追加戦士になりたくない黒騎士くん   作:クロカタ

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今回はカツキ君視点となります。



新メニューと赤の姿

 街中で怪人が出てから約一週間が過ぎた。

 その間は特に何事もなく、空から侵略者も怪人も出てくることなくおだやかな日常を送ることができた。

 今日は平日のバイトをして、あくせくと働いているところではあるが、いかんせんお昼ごろ前のカフェというのは人が入らないものだ。

 恐らく、これはこのカフェの立地も関係しているんだと思う。

 カフェ『CIRCINUS(サーサナス)』。

 店が立ち並ぶ都会と住宅街の真ん中くらいの位置に存在している店。

 広くもなく狭くもなく、かといって息苦しさを感じさせない奇妙な居心地の良さを抱かせてくれる、知る人ぞ知る……というのが俺の個人的な感想だ。

 

『白騎士特集と黒騎士との類似点について専門家たちが考察!』

『廃棄された家電製品が跡形もなく姿を消す怪事件!!』

『ジャスティスクルセイダー、白騎士については未だに言及せず!!』

 

「なんだか色々と起こっているなぁ」

 

 俺は黒騎士でもなんでもないのに、世間が俺をそう言っている。

 なーんか納得いかないなーと思っていると、不意に俺に声がかけられる。

 

「おい、カツキ。新メニューのアイデアを考えるのを手伝え」

「俺がですか?」

「お前以外に誰がいるんだよ。従業員、お前一人しか雇ってねぇんだぞ」

 

 とりあえず誰もいない間に軽く掃除をしていると、キッチンで下ごしらえをしていたマスターがそんなことを言ってきた。

 

「結構、お馴染みのメニューでやっているんですから追加しなくてもいいんじゃないですか?」

「バカ野郎。お前、いつまでもコーヒーとお馴染みメニューだけで乗り切れると思うなよ。いくら俺のコーヒーの評判がいいからといって、それだけで経営が成り立つわけじゃねぇんだ」

「前から思うんですけど、どうしてコーヒー自慢をしてくるんですか?」

 

 正直ここのメニューは少ないとは思うが、そのシンプルさが結構好きなんだよなぁ。

 

「このメニューを見てみろ」

「? はい」

 

 渡されたメニューに目を通すと、前に姉さんと食べに来た時から変わりのないシンプルな内容が記されていた。

 

 

MENU

 

Launch

・サンドイッチ ……¥490

ハム、チーズ、ツナ、タマゴからお好きな組み合わせをお選びいただけます。

 

・ナポリタン  ……¥500

昔ながらのシンプルなナポリタン。

 

・オムライス  ……¥700

ふんわりオムレツでチキンライスを包み込んだ一品。

当店イチオシメニューとなります。

 

・トースト   ……¥400

シュガー、チーズ、イチゴジャム、タマゴ、ハムエッグからお好きなものをお選びいただけます。

 

・朝食セット  ……¥500

シュガートースト+目玉焼き+サラダ+コーヒー

※朝限定

 

Coffee

・ブレンドコーヒー ……¥390

当店自慢!!

(アイス/ホット)

 

・カフェオレ   ……¥430

(アイス/ホット)

 

Drink

・コーラ      ……¥250

・オレンジジュース ……¥250

・ウーロン茶    ……¥250

 

 

 

「シンプルすぎでは?」

 

 まず第一の感想がそれだった。

 うわ、安い良心的と口に出そうだったが、時折俺と姉さんも利用しているので値段を上げさせるわけにもいかないので、それは口にはしなかった。

 

「具体的には?」

「写真とか貼ってみたらどうですか? 写真があるとどんな料理が来るかお客さんにも分かりやすいと思いますし」

「……なるほど」

 

 ふむふむと頷くマスター。

 写真とかで分かれば、頼みやすいし外れもなさそうだ。

 

「他にも日替わりランチとかやっているんですから、別に増やす必要はないと思うんですけど」

「いや、やっぱり変化が欲しいんだよ。なんかないか? 俺的にはハンバーグあたり増やせればいいんじゃないかと思うんだが」

 

