予約投稿を間違えて早めに公開してしまったことも申し訳ございませんでした!!
今回は四日にわけて四話ほど更新したいと思います。
前半がレイマ視点、後半からステラ視点でお送りいたします。
カツミ君が問題なんて起こさない、と。
残虐ファイトを得意とするレッド達は何かしらやらかしても「まあ、しょうがないか」くらいには思うが、世間知らずではあるが思慮深く、迂闊なマネはしないカツミ君なら大丈夫だろう、と私はそう思い込んでしまっていた。
『れ、れれれれレイマ助けてくれ』
かつてないほど情けない声で助けを求めてきた彼の連絡を耳にした時は本当に何事かと思った。
話だけを聞けば、迂闊なツムートをしてバズってしまったというもので、年相応で少し微笑ましい気持ちになりながら「どれどれ」とネットを拝見すると———、
「めっちゃバズってるやないかぁ———い!?」
『だからあれほどネットリテラシーについて指導しておけと何度も言ったではないか』
椅子からひっくり返りそうになる私にガルダが呆れた口調でそう言い放ってくる。
『しかし、カツミ様がこのような行動に出るとはマスターも思いもしなかったのでしょう』
タリアの言う通りでもある。
黒騎士の影響力を一番自覚していないのが本人だということは知っていた。
かといって、カツミ君の普段のツムートはとても淡白なもので、業務連絡といっても差し支えのないもの。
だが、最早世界的なインフルエンサーである彼が発言しようものなら文字通りに“世界が動く”。
「……いや、彼にここまで予想しろと言う方が無理な話だ。他者にとって普通の行動が、彼にとっては普通だったとは限らないからな」
なにより、彼も一人の人間だ。
黒騎士としての影響力は自覚していただろうが、穂村克己という一個人においての影響力は考えもしていなかったはずだ。
自己の無頓着さはレッド達との交流を通じて改善こそされたが、それでもまだまだ彼が普通の人間として生きるには足りないということだ。
「しかし、ふむ」
このステラというアカウント。
恐らく、最近サーサナスにネームを持ち込んできている異星人の少女のものだろう。
「異星人・仮称“イリス”のデータを表示してくれ」
『かしこまりました』
モニターに表示される情報に改めて目を通す。
目元を隠すほどにまで長い銀髪の髪には、緑と青のメッシュ。
人間離れした髪色と容姿ではあるが、髪色に関してはまだコスプレの域をでないので異常ではない。
映像内で、やや猫背気味で暗めの雰囲気を背負った少女は、常にスケッチブックがいれられた手提げかばんを持ち歩き行動している。
『主な行動は画材の購入。最近はデジタルに興味を抱いたようでそれに関係した機材を購入しているようです。意外にも日中は外で行動することも多く、大抵は公園などで風景画のスケッチを行っております』
「無害すぎるな。ガルダ、お前の記録には?」
私の言葉に、別世界の私の思考を元に作られたAIガルダが答える。
長年、別世界のレッドである序列10位のレックスと共に行動していた彼は、ある程度の序列持ちのデータを有している。
一桁の序列は謎に包まれているとしても、それ以下ならヒットしてもおかしくはないが……。
『少なくともこの私が記録している星将序列には彼女の記録はない。仕草に関してもよほどの擬態でなければ、あれが素の行動だろうな』
「偽名を名乗っているが、戸籍ががっつり本名なのがな」
『イリステラ・ニーナノという名も本当かどうか疑わしいと思いますが』
