追加戦士になりたくない黒騎士くん   作:クロカタ

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ついにやってしまった回。
今回は主人公視点となります。


怪物を打ち倒す者

「この力は、お前達にもらったものだ」

 

 夢の中で誰かがそう呟く。

 満足したように、もうなにもいらないとばかりの感情が溢れだす。

 

「俺は、ようやく前に進める。ただ戦うだけの黒騎士だった俺は……お前達に、人間にしてもらったんだ。ありがとう……本当に、それしか言葉が思い浮かばない」

 

 周りは暗く。

 目の前に顔が分からない誰かがいる。

 泣いている。

 泣きながら、“俺”ではない誰かの顔を見上げている。

 

「なんで今そんな……こと言うの? やめてよ……」

 

 彼はなにをしようとしているのだろうか。

 分からない。

 ただ、同じ視点を共有しながら“俺”はそれを理解できてはいない。

 

「後は頼んだぞ、アカネ

 

 誰かの名前を呟き、視界は暗くなる。

 これはいったい、誰の記憶なのだろうか。

 この、胸の内で騒ぎ立て、何かを欲しがるようなざわつきが収まらない

 

 

「……」

 

 目を覚まし、ベッドから起き上がる。

 いやにリアルな夢だった。

 今のはもしかして、俺なのか?

 記憶を失う前の、なにかが有った時の記憶。

 

「今日は、休みか」

 

 前の、あのレッドと名乗る少女と会った時から変な夢を見るようになった。俺じゃない俺が何かをしているそんな夢だ。

 誰と話しているのかは分からない。

 でも、誰かとご飯を食べたり、ゲームをしたりとか、そんなありふれた楽しい記憶だった。

 


 

 今日は俺も姉さんも仕事が休みだった。

 本来ならどこかに出かけたり買い出しに行ったりするのだろうけど……。

 

「雨だねぇ」

「雨だ」

 

 外の天気は生憎の雨模様であった。

 ザー、という雨が降りしきる音が響いている。

 そんな外の音を聞きながら、俺は姉さんから借りたパソコンを使い、ある動画を再生していた。

 

「子供達を元に戻せ。お前の言葉なんて聞くか。このまま、お前には、一言だって話させない」

ガッ、ギ、ヒィ!?」

 

 ぬいぐるみ姿の怪人を切り刻むレッド。

 その身体の半身はぬいぐるみのように変化させながらも少しも引くことはない。

 

「外道の言葉には耳を貸さない!」

背後から……卑怯、な

 

 柔道着のようなものを纏った怪人*1の背後から剣を突き刺すレッド。

 

「やっちゃうよ! 黒騎士くん!」

「俺に命令するなぁ!!」

ろ、ロックできな―――!?」

 

 件の黒騎士が殴り飛ばした錠前のような頭を持つ怪人*2をすれ違い様に三枚に卸すレッド。

 

「切り裂けないなら殴ればいいだけじゃん!」

ゲフッ、ちょ、やめ、ごぶ!?」

 

 剣の柄で泥でできた怪人*3の顔面を叩きまくるレッド。

 ジャスティスクルセイダー。

 それが彼女がリーダーを務めるチーム。

 その遠慮のない戦闘法は、誰から教えられたのだろうか。

 どこか、以前に見た黒騎士を思わせるソレに、俺は思わず目を瞑る。

 

「かっつん、見るならもっと別の動画の方がいいと思うけど……。それバイオレンスすぎるよ、モザイク多めだし……」

「いや、これが視聴数が多いし……もう、見るべきものもみた」

 

 サイトを閉じ、軽く呼吸を吐き出し椅子に背を預ける。

 

「俺は、駄目だな」

「え? ど、どういうこと……突然どうしたの?」

「野蛮だとか、そういう綺麗ごとを言っている場合じゃないんだ」

 

 レッド、初対面で恐ろしいと感じた人物は俺が戦う前から、もっと強い怪人たちと戦い続けていた。

 そんな彼女の歩み寄りに勝手にビビって、逃げ出してしまった自分を情けなく思う。

 

「ちゃんと話していればよかった」

「かっつんの話を聞く限り、あそこで逃げてもしょうがないと思うんだけど……」

「姉さん、慰めの言葉はいらない……!!」

「そういうつもりはないんだけども……」

 

