本編に特に影響はありませんが、少しばかり前話と合わせて変更した点がありましたので、前書きにてご報告します。
・サブタイトルの表記を「前編」ではなく「1」としました。
・ルビの関係上、もう一人の黒騎士の能力使用時のフォントを変更。
今回は主人公視点となります。
黒騎士と呼ばれている意味……!?
んなもん俺が知るわけがない。
なにせ、ふと気が付いた時にはそう呼ばれるようになっていたし、別にどう呼ばれようが俺にはどうでもよかったので特に疑問に思ったことはなかった。
「……」
「そこまで難しい質問だったか?」
目の前に現れた全身真っ黒の鎧を纏った野郎は、得体が知れねぇ。
さっきのはなんだ? 歌うようにレッドを粉みじんにしやがって。
……迂闊に踏み込むとやばい予感がする。
仕方ねぇ、こいつの話に少し付き合うか。
「どうしてって言われても、勝手にそう呼ばれたからとしか言えないな」
すると、相手の黒騎士は悩まし気な様子で腕を組む。
「……私と同じだ」
「お、おう?」
「……」
「……」
ねえ、なんなのこいつ!?
もう殴りかかってもいいかなこれ!?
こういう変な空気のやつが一番やりにくいんだけど!?
「つーか、厳密には剣持っているから騎士ってわけじゃねぇだろ」
「そうなのか?」
「馬とか乗り物に乗ってっから、騎士って言うんじゃねえの? 大体、剣持ってるやつが騎士だったら、槍とか持ってた奴はなんなんだよ」
俺もよくは知らんが。
というより、宇宙に騎士という概念があるかどうかすら疑問でしかない。
……いや待て、俺はなんで敵とこんなバカみてぇな話をしてんだ?
「ならば、私は黒騎士だな」
「はぁ?」
「私は船を持ってる。すごく大きい」
船って宇宙船のことか?
頭全体を覆う兜で顔は見えないが、ドヤ顔を浮かべているのはなんとなく分かる。
「白騎士はバイクにも船にも乗ってた。ならば、同一人物のお前も黒騎士だ」
「……俺、バイクとか乗ってたの!?」
「いや、驚くとこそこ……?」
「かっつん……」
そういえば、動画でもバイクに乗ってたな俺!?
密かな憧れを記憶喪失中に叶えていたとか意味分からないことになってるんだけど。
きららと、俺の知り合いらしき白騎士の方を見ると、頷かれているので本当のようだ。
「そこにあるぞ」
「え、嘘……」
振り返ると、屋上には白と黒のバイクが置かれていた。
白騎士ちゃん? とやらが乗ってきたバイク。
「黒騎士くん、後でいくらでも見れるから今は敵に集中しよう」
「あ、ああ、分かってる」
まさかの事実に驚いちまったが、目の前の奴は敵なんだ。
おかしな空気のせいで動揺しちまったが、もう大丈夫だ。
「見てるだけかと思ってたわ」
「そのようなことは一言も口にはしていない。赤いのが勝手に騒いでいただけだ」
「……あー、確かにそうだったわねー……」
あっちのイエローと会話をしたあっちの黒騎士は空を見上げる。
また何か来るな。
頭上のアレからじゃない……空を飛ぶ飛行機みたいなものから誰かがこちらへ落下してくる。
そのうちの一人が剣のようなものを握りしめ、眼下にいるであろう奴へと振るう。
「地球の戦士か。……HAJIKERO」
俺の攻撃を消したように、なんらかの歌の旋律で斬撃を消し去る黒騎士。
それにさほど動揺せずに、空中で反転しながら俺の傍に降りてきた二人の戦士、レッドとブルーであった。
「ブルー、あれなんだと思う?」
「可能性が高いのは言葉で力を引き出すタイプ。異星由来の言語だから、解読には社長の協力が必要」
「通信が不安定な今じゃ、対策は難しいってことだね……」
二人は無言できららを見つめた後に、こちらへ振り返る。
「また一緒に戦うことになったね。黒騎士くん」
「初対面のフリはしなくてもいいぞ。きら……イエローから、俺たちがお前たちと知り合いだってことは聞いているからな」
「「……」」
「ひんっ……!?」
……なんだ、妙な迫力があるな。
フッ、俺と同じく怪人と戦ってきた猛者たちだから当然か。
顔は見えねぇけど、面構えが違うんだろう。
「五人の、地球の戦士が揃った。黄色いの、色々と思うところがあるのでは?」
「あんた分かってて聞いて……いえ、こいつに関しては普通に訊いているのか……クソくらえって心境、これで満足?」
「特には」
「はぁ……ようやく来たわね」
レッドとブルーが到着したすぐ後に、頭上の剣型の船? から四本の光が差し込む。
俺たちの立っているビルの屋上に降り注いだ光の柱から、さっきぶっ壊したはずの四人の星界戦隊の面々が出てくる。
「さあ、コンティニューだぞ、皆!!」
「クソ!! 一回死んだ!!」
「腕、元通りだよ! ほら、レッド! 見て!!」
「……」
装備が強化されてるな。
俺に倒されたことで一丁前に対策をしたってやつか?