最初の接触を思い返すと、名前を言いかけていたのでイリステラの部分は本名なのだろう。
しかし、本当に無害すぎる。
行動を見るだけでも地球めっちゃ満喫してるじゃん。
少し見ているだけでも無害でとても他者に危害を加えるような宇宙人ではないのが分かるので、捨て置いてもいいとは思っていたが———、
「少し事情が変わってきたな……」
カツミ君がツムートした件もそうだが、彼女の今日の行動記録。
彼女が喫茶店サーサナスを訪れたその後、サニーが引き合わせたという人物に会いに向かった先の映像記録が不自然に乱されていることだ。
まるで特定の人物の存在を見せたくないように映像がノイズがかかり、見えなくなった。
『この時間帯、奇妙な電波反応を計測いたしました。このように言葉にするのは酷く奇妙に思われますでしょうが、まるで電波が意思を持つように映像機器に影響を与えているように思えました』
「……どちらにせよ、確かめる必要があるな」
イリス氏のせいではないにしても、この詳細不明の記録について確認しなければならない。
「まあ、それは抜きにしてだ」
モニターを切り替え、ステラと作られたツムッタ—のアカウントを覗く。
そこには彼女が手書きで描いたであろうオリジナルキャラクターのイラストが投稿されている。
「……私もデザイン関連で多少の絵は嗜むが、いい腕をしているな」
精密……書き直した痕跡も、修正した跡もない……がこれは正真正銘手書きで書いたものだ。
描かれた線に一切の迷いがないことを見ると、とてつもない練習を積み重ねているようだ。
特殊な能力と努力で培った技術の違いは、自然と分かるものだ。
それが手書きのものならばなおさら。
「これもいい機会だな。よし、カツミ君に通信を繋いでくれ。早く安心させてやらねばな」
正直なところ、先延ばしにしていた問題を解決できるかもしれないな。
そのためにまずは、私の明日の予定に空きを作ろう。
なんでこんな状況になっているんだろう。
改めて今私が置かれている状況を見て、そう思ってしまう。
怪人・宇宙の侵略者が怯える地球の守護者、ジャスティスクルセイダー。
反旗を翻した元序列持ちの宇宙人、ゴールディ。
まず普通の侵略者なら前にしただけで命を諦めてしまうほどの彼らと対面した私は、ジッとテーブルの上を見つめるように俯きながら現実逃避をするしかなかった。
「まず一つ、聞きたいことがある」
「な、なんでしょうか」
カネザキさんの鋭い視線に怯えてしまう。
「昨日、君が接触したのは何者だ?」
「え?」
私がハイルさんに会うことは、別に隠していることじゃない。
いや、さすがに名前は言っていなかったけれど、どうして私を監視していたであろうカネザキさんはそれを訪ねてくるのだろうか?
「すまないが、君が危険な宇宙人ではないか判断できていなかったので、監視させていたのだ」
「そ、それは……当然ですけれど……」
「昨日、君が向かった先も監視していたが、どういうわけか君が足を運んだカフェを中心とした半径数百メートル範囲内の監視カメラ
「……えぇ……」
え、なにそれ怖い……知らない。
全然思い当たる節がない。
考えられるとすれば———、
「ハッ!?」
も、もしや七位のレアムさんって人の能力か!?
なんでそんな面倒で回りくどいこと……あれ!? もしかしてハイルさんって身を隠しているから、バレないように能力を発動させて足がつかないようにしていた……ってこと!?
だとしたら、ここで私がバカ正直に話したらハイルさんに迷惑が掛かってしまう。
せっかくできた友達が減ってしまう!!!!