 たしかに全身血まみれで怖かったけれど、それ以外に怖がる要素はあまりなかったはずだ。

 強いて言うならば、その強さ。

 俺はそれに恐怖し、同時に―――、

 

「憧れてしまった……!」

「かっつん、病院行こう!!」

 

 どうやら取り乱してしまったようだ。

 姉さんの声に我に返った俺は、組んだ手を見つめる。

 

「俺は、弱い」

「もしかして、ジャスティスクルセイダーと比べてる? それは当然だよ、君はまだ戦い始めたばっかりなんだから……彼女たちは、対怪人戦のエキスパート、生半可な戦いを経験していないから」

「それは、言い訳にはできないんだ」

 

 重々しくそう呟く。

 彼女たちは強いが、俺のようにすぐには駆けつけることができない。

 俺が彼女達に接触し、協力すれば―――、

 

――それは おすすめしない

――まだ 信頼できはしないだろう?

 

 いや、協力することはできないな。

 彼女達の強さは確かだが、どれだけの組織にいるのか分からないのだ。

 迂闊に信用して、囚われることになったらシャレにならない。

 なにより、姉さんが狙われるかもしれないので、まだ完全に信用はできない。

 

「一番早く駆けつけられるのは俺だけなんだ。その間に怪物が人を襲わないようにしなくちゃならない。せめて、ジャスティスクルセイダーの人が駆けつけるまで、時間を稼げればいいんだけど……」

「……。……今日は雨だし……」

 

 不意に外を見た姉さんは、どこかしょうがなさそうに笑う。

 

「一緒に考えよっか。一人より二人の方がいいアイディアも出るだろうし」

「……ありがとう」

『ガウ!』

「ごめん、君もいれて三人だな。シロ」

 

 今の俺にできることは限られている。

 なら、限られた範囲でなにができるかを考えていかなければならない。

 

「現状で怪人は倒せる。倒せるんだけど、この前の猫怪人みたいに巨大化するような奴が現れたらどうしようかなって」

「巨大化する前に倒すってのはリスキーすぎるかな? この前もオーバーキル気味に攻撃していたし、どうあっても巨大化する敵が出そうな気がする」

 

 巨大化されると街に大きな被害が及ぶ。

 それなら姉さんの言う通り巨大化させないことが一番の方法なんだろうが、それが難しいのも事実だ。

 

「……それか、怪人を人気のない場所に移動させるってのはどうかな?」

「いい方法だけど、どうやって運ぶかだよなぁ」

『ガウ!』

「ん? おお!?」

 

 俺と姉さんが唸ると、不意にシロの目が輝き宙に立体映像のようなものが映し出される。

 そこにはルプスストライカーと、なにやら追加装備らしき項目が追加されている。

 

「おおー、アイアンマンみたいだ」

「謎技術だね……」

 

 俺と姉さんは感嘆としながらテーブルの上に浮き上がったホログラムを見つめる。

 試しにルプスストライカーに触れてみると、感触こそないがまるで手に収まるかのように俺の手に合わせて動き出す。

 

「玩具みたいだな。触れられてないけど」

「かっつん、これは?」

「ん?」

 

 姉さんが空中に浮かび上がった赤、青、黄の色のついた箱を指さす。

 その一つを指でつまむようにして引き寄せると、そこには文字が刻まれていた。

 

「これは、アーミーブルー? 前に怪物に撃った奴だな」

 

 その一つにARMY BLUE と書かれている。

 それに触れてみれば、箱から飛び出したホログラムがアーマーへと変化し、ルプスストライカーを取り巻くように配置される。

 後部の車輪の傍に浮いている装備は、先日実際に使ったミサイルポッドだ。

 というと、あれではまだ未完成だったのか?

 それとも改良を施せる余地があるということか?