 変化かぁ。

 そこまで挑戦的なものはできないだろうし……マスター側の都合を考えて材料が幾分か共通しているものがいい。

 うーん。

 

「それじゃあ……お子様ランチとかどうですか?」

「お子様ランチぃ? ここで子供向けメニューか? なんでだよ」

 

 いや、なんか心の中で真っ先に浮かんだものを口に出しただけなので特に理由はない。

 

「なんとなくです」

「記憶喪失のお前が言うと意味深に聞こえるな。その図体でお子様ランチ食ってたとかないよな」

「まさか。ありえませんよ」

「だよな。……しかしお子様ランチねぇ。案外悪くはねぇかもしれねぇな。子供が来たがりゃ親が連れてくるしな。ハンバーグとオムレツとも合わせて作れるんで、そこまで試行錯誤が必要なわけじゃねぇ……よし、今度メニューに追加してみるか」

「そんな簡単にいいんですか?」

「こういうのは変に悩むより客の反応待った方がいいだろ」

 

 俺を見たマスターが人差し指を立てる。

 

「新しいもんは手元にあったら使っていくべきだ。そうでなきゃ持っている意味がないからな」

 

 たしかに。

 そう思っているとさっそく試作的に作ろうとしているのか、マスターが材料を取り出し始める。

 これなら明日明後日あたりには看板のメニューに名前を連ねているかもしれないな。

 

「そういえばよ」

「はい?」

「白川姉が一時ここで働いていたのは知ってるか?」

「え、ハクア姉さんが? ここで?」

 

 てきぱきとタマゴを割るマスターの言葉に驚く。

 聞いていなかったけど、姉さん、ここで働いていたんだ……。

 

「事情があってうちに転がり込んでてな。……あ、その時はお前もいたんだぞ?」

「俺もいたんだ……」

「まあ……白川姉にも色々あったってことだ。その時はとんでもねぇクソガキだったけどな」

 

 その時を思い出しからからと笑うマスター。

 

「お前と違って愛想も良くねぇし、すぐに辞めてパソコンやら図書館に籠ってばっかだったよ」

「看護師になるために勉強していたのかな?」

「……。そうだろうなぁ」

 

 奇妙な沈黙の後に肯定するマスター。

 ふと、こちらを振り向いた彼はバーカウンターに座っている俺を見る。

 

「今は念願かなったってところか?」

「……なんで俺を見て言うんです?」

「いや、気にするな。……家族の形は人それぞれってことだ」

 

 そう言って彼はまた前へと向き直る。

 

「今のうちに言っておくが、俺はお前達(・・・)の事情をある程度知っている」

「……? はい、それは俺も分かっていますけど。……こうして記憶のない俺を雇ってくれる時点でそうですし」

「……素直すぎるってのは困りものだな。はは」

 

 ……? ちょっと時々、マスターの言っていることが分からない。

 そんなことを思っていると、不意に頭の中にいつしか聞いた音が鳴り響き始めた。

 

「ッ」

 

 頭に直接鳴り響く鈴の音。

 額を押さえながら、それに耐えていると店の奥の方からぴょんぴょんと跳ねながら機械のオオカミ、シロがやってくる。

 

『ガウッ!』

「シロ、ここに来たら駄目だっていったじゃないか……」

『クゥーン……』

 

 音が強くなる。

 まるで、どこかに行けと。

 戦えと、そう言っているようにどこかに俺を導こうとしている。

 

――また 出たぞ

 

「……」

 

――貴様の 平穏を脅かす脅威が

 

 聞こえてくるシロの声。

 また、あの宇宙人みたいのが出たのか?

