。
情報過多すぎて多方面が混乱しまくったわ。
327:ヒーローと名無しさん
黒騎士くん怪人とジャスティス戦隊以外には敬語って初めて知った。
しかも当時15歳という事実に、心が震えた。
328:ヒーローと名無しさん
15歳で色々背負いすぎだろ……。
録画記録見て、なんで逃げ出したアースにマジギレしたのかよく理解できた。
329:ヒーローと名無しさん
黒騎士くんルイズコピペというこの世の悍ましいものの粋を集めた呪いの文書が出てしまったこと以外は、俺の周りでは平和だったゾ
330:ヒーローと名無しさん
怖気(突然の死)
331:ヒーローと名無しさん
相手が地球の名前持った敵とか意味わからん敵すぎるし。
能力も日本に特攻効きまくってやばいってもんじゃなかった。
地球のエネルギーを吸い取って大地にいる限り無敵とかなんだよそれ……。
そんな相手とよく立ち向かえたな、自衛隊。
332:ヒーローと名無しさん
なんで一部怪人連中ってクソみたいな能力してんだろうなぁ。
殺意高すぎてなんで人類滅んでないん?ってレベルでやばい……。
333:ヒーローと名無しさん
そりゃジャスティスクルセイダーと黒騎士くんが頑張りまくっていたからだよ。
334:ヒーローと名無しさん
正直、黒騎士反対派だったが、しょうがねぇんじゃないかと思う。
だって割と日本どころか世界規模の危機だったんでしょ?
さすがに自分の命までどうでもいいとは言えないから、黒騎士と陸自の人達の尽力があって今があると思ってる。
335:ヒーローと名無しさん
実際その通りだよ。
彼らがいなければ、日本は終わってた。
336:ヒーローと名無しさん
色々、すごかったなぁ。
337:ヒーローと名無しさん
大袈裟でもなんでもなく黒騎士くんいなけりゃ一年半前に日本終わってたしな。
いや、他の件でもそうなんだけど。
怪人たちが日本滅ぼそうとするのになにか理由があったんかな?
なんか認識的にいやに攻撃範囲が広い気がするんだけど。
338:ヒーローと名無しさん
あの黒騎士くんの顔面飛び膝蹴り チェキータさん並みの躍動感あって好き
339:ヒーローと名無しさん
リ ベ ロ エ ー ス バ ー ン
340:ヒーローと名無しさん
夢特性はやめなされ……。
341:ヒーローと名無しさん
当時の状況はマジで絶望的だったらしいよ。
いつアースが日本壊しにくるか分からないし、現代兵器が奴には通用しない。
黒騎士くんを呼び出したのも政府にとっての苦肉の策だったっぽい。
342:ヒーローと名無しさん
一見無謀な作戦を立ててたけど、実際やってみたら
ゴリゴリの肉弾戦だったという罠。
343:ヒーローと名無しさん
マグマ怪人って時点で強キャラすぎる……。
強すぎて序盤で処理されるけど、こいつはマジでやばすぎる……。
344:ヒーローと名無しさん
惑星怪人「エネルギー供給されてるから無敵なりぃ」
黒騎士くん「殴りまくってノックバックさせてコンテナにぶちこんでやる」
黒騎士くん「地上から離してエネルギー源ぶっちぎってやる」
頭おかC
345:ヒーローと名無しさん
惑星怪人「むむむ、こんなコンテナ溶かしてやるなりぃ」
黒騎士「コンニチワ!!」
惑星怪人「ファ!?」
黒騎士「溶かす暇与えないために目的地まで殴りまくってやるぜ!」
(電撃ナメクジ怪人の)経験が生きたな。
346:ヒーローと名無しさん
でも黒騎士くんは別に怪人でもなんでもないんだよなぁ。
てか、今回の資料で疑惑自体吹っ飛んだわ。
347:ヒーローと名無しさん
ワルモノの定義が判明した以上、普通にしているといい子。
自衛隊の人との会話が悲しすぎる。
本気で黒騎士くんの過去が気になってきた。
多分、俺達が想像している以上にえげつないもんが飛び出してくるんだろうけど。
348:ヒーローと名無しさん
まあ、このスレもこんな落ち着いているのはあと少しだけだろうな。
すぐに過激なのが湧いてくる。
349:ヒーローと名無しさん
今回の騒動で大分印象が変わったよな。
礼儀正しいのは、本当に予想外だった。
350:ヒーローと名無しさん
普段がバーサーカー過ぎるんだろ。
怪人相手にすんなら基本的にあらゆる手段を使って殴りにいく。
351:ヒーローと名無しさん
滅多に一般人と関わらない。
352:ヒーローと名無しさん
だからナマコだって言っているだろ。
なんでお前らナメクジって呼ぶんだ。
こりゃモツワタが煮えたぎってくるぜ……!
353:ヒーローと名無しさん
ナマコ兄貴いい加減しつこい。
もっとやって♡
354:ヒーローと名無しさん
前、マスコミが無理やり止めてインタビューしようとした時はちょっとおかしかったよ、黒騎士君。
らしくなく、慌てた様子で逃げてった。
相手、めっちゃ美人のインタビュアーさんだったのに
355:ヒーローと名無しさん
黒騎士くんって美人に弱い……?
356:ヒーローと名無しさん
その話知ってる。
てか、報道されたよね。
なんかわたわたしててかわいかった(小並感)
357:ヒーローと名無しさん
レッド曰く、黒騎士くんはテレビも見ていないし、パソコンも持っていなかったらしい。
だから芸能人とかそういう方面に疎いんじゃないの?
358:ヒーローと名無しさん
原始人かな?
359:ヒーローと名無しさん
だから脳筋だったのか……!
360:ヒーローと名無しさん
最近は映画をよく見てるらしいな。
361:ヒーローと名無しさん
本人ワルモノって自覚しているらしいけど、プロトスーツ盗まれた側が問題にしてないって明かされた時点で犯罪者じゃなくなってんだよな。
まあ、すっげぇ不審者ではあるんだけど。
362:ヒーローと名無しさん
会見の人、めっちゃ感情移入してた感じがしてたな。
まあ、黒騎士君年齢的に子供の部類だからしょうがなかったんだろうけど。
でも、黒騎士くん個人で異常な武力を身に付けているから、警察の捕縛の対象にはなっていたみたいだよ。
でも怪人と戦えるのは黒騎士くんだけだったから、実行はされたけど本気じゃなかったらしい。
363:ヒーローと名無しさん
現場も色々大変なんだなぁ。
364:ヒーローと名無しさん
怪人が出たら一般人じゃなすすべがない。
黒騎士くんを怖がる声があるのは理解できるけど、今回の資料とか録画映像とかを見て印象を変えてくれると嬉しいな。
365:ヒーローと名無しさん
なんかみんな、今回の戦いについて語ってないじゃん。
そっち語ろうぜ。
※内容をマイルドなものに変えました。
お騒がせして申し訳ありません。
後編は完全な掲示板方式になる予定です。