「お前らとも話をしたいところだが、まずはこいつらをぶっ飛ばす方が先だ」
「そうだね。さっさと撫で斬りにして片付けようね」
「風穴開けて、風通しがしやすいようにしよう」
「お、おう……」
俺が言うのもなんだけど発想がバイオレンスすぎじゃない?
なんでこんなに俺みたいなこと言ってるの?
てか、はたから見たら俺、こんなやべーこと言ってたの?
……まあ、いいか。
「じゃあ、いっちょ共同戦線といくか! ジャスティスクルセイダー!」
「うん!」
「俺はあの黒い奴を相手にする。お前らは、星界戦隊を頼む!! 後、姉さんも守ってくれ!!」
「お任せあれ……!!」
サムズアップをするブルーに満足しながら、意識を黒騎士へと集中する。
それに合わせ、星界戦隊の連中が手元に武器を出現させて、俺たちの前に立ちはだかる。
「どうやらいい感じにメンバーが揃ったみたいだね! これで楽しくなりそうだ!!」
「生身で戦う度胸のねぇ奴らが、一丁前に戦いを楽しもうとしているんじゃねぇよ」
こいつらは船の本体のコピーに過ぎない。
大本を叩かなければ何度も何度も蘇る気持ち悪い連中だが、それが弱点だ。
「死なないことが強いとでも思ってんのか? そりゃ強いんじゃねぇ、しつこいって言うんだよ」
「……君に、俺達の何が分かるんだ?」
「知らねーよ。そもそもお前らなんて眼中にすらねぇわ」
言外に、星界戦隊はこれまでたたかってきた怪人と同じと言い放つと、見た目だけは陽気な雰囲気を醸し出していたモータルレッドが黙り込む。
「この煽り方、久しぶりに聞いてなんだか泣きそうになってくる」
「黒騎士君、いつもそうやって怪人を怒らせてたよね……」
「キレッキレやなぁ……」
「君たちの感性おかしくなってない……? 大丈夫……?」
俺の相手は星界戦隊じゃない。
むしろもっと厄介そうな黒騎士の方だ。
———ッ!
始まりの合図もなく、視線を黒騎士に向けると同時に繰り出した剣と拳を激突させる。
ジャスティスクルセイダーと星界戦隊の間でぶつかった俺と黒騎士は互いに顔を見合わせ、さらに次の攻撃へと移る。
「フンッ!!」
「むん」
首元の噴射口から赤いエネルギーを放出、加速させながら拳を放つ。
それだけで相手の黒騎士の身体が浮きあがり、駄目押しの横蹴りの後にその体は勢いよく別方向へと吹き飛んでいく。
「こっちは任せとけ!!」
「うん! 黒騎士君!!」
「なんだ!?」
「絶対、勝ってね!!」
言われるまでもねぇ!!
屋上の地面を蹴り、吹き飛んでいく黒騎士に追いつき拳を固める。
「お前の相手は、俺だ……!!」
「そのようだな。よろしく頼む」
……やりづらい相手だなぁ!! もう!!