 

「アサルトレッドにバインドイエローだってさ。それぞれに変形できるんじゃないかな?」

「……これを使えば、怪人を人のいない場所に連れていけるんじゃないか?」

 

 残り二つの箱をそれぞれ開き、追加装備の内容を確認する。

 赤い、速さに特化させたようなバイクと、前面にU字磁石のような突起が取り付けられたバイク。

 それらを確認し、俺はイケると確信する。

 

「シロ、パソコンから地図の吸い出しとかできる?」

『ガゥ?』

「怪人が出没してる地域と、その周辺。できることならもっと広ければいいけど」

『ガァーゥ!』

 

 俺の声に応えるように鳴いたシロは尻尾からケーブルを伸ばし、その端子をパソコンへと接続させる。

 するとパソコンの画面が早回しのように変わり、地図データがシロへとコピーされていく。

 

『ガゥ』

「よしよし、よくやってくれた」

「なんだか、本当に謎マシンだよね。この子……、あ、あぁ、睨まないでよ……」

 

 無言で姉さんを見るシロをなだめながら、頭の中で作戦を組み立てる。

 あとは、俺自身の問題だ。

 

「できることが多すぎて、他のことをおろそかにしていたのかもしれないな」

「どういうこと?」

「つまり―――ッ」

 

 そこまで言葉にしようとして頭に鈴の音が響いてくる。

 ……丁度いいタイミングで来たな。

 まったく、来てくれないならそれでいいものを……。

 

「ハクア姉さん、また来るみたいだ」

「かっつん……。どうして、君だけに侵略者が来るのが分かるの?」

「分からない。……分からないけど、俺がやるしかないんだ」

 

 姉さんの悲しそうな顔に、申し訳なく思いながら俺はバックルへと変形させたシロを手に持ってそのまま外へと向かう。

 外は未だに雨が降りしきっているが、そんなことこれからやってくる異星人には関係はない。

 あいつらが、人々に危害を与える前に俺は、俺のやるべきことをする。

 

「変身」

 


 

 雨に打たれながらルプスストライカーで辿り着いた場所は、どこかの商店街のど真ん中であった。

 相手は、先日の猫怪人と似た拘束具を全身に取り付けられた、トリケラトプスに似た人型怪人だ。

 その肩には169という番号が刻み込まれており、そいつは猛牛のように店に突っ込んでは破壊を繰り返している。

 

「ヴァアアア!!」

「……ッ」

「きゃああ!」

 

 トリケラ怪人が体当たりをしようとしている先には、二人の親子。

 母親に守られるように抱きしめられた女の子が悲鳴を上げる姿に、咄嗟にバイクで体当たりをしかけて怪人を吹き飛ばす。

 

「逃げるんだ! 早く!!」

 

 親子を逃がした後に、ルプスダガーを出現させてトリケラ怪人と相対する。

 

「これ以上、させない!」

「ヴァ!!」

 

 白色のアーマーを纏った姿、セーブフォームのままトリケラ怪人の体当たりを避けルプスダガーを叩き込む。

 大きな火花を散らせ怯んだ奴に、回し蹴りを叩き込む。

 

「ヴァアア!!」

「見た目通りに硬いか……! ぐぁ!!」

 

 近距離からの体当たりを食らい今度はこちらが吹き飛ばされる。

 イエローフォームは駄目だ。

 まだ避難していない人が多すぎる。

 

「いくらスーツが強くても、俺が弱いんじゃ意味がない……!」

 

 立ち上がる。

 今までスーツの性能に助けられてきた。

 ピンチになっても、スーツが新しい力を目覚め、作り、俺はそれに頼って勝ってきたのだ。

 それだけでは駄目だ。

 あのジャスティスクルセイダーの彼女たちのように、俺自身も戦わなければならない。

 

「……ふぅ」

――最初の助言は覚えているな?

「ああ、もちろん、忘れていない」

 

 軽く吐息を吐き出し、ルプスダガーを小さく構える。

 自身の長所を見極め、効率よく扱い、最大の一撃を決める。

 

「ヴァアア!!」

 

 地面が爆ぜるほどの勢いで突撃をしてくるトリケラ怪人。

 その突進を前にして、軽く横に移動した俺は、全力の蹴りを奴の角に当たるように繰り出す。

 

「ヴァ!?」

「相手の気勢を削ぐ」

 

 ルプスダガーを連続で斬りつけ、怯ませる。

 

「無駄を省く」

 

 その上から回し蹴りを一撃、横蹴りを一撃、さらに後ろに下がり呻いたところで追いうちの蹴りで壁へと激突させる。

 セーブフォームの蹴りでさえも奴相手に堪えた様子はない。

 さらに怒りに燃え飛び掛かってくる奴の動きを冷静に見極め、回転して避ける過程でバックルを三度叩き、ダガーを持ち替え必殺技を発動させる。

 

BITING(バァイティング)! SLASH(スラッシュ)!!』

「フン!!」

 