「やはり、なにか知っているようだな」
「ムヒッ」
テンパったあまり変な声が漏れてしまう。
頭の中でぐるぐると思考が渦巻く。
なにか言わなくちゃ。
でも誤魔化して通じるほど簡単な人たちじゃないし、なにより隣にいるカツミさんに嘘をつきたくない。
顔が青白くなっていることを自覚しながら俯き、とりあえずなにか言葉を発しようとする。
「あ、あの……」
「レイマ、そのことについて聞かなくていい」
「……ぇ?」
か細い声を出した私に、カツミさんは心配するなと言わんばかりに頷き、怪訝な顔をしたカネザキさんへと顔を向ける。
「カツミ君、もしかすると彼女が誰に会ったか知っているのか?」
「多分だけどな」
カネザキさんの言葉に彼は頷きながら、また私を見る。
「イリスさん。土産は
「……!」
お土産、と聞いて昨日のことを思い出す。
もしかしてと思っていたけれどカツミさんは、昨日私がハイルさんに会うことを察していたんだ。
どういう関係か分からないけれど、ハイルさんはカツミさんにとっての友達なのかもしれない。
「はい。その、すごく喜んで……ありがとうって、言っていました」
「それならよかった。間違ったらどうしようって思ってたから安心した」
安堵したそぶりを見せてから、彼はカネザキさんへ話しかける。
「というわけだ。この人が会ったのは危険なやつじゃない」
「……サニーと関係があるとすれば……なるほど、そういうことだったか。ならばこちらから深く追求するべきではないな」
「い、いいんですか?」
まだほとんどなにも話せていないのに納得したカネザキさんに逆に不安になる。
「現状、サニーは我々に敵対的な行動をしていない存在だからな。しかも序列3位なこともあり、下手に事を構えるべきではない」
「ソ、ソウデスネ……」
ここで私が二位ってバレたらどうなるのか怖い。
というより、絶対言えない。
言ったら私の扱いとか印象とか変わっちゃうから。
「社長、最初の要件が終わったところで、私たちの自己紹介をしてもいいですか?」
「私もしたいんやけど」
「む? ああ、確かにそうだな」
アオイちゃんの隣にいる二人がカネザキさんに話しかけた後に、私の方を見る。
レッドとイエロー、アオイちゃんの所属する地球最強の武力組織の視線を受け、怯えた声を隠せなくなる。
「まあ、身分バレてるし知っているかもしれないけれど、私は新坂アカネ。ジャスティスクルセイダーのレッドでリーダー」
「イエローの天塚きららや。よろしくね」
「イ、イリスです……!」
ネットの噂と違って親しみやすそうだ……!!
アオイちゃんもネットで描かれているほど変な人じゃなかったし、やっぱり考えすぎなのかもしれない。
「イリスっち、騙されないで。アカネは凶暴。きららは豊満ふぎゅえぇぇ…」
「だぁぁれが凶暴だってぇぇ?」
「カツミ君の前でそういうワードは禁止だって言わへんかったかなぁ? おい?」
肩を竦めたアオイちゃんの頭を両側から締め上げる二人。
なんか自業自得っぽいけれど、なんとなく仲良しだってことは分かる。
「イリスちゃんって呼んでもいい?」
「……あっ、いえ、あの……」
このままイリスって呼ばれ続けても後々訂正できなくなる。
いっそのこと偽名じゃなくて、今のタイミングでちゃんと名乗ろう。
「あ、嫌なら別にいいけれど」
「ち、違うんです。私の本当の名前を、いいます」
「ん? いいのか? 名乗りたくなかったんじゃないのか?」
カツミさんが私を気遣うように話しかけてくるが、首を横に振る。
「いえ、私口下手だったので……うまく名乗れなかっただけです」
なんだか温かい視線を向けられてしまい恥ずかしくなってしまう。
実のところそんな深い理由はなく、今日までずるずる訂正できなかっただけだ。
でも今は違う。
序列は明かせないけれど、ちゃんと名前くらいは自分のものを名乗る。
「私は、イリステラ。ステラ、って呼んでいただけると……嬉しいです」
「うん、よろしくね。ステラちゃん」
「よろしくー」
言ってみると、こんなに簡単なことなんだってびっくりする。
自分のことで一番気にしていたのは他人ではなく、私自身だったことを改めて自覚する。
「まあ、本名に関しては知っていたのだが」
「ええ!?」
「いや、偽造された戸籍ががっつり本名だったではないか」
「アゥッ」
下手に偽名使うと混乱しそうだから、適当にニーナノってつけただけなことをすっかり忘れていた……!!