だが星界戦隊とは比べ物にならねぇほど強いし、硬いな……!!
「オラァ!」
俺の拳を正面から防御した黒騎士は、空中を真っすぐ飛びながら近くのビルへと激突。
勢いのままビルを貫通し、反対側から飛び出した奴を先回りし回し蹴りを叩きつけようとしたその時、俺の眼前で奴が小さく何かを呟く声を耳にした。
「darenimo watasino sakebiha tomerarenai」
瞬間、俺を含めた周囲の空間が灰色へと変わる。
「!」
今まさに戦いを繰り広げていたジャスティスクルセイダーも全てが停止し、目の前で拳を前にした黒騎士もその動きを止めた。
———ッ、なんだこれ!?
一瞬の硬直に困惑していると、目の前の黒騎士の仮面の奥からくぐもった声が漏れだす。
「ikazutiyo」
なんらかの言葉。
それを言い終えると同時に止まった体が動き出した直後に、頭上から強烈な雷が俺の元へと降り注いだ。
『カツミ! 空間にいきなり雷撃が!!』
「……!!」
一度空を蹴り、引き絞った拳を連続で放ち雷撃を消し去る。
周りは全部動き出しているな。
ちょっとばかし安直だが、今の能力のあたりをつけるか。
「時間を止められんのか?」
「……驚いたな。意識があったのか?」
違うビルの屋上に着地した俺に、驚きの声を漏らす黒騎士。
「それほど便利なものではない。私も言葉を発すること以外、なにもできない力だ」
「よく言うぜ。それだけあれば、雷を降らすこともお手のものだろ」
なんとなくだが、こいつの能力が分かってきたな。
とんでもねぇ能力だが、やりようはある。
「お前が一番されて嫌なことも分かった」
「それはなんだ?」
ビルの地面を跳躍し、黒騎士に拳を打ち込む。
また時間を止められ言葉が具現化した攻撃が襲い掛かるが、それを無視してそのまま黒騎士の仮面を殴りぬく。
「———ッ!」
「なにも考えずに攻撃されることだよなァ!!」
時間を止める、ってのは確かにやばい力だがそれだけだ。
止まっている間に攻撃が出せない上に、その間に繰り出された攻撃が対処可能なレベルなら、それを無視して攻撃し続ければいい。
「確かにそれをされると嫌だな」
追撃を叩きこもうとすると、奴が腰の剣を引き抜き大きく薙ぐ。
刃以外の煙のような何かを微かに見た俺は、寸前で拳を引き―——拳圧によるビームを放つ。
「HAJIKERO」
声が形となって剣に纏わりついた……!?
奴はそれを振るうと、軽々と拳ビームをかき消し空間を蹴って斬りかかってくる。
……防ぐのはまずい!!
「ッ」
「避けて正解だ。だが——」
横に飛んで避けた俺に奴が人差し指を向ける。
すぐに回避しようとするが、それよりも先に時間が止まる感覚と共に——、
「kyojin no ikari」
突如として虚空に現れた巨大な“足”が俺の身体を地上へ叩き落とした。
「———ッがぁッ、野郎!!」
身体能力も強化してんのか!?
なんでもありかこの野郎!!
だが、この程度で俺が倒れると思ったら大間違いだ!!
空を蹴り、黒騎士のいる高度まで一気に駆け上る。
「この程度じゃ俺は落とせねぇぞ!!」
「だろうな。その身体能力に限っては、私から見てもお前は化物だ」
しかしそれでも黒騎士は向かってくる。
剣には既になんらかの言葉が刻み込まれているようだが、それは目視で避けつつ―——、
「ッ」
「なに……?」
側面を拳で挟み込むように受け止める……!!
なんの歌を刻み込んだのかは知らねぇが、斬られなきゃ意味がないようだな!!
むっ!? またこいつ時を止めようとしているな!?
「いちいち止めるな!! 鬱陶しい!!」
「うぐっ……」
頭突きを食らわせ、剣を手放させる。
攻撃する瞬間にいちいち時を止められるとなァ、対戦ゲーム中にポーズされるくらいにイラっと来るんだよ!!