 

「俺が行かなきゃ、駄目なのか?」

 

――無理をする必要はない

 

「で、でも……」

 

――貴様がそうしたければ そうするがいい

 

 ……シロは、厳しいな。

 俺が行かなければたくさんの人が傷つくことになるかもしれない。

 なんとかする力があるのに、それをせずに見て見ぬふりをすることはしたくない。

 

「マスター……ちょっと、俺……外、出てきます」

「は? 別にいいけど、昼時までに戻って来いよ」

「はい……」

 

 強くなる頭の音に道行かれながら店の外へ出る。

 

「でも、どこにあいつらは……」

『ガウ!』

「ん? どうしたシロ?」

 

 突然、一声鳴いたシロは俺を見上げた後に、人気のない路地へと顔を向ける。

 すると何を思ったのかその小さな口を開け―――藍色の光を口から放った。

 

「ええええ!?」

『ガオオオ!』

 

 すると俺が変身する時と同じように、空中に現れたいくつもの部品が組み合わさり、いつか見たバイクの姿が組み上がる。

 

LUPUS(ルプス) STRIKER(ストライカー)!!』

 

 こ、これはCBR1000RR!?

 全体的に白と黒のツートンカラーで塗装されたそれは、先日見たバイクよりも未来的なフォルムをしており、前に当たる部分には変身した時の俺の頭についた三本の角を模したものが取り付けられている。

 まさか前にスキャンした理由はこれのためか!?

 

『ガオ!』

「の、乗れっていうのか? でも俺無免許だしいくら変身できても道交法は守らなくきゃ……って、ひ、ひっぱるな! わ、分かったって!」

 

 頭の音にも促されているような気がし、とりあえずバイクに乗ってみる。

 またがると同時に、俺の頭にフルフェイスのヘルメットが虚空から分解された状態で現れ、勝手に装着される。

 

「うわ、近未来。……やっぱり使い方が分からな……分かっちゃったよ」

 

 一瞬で頭に使い方が流れ込み、ハンドルを回しエンジンからキュィィィン! という音を鳴らす。

 仕方がない……! ここまで来れば腹を括るしかない……!!

 

「シロ!!」

『ガウ!!』

 

LUPUS(ルプス) DRIVER(ドライバー)!!!!』

 

 ベルトを装着し、バックルを嵌め込んだ後にバイクを走らせる。

 一瞬でトップスピードに移ったそれは、既存のバイクとはかけ離れた加速と操縦性を見せながら大通りを走り始める。

 

「変身!」

FIGHT(ファイト) FOR(フォァ) RIGHT(ライト)!!』

 

 バイクを操作しなから変身をさせ、スーツとアーマーを纏う。

 フルフェイスのヘルメットから仮面を纏った俺は、そのままハンドルに力を入れ、バイクを跳躍させる。

 

「周りには、迷惑をかけない!」

SAVE(セーブ) FORM(フォーム)!!! COMPLETE(コンプリート)……』

 

 変身を完了させると同時に、ハンドルに設けられたボタンを押し、システムを起動させる。

 瞬間、前輪と後輪から光の粒子が溢れだしそれが半透明の道となって『ルプスストライカー』は空を走る。

 

「———光の柱……!」

 

 空を駆ける俺の視界に映りこむ光の柱。

 十数キロ先のソレを確認した俺は、さらに加速させながら目的地へと真っすぐ、最短距離を進んでいく。

 


 

 光の柱と共に現れた怪人がいたのは、街のど真ん中であった。

 肥え太った、大きな図体を持つ二体の怪人。

 黒に近い灰色の身体と、鬼のような角が特徴的な奴は、口から毒のようなものを吐き出しながら周囲に大きな被害をもたらしていた。

 

「あいつ……!」

――今回は二体だ 気をつけたほうがいい

 

 その姿を確認した俺は減速せずに地上へと着地し、そのまま必殺技を発動させる。

 

DEADLY(デッドリィ)!! TYPE(タイプ) LUPUS(ルプス)!!』

 

――は?