「……とりあえずは自己紹介は済んだな。本題に移るとしよう」
「ほ、本題ですか」
「うむ」
そういえば、まだここに呼ばれた理由が分かっていなかった。
最初に昨日のことを聞かれたけれど、結局私がどうなるのか聞いていない。
「つい先ほど、改めて君のネームに目を通させてもらった」
「い、いつのまに……」
「私は天才だからな」
特に理由になっていない気がする……。
「単刀直入に言おう。私は君をスカウトしたい」
「……え?」
す、すすすスカウト!?
「社長!? スカウトってどういうことですか!?」
「初耳なんですけど!?」
「知ってた」
「レイマ、どういうことだ?」
アオイちゃん達も初耳だったのか驚いている。
「早とちりするな。ジャスティスクルセイダーという組織へのスカウトではなく、我が社へのスカウトだ」
カネザキさんが手元のコーヒーを口にする。
「ふぅ……まず前提として、ジャスティスクルセイダーにはイメージ活動というものがある」
「??? はい」
「蒼花ナオの配信活動、商品開発、広告事業によるイメージアップetc……基本社内で企画やらを行っているが、どうしても社外に仕事を依頼しなければならない」
い、いったいどういう話に繋がるのだろう。
「普通の会社ならば、それでいいだろう。余程のことでなければ情報も漏れることもない、が……我々に限ってそれでも不安が残るわけだ」
「普通に外注で頼めばいいんじゃ?」
「我々が相手にしているのは誰だ? 常軌を逸した能力を扱う怪人、地球の文明を遥かに超える科学力を用いる侵略者だ。事情を知らない一般人を巻き込むわけにはいかない」
だからこそ、私をスカウトして会社さんの身内として仕事を任せようとしている……ってことなのかな?
正直、漫画とかイラストを任せてくれる機会をいただけるのはありがたいけれど、まだ気になることがある。
「イメージアップってそこまで重要なんですか?」
「最重要事項だ」
はっきりと、そう力強く言い切ったカネザキさんにびっくりする。
「我々はただ地球を害する輩と戦っていればいいわけではない」
「……」
「無用に力を振るえば当然、民衆は恐怖し怯える。その結果自分たちを救おうと死の危険を顧みずに戦う者達の背に石を投げ、排除しようとする」
「そんな……」
「いや、俺も結構厄介者扱いされたからな。自業自得ではあるけど」
カツミさんが昔を思い出すようにしながらそう呟く。
彼の言葉に頷きながら、カネザキさんは続けて言葉を発する。
「だからこそ、我々は民衆に寄り添えるヒーロー像を作っていかなければならない。背中からぶつけられるのは声援だけでいいからな」
これって思っていたより、責任重大な気がする。
いや、でも結局のところカネザキ・コーポレーションという会社へのスカウトだから結構いい話な気がする。
「あと、ぶっちゃけるなら、最近忙しくなってデザイン関係の作業をする暇がなくなってきたから、そろそろ信頼する人材に任せたくなっただけだ」
「ぶっちゃけすぎやん」
「むしろ今までがおかしすぎると思う」
……え、そういう作業をカネザキさんもやってたの……?
肩書の多さからして、普段どれだけの作業量をこなしているんだろう、この人。
「それで、後は君の返事だが……すぐに決めなくてもいいぞ」
「いえ、お受けします!!」
ここで保留したら、私のことだからずっとうじうじ悩んで答えを出せないままになっちゃう。
なら、この場で思いっきり答えてやる。
私の答えにカネザキさんは目を丸くした後に、フッ、と笑みを浮かべる。
「感謝する。順番が滅茶苦茶になってしまったが、君を雇用するにあたっての待遇については、こちらにまとめさせてもらった」
「は、はい、ありがとうございます」
「なにか質問があれば遠慮なくしてほしい。もちろん、後々になっても構わない」
き、昨日の今日なのに準備がよすぎる……。
え、こんなにもらえるの……? しかも私のために講座まで開いてくれるって書いてある……!?