背後に回り込みその胴体を両断すべく回し蹴りを叩きこむが、間に剣の鞘が割り込み防がれる。
「hurisosoge」
……ッ水か!!
一瞬の硬直の後に頭上から大量の雨が降り注ぐ。
構わず黒騎士に攻撃を仕掛けようとするも、奴が手元に引き寄せた剣をこちらに向ける。
「itetuke」
濡れた体が一瞬で凍り付き、降り注いだ雨が氷となって俺の身体を固めていく。
「こんな小細工で止められるか!!」
「……!」
力技と腕力と気合で氷の牢獄をぶち壊し、その頭を鷲掴みにする。
のけぞりながらも後ろに下がった黒騎士の仮面は、先ほどの拳と頭突きで半分がひび割れていた。
「どうしたァ! また時間を止めて歌ってみろよ、黒騎士!!」
「……歌?」
「テメェがさっきから口ずさんでいるそのみょうちきりんな言葉だよ!!」
意味は分からねぇが!
こいつの呟いたソレは現実になる!!
そして、そいつは生き物には使えねぇ!!
使えたら、今頃俺は死んでいるだろうからなァ!!
「……そうか」
「!」
奴の雰囲気が変わった……!
攻撃に出かけた足を止め、奴から距離をとる。
俯き、だらりと腕を下げた奴はわずかに震えた声を零した。
「お前には歌に聞こえるんだな……?」
……歌っている自覚がなかったのか?
いいや、そういう意味で聞いていたんじゃないな。
「だったら、どうする?」
「たった一言抜きだした言葉を歌と認識したんだな?」
「……?」
「私の歌を聞いて、平気でいられるんだな?」
再度、確認する相手に戦いの意思が削がれる。
なんだ? 困ってる? いや、感動しているのか?
「そうだ。これは歌だ。もう誰も意味を知ることのない、私の星の、故郷の歌だ」
何かする前に攻撃する!!
拳を掲げ、突撃しようとしたところでまた不自然に時間の流れが遅くなる。
「——ッ」
……だからお前!! それやめろってマジで!!
相手も動けねぇのはいいが!! 肝心の口は普通に話せるのが厄介だな!
「
先ほどの一言一言の言葉ではなく、正真正銘の“歌”。
短くも響き渡るようなその歌が響き渡ると同時に、周囲の空間に異変が起こる。
「なっ……」
俺と奴のいる場所を中心にして、ぐるりと半透明の膜のようなものが覆ったのだ。
それらはまるで檻のように俺たちを閉じ込めると、外と内側との空間を隔てる壁となった。
「ッ、閉じ込めたのか?」
「いいや、外に漏れないようにしただけだ。これで誰も私とお前の邪魔はできない」
空中に足場を作り、そこに着地した奴は空を跳ねる俺を見上げる。
その仮面の奥で何を考えているのが分からねぇのが不気味だ。
一体、何を考えてこんなことをしたんだ……?
「地球に害を及ぼすことは、あの方の望まれることではない。……ついでに言うなら、今この時私もそう思うきっかけをお前が作った」
「なんだと?」
足場と思われる半透明の空間に着地し、奴と向かい合う。
「お前は、呪われた声から紡がれる言葉を歌と言ってくれた。今までになかったことだ」
壊れかけた兜を外し、宙に放り投げる。
兜は空中で粒子となって消え、腰にまで届くほどの長髪と口元を覆うマスクが露わになる。
「私の声は、言葉は、歌は、あらゆるものを傷つける刃となり果てた」
「故郷を壊し、人を殺し、星を死なせてしまった」
「それでも私に残されたのは、この歌だけだった」
「しかし、星の歌は聞く者を災厄へと誘う。死への導きとなってしまった」
独り言をつぶやき始める奴に最大限の警戒を高める。
すると、奴の全身を覆っていた重厚な鎧の一部が弾けるように飛び出し、空中で組み合わさり奴の左右の側面を浮遊する。
……砲台? いや、あの形は……。
「スピーカー……なのか?」
そもそもが鎧ですらなかったのか?