 

BITING(バァイティング)! ATTACK(アタァック)!!』

 

「先手必勝ォ!!」

hyo!?」

 

 トップスピードで怪人に迫った俺は、そのまま前輪のブレーキをかけ、赤い電撃を纏った後輪をその顔面に叩きつける。

 真正面から食らったそいつは斜め上に吹き飛ばされた後に成すすべなく爆発する。

 

a anija!? so sonnabakana……」

「残るはお前だけだ」

 

 地面を焦がしながら停止させたバイクから降りながら、肥大化怪人と相対する。

 

――……ふ、ふふ

 

 さっきのは双子かなにかだろうか?

 一人がやられてショックを受けているが、相手は嬉々としながら街の人々に危害を与えようとしていた怪人。

 心は痛みはするが、同情はしない。

 

「ッoreha seisyoujyoretu303i!! demogoru!! anija no katakiwo———」

「うるさい!!」

 

 再度、必殺技を起動させ跳躍と共に蹴りの態勢に移る。

 やつは驚愕の面持ちのまま名乗りを上げようとしているようだが、そもそも言葉通じないし時間の無駄なのでこのままさっさと終わらせる!!

 

BITING(バァイティング)! CRASH(クラァッシュ)!!』

 

omae huzake———」

 

 叩き込まれるエネルギーを纏った蹴り。

 それは奴の胴体に直撃し、エネルギーを叩きつける。

 直撃! たしかな手ごたえにそう思ったその時、俺の蹴りを受けたはずの俺の足が掴まれる。

 

hanasiha saigomade kikeeeeee!!」

「ぐあ!?」

 

 足を振り回され背中から叩きつけられる。

 とてつもない衝撃に呼吸ができなくなりながら、咄嗟に自分の足を掴む相手の親指を蹴り、逃れる。

 

seisyoujyoretu nannte doudemoii!! korosu!! korositeyaru!!」

「ッ」

 

 俺の身長の二倍以上高い巨躯が襲い掛かってくる。

 幸い、動きは遅い。

 リーチはあっちの方が長いだろうが、それでも俺の方が早い。

 俺を掴もうとする手を避け、その脇腹に蹴りを叩き込む。

 

「滑る!?」

 

 しかし、その蹴りは奴の身体を覆う異様な弾力と粘液により滑り、衝撃が吸収されてしまった。

 ならばと思い、ダガーで斬りつけてみるも刃が相手の内側にまで届かず、有効な一撃を与えられない……!

 

mudada!!」

「あぐっ!?」

 

 滑り、態勢を崩したところでその両腕で掴まれ、持ち上げられる。

 奴のとてつもない腕力に、スーツのアーマーがめきめきと悲鳴を上げる。

 鬼のような形相と共に、口を開けた奴はそのまま口からなにかをダガーを持つ右腕へと叩きつけてくる。

 

「ぐおおお!? 汚い!?」

 

 吐き出されたなにか、毒のようなものは一瞬で固まってしまう。

 奴は続けて、肩と胴体にもそれを吐きつけ、どんどんこちらの身体を固めてしまう。

 このままではまずい! そう予感した俺は、唯一動かせる右足を力いっぱい、奴の身体に叩きつけ、その反動で拘束から脱出する。

 

nigasukaaaa!!」

「ッ、と!!」

 

 着地した俺に叩きつけられる張り手を避けながら、どうするか考える。

 蹴りも通じない。

 ダガーも内まで通らない。

 というより、固められた毒で動きにくいったらありゃしない。

 倒せるとしたらルプスストライカーの必殺技だけだろうが、相手はもう食らってくれるはずがない。

 

「なにか、奴に通じる武器があれば……」

OK(オーケー)!』

「え?」

 

 突然、バックルからのオッケー宣言。

 すると、バックルの目が赤青黄と信号のような点滅を見せ始める。

 

SALVAGE(サルベージ)…→SALVAGE(サルベージ)…→SALVAGE(サルベージ)…』

 

 攻撃を避ける間にそんな音声が鳴り響く。

 なんだ? シロがなにかをしているのか!?