「さて、堅苦しい話もここまでにして……イリステラ……ステラ君と呼んでも構わないかな?」
「あ、はい」
緊張していたけど、なんとかうまくまとまってよかったぁ。
心の底から安堵していると、カネザキさんがなにかを思いついたようにそぶりを見せる。
「ふむ。ステラ君、改めて君の技術を確認したいので、試しに今この場で絵の方を描いてもらっても構わないかな?」
「え、今、ですか?」
「そこまで堅苦しいものでもない」
いつも通りに書かなくちゃ意味がない。
私はスケッチブックの新しいページを開き、鉛筆を5本ほど左手の近くに並べる。
そのまま軽く深呼吸をして集中力を高め———手を動かす。
「制限時間はそうだな」
描くのは対面の席に座るレッドさん。
赤みがかかった黒髪をポニーテイルにさせた美人。
ジャスティスクルセイダーの隊服と思われる白を基調としたジャケットに身を包んだ彼女を視界に映し、そのまま頭の中でポーズにあてはめ迷いなく、線をいれていく。
「五分にしよ———」
「できました」
「う……なんだと?」
集中を解いて、ほっと息を吐く。
顔を上げると、驚きの顔で私を見る皆さんの姿。
「え、もう?」
「は、はい……」
色塗りは難しいけれど、白黒の絵なら何千何万何億回も書き続けてきたからフリーハンドで描ける。
「え、あ、でもデジタルにするとペンタブが反応してくれないのでもっと遅くなってしまうので……」
「見せてくれ」
デジタルは便利だなって思ったけれど、私の速筆に機器が反応しきれてくれないからちょっと行き詰まりを感じてしまっているところだ。
「純粋な技量もそうだが、空間を認識する能力がずば抜けているのか……? かといって単純に風景をそのまま模写したものではない、しっかりと自分の絵として描いている……え、もう私よりうまくねぇ……?」
「カネザキさん?」
「!? ご、ごほん! 機器に関して私が君専用のものを用意。いや、開発しよう」
誤魔化すように咳ばらいをしたカネザキさん。
彼の手にある私が描いた線画をアオイちゃん達がのぞき込む。
「えぇ、すごい上手!」
「あんなすぐに書けるなんて大したもんやねぇ」
「きらら、最近なんか口調がおばちゃんみただだだ!?」
「言っていいことと悪いことあるよなぁ?」
本当に、よかった。
何度もそう思ったことを実感していると、ふと隣のカツミさんに視線を送る。
アオイちゃん達三人を見て微笑ましそうにしていた彼は、私の視線に気づくと小さく笑みを浮かべてくれる。
「うまくいってよかった。俺も安心したよ」
「カツミさんも、ありがとうございます」
「……これから頑張れよ。応援してる」
「……はいっ」
まだ、なにも仕事を任されたわけじゃない。
だけれど、この人が応援してくれるならどこまでも頑張れるような、そんな気がした。
「しかし、これだけのパフォーマンスができるなら……」
「?」
カネザキさんが私が描いた絵を見てなにかを呟いている。
その様子が気になって、彼へ意識を向けると、すぐになにかしらの考えをまとめた彼が顔を上げる。
「ステラ氏。ネットにおける君の現状は中々に厄介なものといってもいい」
「そ、そうなんですか……!?」
「うむ、具体的には君とカツミ君の関係性と、君が書き上げた作品の
「し、真偽?」
に、偽物だって思われているってこと……?
どうしてそんなことに……?
「これに関しては私が対策に当たって早急に解決する手筈だったが、君がこれだけの技が見せられるなら……一つ、私にいい考えがある」
「考え、とは?」
そこで一呼吸いれたカネザキさんがにやりと笑みを浮かべた。
「ステラ氏、君に勇気があるなら———配信に興味はあるかな?」
無理。
とはすぐに言葉にできなかった。
私は人前で話すのはとても苦手だが、相手の顔が見えないところで話すことは経験上それほど苦手ではなかったから。
精密機動性Aすぎて怪しまれるステラでした。
次回の更新は明日の18時を予定しております。