 がら空きの胴体にカウンター気味にいれられた突きは直撃と同時にオオカミ状のエネルギーへと変化させる。

 

「ヴァァァ!?」

 

 腹部に亀裂を走らせながら後ろへ転ぶトリケラ怪人を一瞥し、ルプスストライカーへと乗り込む。

 

「頼むぞ、シロ!」

LUPUS(ルプス) STRIKER(ストライカー)!! BIND(バインド)YELLOW(イエロー)!』

 

 ルプスストライカーの前面に上から被せるような黄色いアーマーが取り付けられる。

 U字磁石のような角を拡張させたソレは、間に電撃が走っている。

 ルプスストライカー拘束形態。

 角の矛先をトリケラ怪人へと向け、そのまま全力でアクセルを回し体当たりを食らわせる。

 

「ヴァァァ!?」

 

 U字の角に挟み込まれたトリケラ怪人は、強烈な磁力によってその場に固定される。

 さらに迸る電撃が流れ込むことから、常に奴の身体は痺れ続ける。

 

「行き先を案内してくれ!」

 

 空へと駆けのぼりながらシロにマッピングを頼む。

 視界に映し出される地図、その案内に従いながら全力で目的地へと向かう。

 

「ヴァ、ヴァアア!!」

「ッ、そりゃあ暴れるよな!!」

 

 拘束されながらも全力でもがくトリケラ怪人にハンドルを持っていかれそうになるが、それでも気力で耐える。

 それでも暴れた奴が伸ばした腕をこちらに叩きつけようとするが―――、

 

CHANGE(チェンジ)!! SWORD(ソード) RED(レッド)!!』

FLARE(フレア)CALIBER(カリバー)!!』

 

 瞬時にソードレッドへと変身し、赤熱化した灼熱色のアーマーで相手を怯ませながら、左手に出現させた剣で運転しながら奴を切りつける。

 空中で火花を散らせながら、ルプスストライカーは着実に目的地へと続いていく。

 

「ここだな!」

 

 人気のない港。

 そこに到着し、地面に着地すると同時に急ブレーキをかけトリケラ怪人を前方へと吹き飛ばす。

 ごろごろと地面を転がりながらも立ち上がった奴を前にし、フレイムカリバーを地面へと投げ捨てる。

 

「ここなら、巨大化されても問題ないはずだ」

「ヴァ、ヴァァァ……!」

 

 猛牛と同じように地面を蹴り、体当たりをしようとするトリケラ怪人を前にして、俺はバックルをゆっくり三度叩く。

 発動する必殺技。

 大きく腕を引き絞るように構えた俺は、燃えあがる炎を宿した拳を握りしめる。

 

DEADLY(デッドリィ)!! SWORD(ソード) RED(レッド)!!』

 

「ヴァアア!!」

「狙う場所は一つ……!」

 

 猛烈な勢いで突進してくる相手。

 今度は避けないし、逃げない……!

 相手の突進の勢いさえも利用し、必殺技の威力を最大限にまで引き出す……!

 

「———今だ!」

BURNING(バァーニング)!! FIST(フィスト)!!』

 

 身を低くさせるようにして角を避け、全力で繰り出された拳は的確に、亀裂の入った腹部へと叩き込まれる。

 相手の突進の勢いも相まって腹部でとてつもない衝撃が発生し、そのまま大きく後ろへ———海の方へと吹き飛ばされていく。

 

『ヴァアア!!』

 

 拳の衝撃で全身に亀裂が走り、その拘束具を弾き飛ばしながら海面へと落下。

 数秒後に大きな爆発が引き起こされ、海水が舞い上がるが、どちらにしろ雨が降っているのでどれが海水か雨なのか分からない。

 

『ヴィ、ヴァァァァ!!!』

 

 その様子をジッと見つめていると、すぐに海面から先ほどよりも大きなトリケラ怪人が現れる。

 巨大化した奴は、俺を憎悪の目で睨みつけながら海面を進み、こちらへやってこようととする。

 こちらもイエローフォームで応戦しようとして―――、すぐにそれをやめる。

 

「そりゃ、そうなるよな。同じ拘束具きてたんだから。だけど――」

 

 頭上で何かが飛んでくる音が近づいてくる。

 ヘリではない、もっと速い何か。

 それは、トリケラ怪人の頭上から急降下するように現れると、ガトリングじみた量の青色のエネルギー弾を浴びせかけた。

 

「お前の相手は、俺じゃ……って、え?」

 

 え、ヘリじゃない……? なにその超兵器……?