口元を覆うマスクに指を添えるようにずらしたそいつは、薄っすらと微笑みながら吐息を吐き出した。
「らしくもなく緊張している。声も上擦ってしまいそうだ」
兜の中でくぐもった声ではなく、澄んだ声。
そのまま軽く息を吸い、空間そのものに響き渡ると錯覚するほどの歌声を発した。
「
何もない空間から大量の鳥が現れた……!?
いや、それより驚いたのはそいつの容姿だ。
人間離れした毛先が赤い紫色の髪に、傍目で分かるほどに端正な顔立ち。
異星人由来なのか、右の額から頬にかけた色白の肌に花を思わせる黒色の文様が浮かんだ彼女の素顔に素で驚く。
「お前、男じゃなかったのか!?」
「星将序列8位、黒騎士のイレーネ」
一桁ってことは、あのオカマと同等ってことか!!
つーか、あの似非レッド“彼”とか言ってなかったか!? あいつ、こいつの正体把握してねぇのかよ!?
「もう一つの名は、終歌のアルファ」
「ッ、アルファだと……!」
奴は僅かに上ずったように声を震わせながらこちらを一心に見つめる。
「ここは世界から切り離された鳥籠の中。ここで、お前に私の歌を聞かせることにした」
「……は!? なんでだ!?」
聞かせることにしたって意味が分からないんだが!?
「一人で歌うのは寂しいからだ。ようやく見つけた聞き手、死なないで楽しんでくれると素直に嬉しい」
「お前言ってること滅茶苦茶だぞ!?」
なんじゃその理不尽な理由は!?
それならまだ俺を殺すつもりだって言われた方がまだマシなんだが!?
そう俺が反論するより早く、黒騎士——イレーネは息を吸い、透き通るような声で歌いだした。
「
「っ、人の話を聞かねぇ奴だな……!!」
先ほど現れ、増殖し続けた鳥が群を成し、大波へと姿を変え空間そのものを覆いつくしながら襲い掛かる。
足場を蹴り、生き物のように無尽に広がり追いかけてみせる大波を回避、拳ではじき返す。
「
そして周囲に大波を渦巻かせながら、その中心に巨大な人型の化物が現れ、唸り声を轟かせる。
「デカいだけの奴を出してもなァ!!」
喧しいその頭を蹴りで吹き飛ばす。
轟音と共に倒れる巨人。
「一体だけかぁ!! そんなんじゃ——」
『待って、カツミ!!』
「ん!?」
周囲に渦巻いていた大波が消え失せ、ようやく周囲の視界が明瞭になると——、
『『『オ、オォォォ!!』』』
「わぁ、いっぱい……」
数十体を超える巨人が俺を取り囲んでいる光景が視界に映り込んだ。
ピンチ、というわけでもないが、面倒なのは確かだ。
「言葉が形になっているんじゃねぇな、これ……!!」
『歌で現実を塗り替えてる……!?』
あぁ、こりゃおいそれと歌うこともできねぇな!!
なにせ黒騎士が、イレーネが歌えば否が応でも現実になっちまうってことなんだろ!!
「ハッ、なら付き合ってやるよ……!! 嫌になるくらいに歌ってみせろ!!」
だが、その時がテメェの最後だ!!
取り囲む巨人たちを前にして獰猛に笑ってみせた俺は全力でその両拳を振るうのだった。
前編とか後編とかじゃ終わらないと悟り、数字表記に変更しました。
なんなら8位の天然設定やら能力やらも、その場のノリと勢いで決m
【星将序列8位“黒騎士イレーネ”】
『言葉の現実化』というアルファとしての能力に目覚めてしまった少女。
能力に気づかないまま暴走し、気づいた時には自らの歌で故郷の星を滅ぼしてしまったというのが彼女。
能力は、故郷の星の言語でのみ発動する。
天敵は、催眠怪人スマイリー。
自らの手で滅ぼしてしまった故郷での幸せな記憶を強制的に呼び起こし、歌えないほどに強制的に笑わせてくることから……。