 

COMPLETE(コンプリート)!!』

 

「……! そうか! ありがとう、シロ!!」

 

 頭に流れ込んでくる新たなベルトの使い方。

 それを認識し、奴から大きく距離を取った俺は、固められていない右腕でバックルの側面のレバーを一度動かす。

 すると、バックルからこれまでとは異なる新たな音声が鳴り響いた。

 

RE:BUILD(リ:ビルド)!! SWORD(ソード) RED(レッド)!! → OK(オーケー)?』

「オッケー!」

 

 思わず返事しながらバックルの上のボタンを軽快に叩く。

 瞬間、俺の身体から炎が溢れだす。

 あふれ出した炎は、身体を固める毒も溶かし、こちらに張り手を食らわせようとした奴の手も焼き焦がした。

 

na!?」

 

『CHANGE!! SWORD RED!!』

 

 炎と共に白色のアーマーは真紅に染まる。

 腕を振るい、炎を払いながら大きく前に踏み出した俺は、炎に包まれた右腕を怪人の胴体へと叩き込む。

 

「ハァ!!」

ga!?」

 

 一撃、また一撃と連続で拳を食らわせ、無理やり怪人を後ろへと引かせる。

 

「この姿は、パワーがあるな……!」

 

 それに加えて、強力な熱もある!!

 拳を振り切り、引き戻しながら右腕を虚空に向ける。

 

FLARE(フレア)CALIBER(カリバー)!!』

 

 右手に現れたのは、片刃の長剣。

 機械的なそれを握りしめながら、怪人へと目を向けるとやつは怯えと敵意に満ちた表情を浮かべながらこちらへ飛び掛かってきた。

 

「さあ、リベンジだ……!」

 

 こちらも全力で前に踏み出し、奴へと剣を振り上げる。

 一瞬の交錯。

 奴の腕を紙一重で避け、一度は通じなかったその脇腹へ赤熱する剣を叩きつけ―――一瞬にして内部まで焼き焦がす。

 

ga aaaaa!?」

「終わりに、する!!」

DEADLY(デッドリィ)!! SWORD(ソード) RED(レッド)!!』

 

 これ以上、勝負は長引かせない!!

 必殺技を発動させ、バックルから剣を持つ右腕にエネルギーを送り込む。

 灼熱の炎を立ち上らせる剣。

 それを両手で握りしめた俺は、そのまま眼前にいる奴目掛け振り下ろす。

 

「セェェイ!!」

BURNING(バァニング)!! SLASH(スラァッシュ)!!』

 

 放たれた炎の斬撃は怪人の身体を一瞬にして炎に包み込み、次の瞬間には爆発を引き起こした。

 跡形もなく消えたその場を数秒ほど確認した俺は、その場に座り込みながら重いため息を吐きだす。

 

「……つ、疲れた……」

――よく頑張った いい子だ

「ありがとう……」

 

 労いの言葉を素直に嬉しく思っていると、頭上に大きなヘリがやってくる。

 ……あのジャスティスなんたら、俺みたいに怪人の発生を察知できるのか? 遅れたといっても凄まじい速さなんだが。

 

「とりあえず、逃げるか」

 

 そう思い立ち上がると、ひとりでに動いたバイクが俺の元にやってくる。

 ……。

 いや、もうなにも言うまい。

 とりあえず、バイクの頭? 頭っぽい部分を撫でた後に跨り発進させる。

 

「さあ、まずは追跡を撒かなきゃな! 行くぞ、シロ!!」

 

 キュイィィィンン! と返事をするように音を鳴らしバイクを走らせる。

 尋常じゃない速さで道を走り始める、それを操りながら―――俺は、今更になってこのことが事件となって姉さんの目に入ってしまう事実に気付き、仮面の中で絶望の表情を浮かべてしまうのであった。

 




バイクを手に入れたことで一気に捕まりにくくなった白騎士くん。
なお、透明化もあるという多機能ぶり……。

今回の敵は、星将序列303位のデモゴル君でした。
兄のモルデル君は地球を滅茶苦茶にしようとしていたところを、主人公の初手バイク技で確殺されてしまいました。

序列が微妙に高いのは二人で一人の強さだったからですね。


……そろそろ日本語喋ってくれる敵を出したい(切実)

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