 かっこつけようとして驚いたその時、空から赤、青、黄色の三色の飛行機が降りてくる。

 それらはトリケラ怪人を包囲するように囲みながら、エネルギー弾での攻撃を繰り出している。

 

「……えっ?」

 

 一つ一つは軽自動車ほどの大きさ。

 赤は尖ったようなフォルムで、青色がなんか武器とかたくさん積んでそうな大きい感じ。

 黄色がもう、飛行機にでっかい刃物を取り付けたような目立つ形状をしている。

 少なくとも、それがジャスティスクルセイダーの乗り物だということは理解できたが。

 

「なにあれぇ」

 

 知らないよ?

 え、なんであんなアニメの世界から出てきたような兵器が飛び出してくるの?

 おかしくない!?

 

『フォーメーション! レッド1!』

 

 そんなレッドの声と共に赤色の飛行機から円形の特殊なフィールドが展開される。

 

『了承』

『オッケーや』

『皆、やるよ!!』

『『『合体!』』』

 

「……ガッタイ? エ? ガッタイ?」

――非効率だな なにか意味でもあるのか?

 

 一つ軽自動車ほどの大きさほどの三つの飛行機。

 そのうち二つの、青色と黄色の飛行機からは、操縦者らしきイエローさんと、恐らくブルーと思わしき人がボードとバイクらしき乗り物と共に分離するが、それ以外はレッドの飛行機を中心にして形作られたエネルギーフィールドに引き寄せられ、合体していく。

 

『ヴァアア!!』

「おっと、させへんよ」

「合体途中で攻撃は駄目」

 

 合体を邪魔しようとするトリケラ怪人を分離したそれぞれの乗り物に乗ったイエローとブルーが妨害していく。

 イエローさんが空飛ぶボードで、ブルーが俺とちょっと違う空飛ぶバイクか?

 その一方で、レッドの乗る乗り物は次第に、赤い上半身と青の下半身、両腕を黄色で配色された大きさ10メートルほどの巨人へと変形する。

 変形を完了させた巨人は、トリケラ怪人の前へと盛大な水しぶきをあげながら着地する。

 

パワードアーマー!! ジャスティスロボ!!!!

 

 現れたのは人型の巨人。

 頭部にあたる部分がないがそれでも重厚な雰囲気を感じさせるロボットは、メリケンサックに包まれた拳をトリケラ怪人へと叩きつけ、破片やら色々なものをまき散らす。

 ただの一撃で二本の角を叩き割られ、海面に倒れ伏すトリケラ怪人。

 

「え、めっちゃ強い……」

 

 まるでレッドの戦闘力のまま大きくなったみたいじゃん……。

 あのようなロボットが普通に動いている事実に俺はただ震えることしかできなかった。

 

「嘘だろ……?」

 

 もう、震えが止まらない。

 いや、感激している部分があるのだろうが、ジャスティスクルセイダーの得体の知れなさがやばすぎる。

*1
正式名『技巧怪人テクニカ』一度目で見た相手の動きや技術をコピーしてしまうぞ! 使った技術はいくらでも自分のものにすることができるので学習されれば危険な相手だ! 人間の姿で道場破りを起こし大量の怪我人を出していたが、不意打ちには対応できなかったようだ!!

*2
正式名『錠前怪人ロック』自身が触れた者に錠前を取りつけ概念的に固めてしまう怪人! 思考にすらもロックをかけることが可能ではあるが、怪人を斬ることしか考えていなかったレッドと怪人を殴ることしか考えていなかった黒騎士くんには意味がなかったようだ!!

*3
正式名『汚泥怪人ドロドロ』名の通り泥で身体を構成された怪人だ! 斬撃もエネルギー弾も通じず本来なら打撃も効かない怪人だが、レッドの炎を宿した打撃の前になすすべなく倒されてしまったぞ!!




ついにやってしまったロボット。
イメージ的にはトランスフォーマーか、アムドライバーという作品に登場するパワードスーツ?の変形などをイメージしております。

あまり大きくしすぎると被害やら規模そのものが滅茶苦茶になってしまいますからね……。
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